トヨモーターのバイクモーターの中でも、90CCの降臨横付のエンジンは創業以来の主力製品だった。「10万人の愛車を誇る」とうたわれたE8型は改良を重ねながら1953年から58年まで生産された一番のロングセラーモデル。
当時、バイクモーターで主流だった40CC~60CCよりもパワーがあり重量物運搬用のほか、輪タクにも使用された。
この車両には、本来、横付用のE8型が中付用に改造されて搭載されている。劣化が激しいが「E8 TOYOMOTOR」と書かれたエンジンカバーのデザインから、1955年以降のE8型である。