新小岩駅(しんこいわえき)は、東京都葛飾区新小岩一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)総武本線の駅である。葛飾区最南端の駅。
運転系統としては、快速線を走る総武快速線および緩行線を走る中央・総武線各駅停車の2系統が停車する。
また、特定都区市内制度における「東京都区内」に属する。駅番号は総武快速線がJO 23、中央・総武線各駅停車がJB 25。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する高架駅である。改札は南北の2箇所で、自動改札機が設置されている。南口にはみどりの窓口、指定席券売機が設置されている。
高架の高さが十分でないため、駅1階部分は地上より1mほど低い半地下になっている。
改札口とコンコースとの階段横には車椅子用の簡易昇降機(ステップリフト)が、コンコースと高架上のホームとは車椅子対応のエスカレーターで連絡しているものの、階段の上り下りが必要な構造にも関わらず駅構内にエレベーターは設置されていない。
線路によって周辺地域は南北に分断されているが、当駅には改札外自由通路はないため、駅の南北を徒歩で往来する場合は、入場券を購入する場合以外は平和橋通りの歩道を迂回する必要がある。
このように当駅は南北の往来とバリアフリーに問題があることから、スロープを備えた南北自由通路とホームへのエレベーターを整備する駅改良事業が事業者および自治体によって進められており、このうち南北自由通路については2018年度の供用開始が予定されている。
のりば
南から順番にホーム番号が振られており、南側が各駅停車、北側が快速線のホームである。快速千葉方面行きの線路のさらに北には越中島支線の線路が通っている。
番線 路線 方向 行先 備考
1 JB 総武線(各駅停車) 西行 秋葉原・新宿・中野方面
2 東行 小岩・市川・船橋・千葉方面
3 JO 総武線(快速) 上り 錦糸町・東京・横浜方面 東京駅から JO 横須賀線へ直通
4 下り 船橋・津田沼・千葉方面
(出典:JR東日本:駅構内図)
3・4番線に停車する11両編成の列車は、ホームの錦糸町・東京寄りに停車しない。
駅周辺
信号所として開設当時は沼や田んぼが広がっていました。
新小岩地域は江戸川区に接する葛飾区の南端に位置し、新小岩駅は葛飾区の南の玄関口になっている。
駅周辺は総武線の線路とホームの下を通る平和橋通りとで市街が南東、南西、北東、北西の4つに分断されており、南側が新小岩、北東が東新小岩、北西が西新小岩と町名もそれぞれ異なる。駅の南口は南西、北口は北西地域に、北口と連絡通路「スカイデッキたつみ」でつながる東北広場は北東地域に位置する。
南口
駅前ロータリーを挟んで正面に位置するルミエール商店街を中心に繁華街が広がる。市街地は江戸川区松島と連続している。
江戸川区役所
新小岩ルミエール商店街 - 駅の南側にある全長420メートルの商店街。アーケードは葛飾区内で初めて設置した。
クッターナ新小岩 - 飲食店ビル
西友 新小岩店
東京デリカ 本社
新小岩駅前郵便局
関東第一高等学校(私立)
東京都立江戸川高等学校
東京都立小岩高等学校
葛飾区立小松中学校
葛飾区立小松南小学校
鏡山部屋
武蔵川部屋(施設としては旧中村部屋)
北口
東京聖栄大学のキャンパスが立地する駅北口から蔵前橋通りへの通りは「大学通り」と命名されており[12]、一帯は飲食店などの商店街になっている。かつて駅西側から荒川にかけてあった大同製鋼(現大同特殊鋼)の工場跡地は新小岩公園と都営アパートになっている。
新小岩公園 - TBSのドラマ『ビューティフルライフ』の撮影に使用された。
東京聖栄大学(私立)
新小岩学園 - 葛飾区立の小中一貫校。
葛飾区立新小岩中学校
葛飾区立松上小学校
東京都道315号御徒町小岩線(蔵前橋通り)
新小岩陸橋
平井大橋
首都高速道路中央環状線 平井大橋出入口
東北広場
新小岩操駅(現新小岩信号場駅)の規模縮小に伴い不要となった敷地の一部を利用して整備された。南口から移された一部バス路線の停留所とタクシー乗り場、駐輪場がある。東北広場同様に貨物駅の元敷地に作られた私学事業団総合運動場を除き、周辺は住宅地である。
スカイデッキたつみ - 平和橋通りを跨いで北口と東北広場をつなぐ屋根つきの歩行者専用路。エレベーター、エスカレーターを備え、バリアフリーにも対応している。名称は連絡通路上から見える平和橋通りと蔵前橋通りの交差点(たつみ橋交差点)に由来する。
私学事業団総合運動場 - 日本私立学校振興・共済事業団の「福祉事業」として設置されている運動場。
最寄りのバス停留所(バス停)は、南口ロータリーの「新小岩駅」、北口付近平和橋通り上の「新小岩駅北口」、北口から連絡通路「スカイデッキたつみ」を経由して平和橋通りを渡った先にある「新小岩駅東北広場」の3箇所である。
1926年に設置された新小岩信号所を駅に昇格したものである。開業当時の周辺地名は小松菜の名の由来にもなった「小松」であり、北陸本線小松駅との区別のために「下総小松駅」となるところが、周辺住民の要望によって信号所の名前のままの「新小岩駅」となった。その後、昭和40年代に実施された住居表示の際に、周辺の地名も駅名に合わせて新小岩・東新小岩・西新小岩となった。
1926年(大正15年)
2月14日 - 国有鉄道の新小岩信号所として開業する。
7月1日 - 新小岩操車場となる。
1928年(昭和3年)7月10日 - 駅に昇格し、新小岩駅となる(旅客のみ取り扱い)。当初は南口のみ設置されていた。
1944年(昭和19年) - 周辺企業の請願で北口を設置する。
1945年(昭和20年)
6月10日 - 空襲による被害を受ける。
6月11日 - 貨物扱いを開始する。
1956年(昭和31年)2月3日 - 北口駅前の近くに米軍機が墜落し爆発炎上する(新小岩駅前米軍機墜落事故)。
1968年(昭和43年)6月1日 - 貨物扱いおよび操車場業務を、新小岩操駅(現在の新小岩信号場駅)に分離する。
1972年(昭和47年)7月15日 - 当駅を含む区間が複々線化され、快速線の運用を開始する。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる。
2001年(平成13年)11月8日 - ICカード「Suica」の当駅における供用を開始する。
2011年(平成23年)
3月5日 - 東北広場および北口連絡通路(愛称:スカイデッキたつみ)の供用を開始する。
3月28日 - 新小岩駅東北広場バス停留所が開設される。
2013年(平成25年)12月21日 - 南北自由通路整備工事の着工式が行われる。
所属事業者 JR logo (east).svg 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 シワ
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度- 74,135人/日(降車客含まず)
-2015年-
開業年月日 1928年(昭和3年)7月10日
乗入路線 2 路線
所属路線 JO 総武線(快速)
駅番号 □JO 23
キロ程 10.0km(東京起点)
◄JO 22 錦糸町 (5.2km)(5.4km) 市川 JO 24►
所属路線 JB 総武線(各駅停車)
駅番号 □JB 25
キロ程 10.0km(東京起点)
千葉から29.2km
◄JB 24 平井 (1.8km)(2.8km) 小岩 JB 26►
備考 2路線とも正式名称は総武本線
みどりの窓口 有
区 東京都区内駅