龍宮とは、宇津賀半島北端の海蝕地形の総称のことをいい、この一帯は第4紀洪積世の玄武岩からなっており、玄武岩の横臥の奥に龍宮があると伝えられ、舟隠しといわれている場所もあります。
潮吹とは、打ち寄せる波が絶壁下海面近くの、わずか縦1m、幅20cmの穴に突入し、奥の空洞に圧縮された空気が海水を激しく外に出そうとして、上方に海水を噴出させる噴潮現象のことです。
北よりの風が吹き(冬が最良時)海がしけると潮が上がり、海水を最大30mも吹き上げ、遠くから眺めれば、まるで龍が天に向かって昇るありさまに似て、飛び散るしぶきは太陽を反射して銀の砂をまくような光景が見られます。
この奇観は、龍神のなせるわざとして、広く里人の間に信仰を集め、とりわけ干ばつの際には近郷より雨乞いに集まる人が多かったと言われています。
所在地
〒759-4712 山口県長門市油谷津黄
アクセス
・JR長門古市駅からタクシーで約20分 ※長門古市駅から運賃の目安 片道約2200円前後(交通状況によりますのであくまで目安です)
・JR長門市駅からタクシーで約40分
・中国自動車道美祢IC下車、国道316・191号・県道66号経由約65分