中津駅 (阪急)
中津駅(なかつえき)は、大阪府大阪市北区中津三丁目にある、阪急電鉄の駅である。駅番号はHK-02。
阪急の各駅の中でも、ホームの幅が狭いことで知られている。各駅に貼られている、整列乗車のための「乗車位置表示」のステッカーや掲示はない。
停車するのは、神戸本線は普通列車のみ、宝塚本線は普通列車と、平日ラッシュのみ運転の準急。京都本線は、各駅停車も含めて全列車停車しない。(5・6号線にはホームがない為。)
利用可能な鉄道路線
阪急電鉄
神戸本線(普通列車のみ停車)
宝塚本線(普通列車と準急が停車)
大阪市営地下鉄御堂筋線にも同名の中津駅があるが、300メートルほど離れているため、乗り換えには適さない。同線に乗り換える場合は、南隣の梅田駅か南方駅(御堂筋線は西中島南方駅)を利用することになる。
また、当駅のある区間は阪急電鉄の主要な3路線(神戸本線・宝塚本線・京都本線)が並走しているが、京都本線が走る線路については後から建設されたもので、用地都合によりホームが設けられておらず、普通列車を含む全列車が通過する。
過去には駅西側の国道176号上に阪神北大阪線の中津駅があったが、路線の廃止により現存しない。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する高架駅である。西側の1・2号線を神戸本線が、東側の3・4号を宝塚本線が使用する。
改札口はホームの真下にあり、梅田寄りの1か所のみである。
切符売場に券売機は2台。うち1台が定期券発売対応機。
十三駅9号線(引き上げ線)が一時期使用停止されたことに伴い、当駅の梅田側に神戸本線 - 宝塚本線間の渡り線が設置されていたが、9号線の使用再開により2010年(平成22年)10月限りで撤去された。
この渡り線は梅田駅の場内信号機の内方に位置しているため、梅田駅構内の扱いとなっていた。
当駅は分岐器や絶対信号機を持たない停留所である。
のりば
号線 路線 方向 行先
1 ■神戸本線 下り 神戸三宮・西宮北口・新開地・仁川・京都(十三のりかえ)方面
2 上り 梅田ゆき
3 ■宝塚本線 下り 宝塚・石橋・箕面・京都(十三のりかえ)方面
4 上り 梅田ゆき
駅のすぐ南側で西日本旅客鉄道(JR西日本)梅田貨物線と交差している。この地点にはなにわ筋線の駅が計画されている。
毎年8月に開催される『なにわ淀川花火大会』の会場の最寄駅の一つである(十三駅からも徒歩連絡可能)。
開催日は観覧客の乗降が多く、ホーム幅員が非常に狭いこともあって、列車は徐行して駅に進入する。
大正期以来のホーム上屋の鋳鉄製の柱は唐草模様のような装飾をあしらったデザインになっており、1987年春の改修で撤去されるまで宝塚線・神戸線ホーム梅田寄りに残存していた。
かつて1号線(神戸本線下り)と道路の間のフェンスには、東洋ナッツ食品の広告看板が多数設置されていた。80メートルほどの間に全く同じ看板が20枚以上も並んでいるという高密度だったため、乗客の目を引いた。1980年代にはそのうちの半分ほどが毎日放送のものに置き換わった。2000年代に入ってすべて撤去された。
阪神電気鉄道北大阪線の廃止前は、当駅に到着する列車の車内アナウンスは「次は中津。野田、天六方面はお乗り換えです」だった。
1914年(大正3年)8月19日 - 阪神電気鉄道北大阪線開業。
1925年(大正14年)11月4日 - 阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)中津駅開業。
1926年(大正15年)7月5日 - 梅田駅 - 十三駅間高架線完成により阪神急行電鉄中津駅が線路別複々線の高架駅となる。
1928年(昭和3年)10月23日 - 阪神北大阪線の中津駅が開業。
1975年(昭和50年)5月6日 - 阪神電気鉄道北大阪線が廃止。同線の中津駅も廃止される。
2013年(平成25年)12月21日 - 駅ナンバリング(HK-02)が導入される。
阪神電気鉄道(廃止)
阪急線当駅の南側、国道176号線三叉路のすぐ東側(梅田寄り)に存在した。三叉路の西側の歩道上には架線を吊っていた鉄柱の一つが2000年頃まで残存していた。
駅番号 ○ ○ HK-02
所属事業者 阪急電鉄
所属路線 ■神戸本線
■宝塚本線
キロ程 0.9km(梅田起点)
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度- 11,182人/日
-2015年-
開業年月日 1925年(大正14年)11月4日
備考 ■京都本線はホームがないため通過