この機種は、アメリカのヒューズ社が1963年(昭和38年)から生産した7人乗りヘリコプターです。
この機体は、新日本ヘリコプターで、農薬散布などに使用されていました。
スピード:時速230km
エンジン:ターボシャフトエンジン 1台(270馬力)
機体全体の重さ:1.2トン
運べる重さ:0.6トン
価格:5,600万円 (昭和56年当時)
当機が飛行していた期間:1970~1990
(寄贈 新日本ヘリコプター)
MD500は、アメリカのMDヘリコプターズで製作された、軽量多目的ヘリコプターである。練習機などとして民間や軍隊などで使われている。
MD 500は、ヒューズ500 OH-6Aカイユースの民間向けとして始まった。シリーズは現在500E MD、520N MDと530F MDを含む。
ヘリコプターとして成功したヒューズ500/MD 500シリーズは、当初米軍の軽量観測ヘリコプター開発要求に応じて設計試作が開始され、ベルとヒラーとの審査を勝ち抜き、ヒューズモデル 369として生産を開始した。OH-6Aカイユースとしての初飛行は、1963年2月。
ヒューズ/MD 500
OH-6最初の飛行の前に、ヒューズ社は民間向けの機体を開発していると発表を行い、そしてヒューズ500(基本的に5席と7席の構成を選択し利用できる)として市場に出した。また、より強力なエンジンによる実用の機体は500Uと呼ばれ、後に500Cとして市場に提供された。
より強力なエンジン、T型の尾翼と新しい5枚のメインローターブレードで改良されたヒューズ500Dは、1976年の主要な機種となり、4枚のテールローターブレードは選択装備であった。500Dは、機首部分を鋭利な形状としたり、いろいろな内部の改良を施され(操縦室の面積拡大など)、1982年から500Eへと生産が移行した。530Fは500Eをさらに改良した高出力仕様で、より高負荷での飛行を可能とした仕様である。
マクダネル・ダグラスは、1984年1月にヒューズ・ヘリコプターズを買収し、1985年8月から従来のヒューズ500Eを MD 500Eとして、そして、530FはMD 530Fとして製造を継続することになる。 1997年のボーイング/マクダネル・ダグラス合併により、1999年前半に民間向けのヘリコプター製造はMDヘリコプターズが継続する事になる。
軍用はMD 500 ディフェンダーと呼ばれ、供給されている。
MD 520N
MD520Nは、ヒューズ/マクダネル・ダグラスが開発した、ヘリコプター設計上の革命である従来のテールローターが不要な方式であるノーターを装備したヘリコプターである。
マクダネル・ダグラスは当初、520N(従来のMD500Eに基づき1989年1月に開始されていた)より強力でな高性能に改良された標準的なMD530Nを開発する予定であった。MD530Nの初飛行は1989年12月29日で、520Nの初飛行が1990年5月1日であったが、マクダネルダグラスはMD520Nが大部分の顧客が必要な要求を満たすと判断し、MD 530Nの開発は中止された。520Nは1991年9月13日FAA(連邦航空局)の型式証明を取得し、最初機体がその年の12月31日工場より初出荷された。
MDヘリコプターズは2000年に、改良されたRR 250-C20R+エンジンを搭載し、デュフューザとファンを強化し、外気温が高い場合にも3-5%性能が向上した520Nを発表した。
ノーターは、警察などの法執行機関にも人気がある。それは従来のテールローターに比べ騒音が低いためである。
民間用
500
民間事業用向け仕様 369/OH-6A。エンジンはアリソン 250C-18B。出力317shp(236kW)。
500C
民間事業用向けの性能向上型。エンジンはアリソン 250C-C20。出力400shp(298kW)。
500D
1976年の新しい民間事業用向け仕様。エンジンはアリソン 250-C20B。出力420shp(313kW)。
500E
機首形状を変更した最新の仕様。
NH-500E
イタリアで製作された500E。
520N
500Eにノーターを装備した機種。
530F
500Eの上位機種。エンジンはアリソン 250-C30B。出力650shp(485kW)。
軍用
軍隊向け仕様はディフェンダー(Defender)と呼ばれ、輸出もされている。
詳細は「MD 500ディフェンダー(英語版)」を参照
500M
500MD
500MG
530MG
500 ASW
ディフェンダーにソナーなどを搭載した対潜ヘリコプター型。機体下に短魚雷1基を搭載可能。
台湾海軍、スペイン海軍が採用。
モデル 500C
乗員:1-2名
席数:全5席
全長:30ft 10in(9.4m)
主回転翼直径:26ft 4in(8.03m)
全高:8ft 2in(2.48m)
空虚重量:1,088lb(493kg)
最大離陸重量:2,250lb(1.157t)
発動機:アリソン250-C20 ターボシャフトエンジン1基 出力 278hp(207kW)
超過禁止速度:152knots=M0.23(175mph, 282km/h)
巡航速度:125kn=M0.19(144mph, 232km/h)
航続距離:335NM(605km)
実用上昇限度:16,000ft(4,875m)
上昇率:1,700ft/min(8.6m/s)
MD 520N
乗員:1-2名
席数:全5席
全長:33ft 2in(9.78m)
主回転翼直径:27ft 4in(8.33m)
全高:9ft 0in(2.74m)
円盤面積:586.8ft²(54.5m²)
空虚重量:1,636lb(742kg)
最大離陸重量:3,350lb(1.52t)
発動機:アリソン250-C20R ターボシャフトエンジン1基 出力 375hp(280kW)
超過禁止速度:152knots=M0.23(175mph, 282km/h)
巡航速度:135kn=M0.20(155mph, 250km/h)
航続距離:267mi(429km)
実用上昇限度:14,175ft(4,320m)
上昇率:1,850ft/min(9.4m/s)
MD 530F
乗員:1-2名
席数:全5席
全長:32ft 7in(9.94m)
主回転翼直径:27ft 4in(8.33m)
全高:8ft 9in(2.48m)
円盤面積:587.5sq ft(54.6sq m)
空虚重量:1,591lb(722kg)
最大離陸重量:3,100lb(1.61t)
発動機:アリソン 250-C30 ターボシャフトエンジン1基 出力 375hp(280kW)
超過禁止速度:152knots=M0.23(175mph, 282km/h)
巡航速度:135kn=M0.20(155mph, 250km/h)
航続距離:232nmi(267mi, 430km)
実用上昇限度:18,700ft(5,700m)
上昇率:2,070ft/min(10.5m/s)