ランサー (LANCER) は、三菱自動車工業が生産している自動車の名称である。なお、日本国内においてはスポーツセダンのランサーエボリューション、および商用モデルのランサーカーゴを除くオリジナルのランサーは(ランサーの名称としては)2010年4月まで生産されていた(2010年5月をもって販売終了)
派生モデルとしてハッチバッククーペのランサーセレステ(1975年 - 1981年)や世界ラリー選手権のベース車として開発されたランサーエボリューション(1992年 - )等が存在する。
三菱自動車の歴史において、先行して生産されていた小型乗用車のコルトが、コルトギャランのミドルサイズカーに移行した後、スモールセダンの充実を図るために誕生した車種。その後さらにハッチバックを主体としたミラージュも誕生したことで、車格の住み分けと販売の充実を狙ったが、その誕生由来にある通り、ギャランへの接近、ミラージュとの共有など、販売と設計の方針において、やや一貫性に欠けるところもあった。
その誕生から、国内他社先行の競合車との宣伝競争が顕在化するセグメントであり、特にラリーを中心とした競技参加を積極的に進めてきた車種でもある。競技参加により、海外輸出、生産でも、三菱自動車のスモールセダンの主体を成す車種であった。
競技実績や販売数に伴い、比較的高年齢層で車名が知られている。
三菱・ランサーセディア 三菱・ランサー(6代目)
CS2/5/6A/5W型
販売期間 ランサーセディア:2000年5月 - 2003年2月
ランサー2003年2月 - 2010年5月
乗車定員 5人
ボディタイプ 4ドアノッチバックセダン
エンジン 直4 1.5/1.8/2.0Lガソリン
駆動方式 FF/4WD
変速機 5速MT/4速AT/CVT
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:マルチリンク
全長 4,535mm
全幅 1,695mm
全高 1,430mm(ラリーアートは1,415mm)
ホイールベース 2,600mm
最小回転半径 4.9m(ラリーアートは5.2m)
最低地上高 150mm(ラリーアートは135mm)
後継 日本:
1.5Lモデルを除きギャランフォルティスに統合
初音ミク
初音ミク(はつね ミク、Hatsune Miku)は、クリプトン・フューチャー・メディアから発売されている音声合成・デスクトップミュージック (DTM) 用のボーカル音源、およびそのキャラクターである。
ヤマハの開発した音声合成システム「VOCALOID」に対応したボーカル音源で、メロディや歌詞の入力により合成音声によるボーカルパートやバックコーラスを作成することができる。息継ぎ、強弱も入力可能。また、声に身体を与えることでより声にリアリティを増すという観点から女性のバーチャルアイドルのキャラクターが設定されている。
初音ミクは、クリプトン・フューチャー・メディア(以下クリプトン)が2007年から展開している、ヤマハが開発した音声合成システムVOCALOIDにより女声の歌声を合成することのできるソフトウェア音源で、対応エンジンのバージョン、声質の違いにより複数の製品が発売されている。最初の製品は、2007年8月31日に、声に歌い手としての身体を与えることでより声にリアリティを増すという観点からソフトウェア自体をバーチャルアイドル(バーチャルシンガー)と見立ててキャラクター付けした製品シリーズ「キャラクター・ボーカル・シリーズ(CVシリーズ)」の第1弾として発売された。初音ミクは「未来的なアイドル」をコンセプトとしてキャラクター付けされている。名前の由来は、未来から来た「初めての音」から「初音」、「未来」から「ミク」。発売元のクリプトンはキャラクター画像については非営利であればほぼ自由な利用を認めており、ユーザーによる歌声の利用だけでなくキャラクターを用いた創作活動をも促進する形がとられている。
動画を中心に初音ミクが「歌っている」歌という形をとった、あるいは初音ミクを題材とした、10万曲以上に上るとされる楽曲や、イラスト、CGによるプロモーションなど様々な作品が発表されており、初音ミクはこうした多くのユーザーの手による多彩な創作物から形づくられる、消費者生成メディア (CGM) により成立している女性アイドルという性格を持つ。ユーザーによる創作物の中には、キャラクター利用の許諾を受けた上でCD、書籍などの形で商業展開が行われているものもある。また、キャラクターとしての人気の高さからゲームソフトや、キャラクターフィギュアなど関連商品、CG映像を使ったライブなど企業の企画からなる商業展開も多く行われているが、それらについてもフィギュアにアイテムとしてネギを付属させるなど、ユーザーによる創作から広まった流行を取り入れることも行われている。