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宇都宮駅 JR東日本)東北本線 日光線 東北・山形新幹線:JR貨物

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宇都宮駅(うつのみやえき)は、栃木県宇都宮市川向町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)および日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。

市街地の東部・田川の対岸に建設された当駅と宇都宮中心市街地の西部に立地する東武宇都宮駅とは西に約1.5km離れており、徒歩の場合、大通りやオリオン通りなどを経由して約20分を要する。

東日本旅客鉄道宇都宮駅の所属路線は、東北本線、日光線、東北新幹線、山形新幹線および秋田新幹線である。なお、正式な線路名称上では東北新幹線は東北本線に包括され、山形新幹線、秋田新幹線という線路名称は存在しない。
当駅は1885年(明治18年)7月16日に日本鉄道第二区線の駅として開業、1890年(明治23年)6月1日には同じく日本鉄道が宇都宮駅から日光に至る支線を開業し、国有化後の1909年(明治42年)10月12日、日本鉄道第二区線および日光に至る支線の線路名称はそれぞれ東北線および日光線と制定された。その後、国有鉄道時代の1982年(昭和57年)6月23日には東北新幹線の開業と同時に東北新幹線の駅となり、分割民営化され東日本旅客鉄道に継承された後の1990年(平成2年)3月10日には上野-黒磯間が宇都宮線の愛称へと改称された。
現在、当駅には在来線の宇都宮線列車(上野駅発着、湘南新宿ライン、黒磯駅発着など)、日光線列車、烏山線列車[注釈 1]、東北新幹線「やまびこ」「なすの」、山形新幹線「つばさ」が発着し、在来線の列車はほぼ全ての列車において当駅が始発、終着駅となっている。また、東北新幹線「はやぶさ」、同「はやて」および秋田新幹線「こまち」は当駅を通過するが、仙台駅や盛岡駅などで改札を出ずに乗り換える場合に限り、いずれも1枚の新幹線特急券で利用可能となっている。

1885年(明治18年)7月16日 - 日本鉄道第二区線の駅として開業、第二区線の終着駅となる。当時、栗橋駅 - 中田仮駅間の利根川架橋が未了の状態で開業したため、この間は連絡船が結んでいた。翌1886年(明治19年)6月に利根川橋梁が完成し、上野から宇都宮までが全通した。
線路は当時の宇都宮市街を避けて設置され、駅は田川を挟んで対岸に設けられた。現在も駅舎及び交通・商業複合設備は線路西側にある。日本初とされる駅弁(おにぎり2個にたくあんが添えてあるもの)が販売される。


南北に伸びる地上の東北本線(宇都宮線)、高架の東北新幹線の線路西側に沿うように建設された地上3階建ての駅舎である。うち3階設備は新幹線ホームのみで、1-2階は主に南側がJR東日本の駅施設、北側は宇都宮ステーション開発の駅ビル「パセオ」として利用されている。駅ビル「パセオ」と駅改札前「とちぎグランマルシェ」を中心に駅舎ビル全体で商業施設が展開されている。


駅施設
改札は駅舎ビル2階にあり、改札外にはみどりの窓口(営業時間 6:00 - 22:00)やびゅうプラザ(営業時間 平日10:30 - 18:30、土曜日10:30 - 17:30)、駅事務室、近距離自動券売機、指定席券売機(営業時間 初電 - 23:50)、えきねっと券売機(営業時間 5:30 - 23:00)などのほか、インフォメーションセンター(観光案内所)などが置かれている。また改札内には待合室や新幹線乗り換え改札、精算所・精算機、コインロッカー、多目的トイレ等が設置されている。在来線ホームは駅舎ビルの東側地上、新幹線ホームは駅舎ビル3階に敷設されており、駅改札内コンコースと各ホーム間には階段のほかエスカレーター、エレベーターが設置されている。駅北東には宇都宮運転所が併設されている
駅舎ビル2階には駅西口にペデストリアンデッキ、および駅東口への東西自由通路が取り付けられており、それぞれ階下はバスのりば、タクシーのりばとなっている。東西両口にも階段に加えエスカレーター、エレベーターが設置されており、バリアフリー化されている。

駅構内施設
構内には駅ビルパセオやとちぎグランマルシェをはじめ、駅舎2階を中心にカフェBECK'S COFFEE SHOP(改札外および新幹線改札内)やコンビニエンスストアNEWDAYS(在来線改札内および新幹線改札内)、駅売店KIOSK(駅舎1階西口交番脇、在来線改札内および新幹線改札内)、喜多そば(改札外および新幹線改札内)などの商業施設各種小売店が入居している。
駅舎ビル北側1、2階に入る駅ビル「パセオ」にはカフェ(スターバックスコーヒー)やファーストフード(モスバーガー)、讃岐うどん専門店(丸亀製麺)などの飲食店のほか、スーパーマーケット(成城石井)、ドラッグストア(マツモトキヨシ)、菓子専門店(東京風月堂・おかしのまちおか)など食料・生鮮食品(以上1階)、雑貨、服飾品の小売店や書店(八重洲ブックセンター、以上2階)などが入居している。また宇都宮駅改札に面する「とちぎグランマルシェ」には土産店やNEWDAYS、餃子専門店、足利銀行ATMなどが入居しているほか、東西自由通路口にはロッテリア宇都宮駅ビル パセオ店が出店している[32][38][39]。
また3階は宇都宮みんみん、銀座コージーコーナー等が入居するレストランエリア、およびホテル アール・メッツ宇都宮フロントがあり、4階以上は同ホテルの客室となっている。

駅舎ビル南側1階には宇都宮東警察署の『宇都宮駅KOBAN』が所在する。1903年(明治35年)2月に『宇都宮警察署停車場巡査派出所』として設置されたのが起源で、1982年(昭和57年)6月の東北新幹線開業に際して現在の駅舎ビル1階に移設された。

新幹線ホームは、高架上に16両編成対応の相対式ホーム2面を有し、この間に通過線(本線)2線(2・3番線)をはさむ。
在来線ホームは単式、島式ホーム3面5線の地平ホーム(15両編成対応)となっているほか、5番線と7番線の間に貨物列車等待避線(6番線)を有する。島式ホームの7・8番線および9・10番線ホーム上にはグリーン券券売機が設置されている。


すべての新幹線ホームおよび在来線ホームには、改札階である2階コンコース間を結ぶ階段のほかエスカレーターおよびエレベーターが設置され、バリアフリーに対応している。
番線     路線    方向    行先     備考
新幹線 高架ホーム
1 ■東北・山形新幹線 下り 仙台・盛岡・山形・新庄方面
4 ■新幹線 上り 大宮・東京方面


在来線 地上ホーム
5 ■日光線 - 鹿沼・今市・日光方面 一部は7番線


7 - 10 ■宇都宮線(東北線) 下り 氏家・矢板・黒磯方面 一部は5番線
上り 小山・大宮・東京・新宿・横浜方面
(■湘南新宿ライン・■上野東京ライン含む)
■烏山線 - 仁井田・大金・烏山方面

宇都宮駅は、日本国有鉄道の駅構内販売機関自らの沿革において「地元業者『白木屋』がホームで発売したおにぎりが最初の駅弁である」「駅弁発祥の地」とされている。
かつては、富貴堂弁当部と松廼家の2社が営業していたが、富貴堂の撤退に伴い現在は松廼家1社のみの営業である。かつては松廼家・富貴堂の両社とも駅構内で立ち売りを行っていたが、現在は消滅した。

JRの駅としては北関東3県で最も多く、南関東1都3県を除くJR東日本管内の駅では仙台駅、新潟駅に次いで3番目に多い数字である。JR東日本全体では第119位となっている。なお旅客収入額はJR東日本で第13位(2009年度)で、東京電車特定区間以外のJR東日本の駅では仙台駅、新潟駅に次いで三番目に多い。

宇都宮市の中心市街地は、駅西側を流れる田川の対岸1 - 2km西方に広がり、栃木県庁や宇都宮市役所などの地方行政の諸主要機関や国の地方機関などが二荒山神社やオリオン通り周辺の中心市街地とその周縁部に所在する。宇都宮駅西口はこの中心市街地に面し、ビジネス客や観光客が訪れる宇都宮の玄関口である。
宇都宮駅は日本鉄道第二区線大宮 - 宇都宮間の開業に伴い開設されたが、当時より国内有数の人口を擁する地方都市であった宇都宮では、線路が街中(市街地)を避けた田川対岸、宇都宮の東側に謂わば追いやられた格好で設置された。一方で路線敷設工事が急ピッチで進められたこともあり駅周辺整備が十分でないまま開業となったこともあって、当初は駅と現中心街を結ぶ大通りが開通しておらず、日本鉄道第二線区の開通式に参列し栃木県庁を訪問した宮内卿伊藤博文、鉄道局長井上勝、東京府知事渡辺洪基らは田川下流部にかかる押切橋を渡って宇都宮の街中に入り県庁を目指した。その後小袋町(現在の上河原付近)と簗瀬村の土地を買い上げて道路とし、田川には宮の橋を架けることによって現在の大通りが開通した。
現在、駅前広場の南側ロータリーには5面のプラットホームに計18のバス乗降場とタクシー降車場が、また北側ロータリーにはタクシー乗降場と一般車両乗降場、タクシープールが設けられている。一般車両については、広場内で待機する車両への市営駐車場(20分まで無料)利用と、南側ロータリーへの進入を回避し博労町交差点(旧奥州街道との交差点)方面への走行を誘導している。当駅西口と市街中心地の間は大通りで結ばれ、関東自動車、東野交通、JRバス関東の路線バスが頻回運行され(所要時間5分程度、運賃大人片道150円)、広い歩道も整備されている(所要時間は15分から20分程度)。大通り沿いにはビジネスビルが立ち並ぶが、一歩路地裏に入ると寺社が林立し、城下町宇都宮の面影を残している。なお現在西口は宇都宮市の市街地再開発事業の一環として再開発中で、西口第四B地区の住宅棟とホテル棟の建設が進められており、うちホテル棟は2010年(平成22年)12月1日に開業し、残る住宅棟も同年度中には竣工する計画となっている。
一方、宇都宮駅東口は、宇都宮駅開業時より構内の車両留置線や貨物の積み下ろし設備等として機能してきた用地を、1971年(昭和46年)に宇都宮貨物ターミナル駅へと移転し、また車両基地宇都宮運転所の機能の一部を田端運転所に移し、余剰となった線路跡地に設置されたものである。東口再開発事業の開始とともに20線を超えた留置線も撤去され、2008年(平成20年)11月1日には宇都宮東警察署交番『宇都宮駅東口KOBAN』、バスのりば、タクシーのりば、一般車乗降場が新設された。2つのプラットホームに6つのバスのりば、タクシー乗降所、および一般車両乗降場が設けられている。また再開発にあわせて川向町および東宿郷一丁目のそれぞれ一部の町名称が変更され、市の公募により宮みらいと命名された。東口には高層商業施設が建設される予定であったが、2009年3月、再開発事業への参画を予定していた建設大手清水建設を中心とする企業グループ(グループ七七八)が折からの不況を理由に事業からの撤退を表明し、再開発事業は頓挫している。その後、2013年3月まで期限付きで暫定利用されている。

JR東日本が提供しているロケーションサービスの一環として、宇都宮駅でも種々の作品で撮影が行われている。
2009年度
2009年(平成21年)
11月12日撮影 - テレビ朝日ドラマ『西村京太郎トラベルミステリー第53作 ― 山形新幹線つばさ111号の殺人』。
宇都宮駅で撮影。2010年(平成22年)2月6日放映。
2010年(平成22年)
3月28日撮影 - 日本テレビドラマ『Mother』。
宇都宮駅および宮の橋周辺。第1話(同年4月14日)と第2話(同年4月21日)放送分で放映。
3月31日撮影 - テレビ東京『ルビコンの決断~エキナカビジネス』。
宇都宮駅構内。同5月6日放送。
撮影日不明 - テレビ東京『出没!アド街ック天国』。
宇都宮駅構内。同11月2日放送。

1886年(明治19年)10月1日 - 日本鉄道第二区線として宇都宮駅 - 那須駅(現・西那須野駅)間を延伸[19]。
1890年(明治23年)6月1日 - 現在の日光線にあたる路線が、日本鉄道により今市駅まで開通(のち日光まで延伸)。
1902年(明治35年)4月1日 - 2代目の駅舎(2階建て)に改築。この駅舎は京都鉄道二条駅の駅舎の模範にされた。
1906年(明治39年)11月1日 - 日本鉄道が国有化される。
1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称が制定され、当駅を通る路線が東北本線および日光線と命名される。
1910年(明治43年)10月15日 - 建設中の大日本製粉宇都宮工場を日清製粉が買収し、宇都宮駅鉄道引込線使用契約を締結。
1925年(大正14年)12月27日 - 駅舎の改築工事着工。
1926年(大正15年)4月9日 - 駅長室の拡張工事着工。
1945年(昭和20年)7月12日 - 宇都宮大空襲により駅舎(2代目)が焼失。
1946年(昭和21年)3月10日 - 駅舎が木造1階建て、スレート葺きバラック建築で復旧(3代目駅舎)。
1958年(昭和33年)
2月27日 - 4代目駅舎が落成、3月1日に供用開始。
3月7日 - 駅舎2階に駅デパートが開業。
1966年(昭和41年)7月 - 宇都宮駅(日清製粉宇都宮工場) - 大川駅(同鶴見工場)間でホッパ車のホキ2200形による原料小麦輸送が始まる。
1973年(昭和48年)9月25日 - 車扱貨物の取り扱い範囲を、専用線発着のみに縮小。
1974年(昭和49年)11月1日 - 新幹線工事のための5代目駅舎(仮駅舎)供用開始。駅ビル「ラミア」を併設する。
1980年(昭和55年)
6月10日 - 現駅舎が完成、6代目駅舎となる。駅ビル「ラミア」に和食店「どんど」(うどん・そば)が開店。
8月1日 - 駅東側地区の宅地化を受け、東西自由通路が開通。
9月5日 - 駅ビル「ラミア」が全面営業開始[23]。
1982年(昭和57年)6月23日 - 東北新幹線が開業し同線の駅となる。
1983年(昭和58年)10月4日 - ペデストリアンデッキが完成。
1987年(昭和62年)
4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本とJR貨物が継承。
12月 - 駅ビル「パセオ」が開業。
1990年(平成2年)12月 - 和食店「どんど」(うどん・そば)が「パセオ」に移転。
1994年(平成6年)2月 - 在来線改札に自動改札機を導入。
1996年(平成8年)11月30日 - 日清製粉宇都宮工場が操業を停止。この頃貨物列車の発着がなくなる。
2001年(平成13年)11月18日 - Suica導入。
2003年(平成15年)10月12日 - Suica定期券による新幹線(東京 - 宇都宮、高崎間)利用開始。
2004年(平成16年)10月16日 - 湘南新宿ライン、宇都宮線普通列車へのグリーン車導入、駅ホームでのグリーン券売機運用開始。
2006年(平成18年)7月8日 - 宇都宮線の15両編成列車の運行が当駅まで延長される。従来は小金井駅までの運行であった。
2007年(平成19年)
5月7日 - びゅうプラザとみどりの窓口一体化工事開始。5月13日から仮設券売機を使用開始。
7月30日 - 上記工事終了、供用開始。
2008年(平成20年)
1月29日 - 在来線Suica専用改札機使用開始。
11月1日 - 東口新駅前広場オープン。

所属事業者:東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)
電報略号 ミヤ
駅構造 高架駅(新幹線)
地上駅(在来線)
ホーム 2面2線(新幹線)
3面5線(在来線)
乗車人員
-統計年度- 35,769人/日(降車客含まず)
-2014年-
開業年月日 1885年(明治18年)7月16日
乗入路線 5 路線
所属路線 ■東北新幹線
■山形新幹線
キロ程 109.5km(東京起点)
◄小山 (28.9km)(48.3km) 那須塩原►
所属路線 ■東北本線(宇都宮線)
(■烏山線直通含む)
キロ程 109.5km(東京起点)
◄雀宮 (7.7km)(6.2km) 岡本►
所属路線 ■日光線
キロ程 0.0km(宇都宮起点)
(4.8km) 鶴田►
備考 みどりの窓口 有


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