木曽福島駅に保存されている。775号機は、中央西線SLさよなら列車を牽引した機関車です。
木曽福島機関区に来る前は、糸魚川や福井という北陸に居たためでしょうか、運転席の窓は着雪防止の旋回窓付きです。
屋根つきで保管されています。経年劣化により破損が見られます。運転室内の機器もそろっていますが計器類は全て破損しているとの事。
①所在地
長野県 木曽郡木曽町 福島字梅ノ内2010-14 JR木曽福島駅前
②車歴
製造: 1942年9月11日 汽車製造 No.2258
配置: 1948年7月1日 福井
配置: 1957年11月1日 福井
配置: 1968年4月1日 米原
配置: 福井
移動: 1971年6月18日 木曽福島
廃車: 1973年8月26日 木曽福島
保存時契約当事者
国有鉄道:長野鉄道管理局長 相手方:長野県木曽福島町長 1973年10月24日
JR発足時の移管先:JR東日本
③保存に関わる情報
管理: 所有: JR東日本(無償貸与)
D51形蒸気機関車(D51がたじょうききかんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が設計、製造した、単式2気筒で過熱式のテンダー式蒸気機関車である。
主に貨物輸送のために用いられ、太平洋戦争中に大量生産されたこともあって、国鉄における所属総数は1,115両に達しており、ディーゼル機関車や電気機関車などを含めた日本の機関車1形式の両数でも最大を記録した。この記録は現在も更新されていない。
この他に、台湾総督府鉄道向けに32両、胆振縦貫鉄道(1944年(昭和19年)に国有化)向けに5両(再掲)が製造され、戦後はソビエト連邦サハリン州鉄道向けに30両、台湾鉄路管理局向けに5両、朝鮮戦争における国連軍向けの標準軌仕様機が2両製造されており、製造総数は1,184両に及ぶ。
また、1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には、西日本旅客鉄道(JR西日本)に1両(200号機)が継承され、翌1988年(昭和63年)には東日本旅客鉄道(JR東日本)で1両(498号機)が復籍し、この2両が動態保存されている。JR東日本の498号機は復籍後の初仕業で来日中のオリエント急行を牽引して復活、西日本の200号機は2017年(平成29年)に山口線のSLやまぐち号で、本線運転に復帰した。
「デゴイチ」の愛称は、日本の蒸気機関車の代名詞にもなった。また、「デコイチ」という愛称もある。
運用者 鉄道省→日本国有鉄道→西日本旅客鉄道・東日本旅客鉄道
製造所 川崎車輛、汽車製造、日立製作所、日本車輌製造、三菱重工業、鉄道省浜松工場・大宮工場・鷹取工場・小倉工場・長野工場・土崎工場、郡山工場・苗穂工場
製造年 1935年 - 1945年
製造数 1,115両
引退 1975年12月24日
愛称 デゴイチ・デコイチ
主要諸元
軸配置 1D1
軌間 1,067 mm
全長 19,730 mm
全高 3,980 mm
機関車重量 78.37 t(運転整備)
炭水車重量 47.40 t(運転整備)
総重量 125.77 t
動輪径 1,400 mm
軸重 14.30 t
シリンダ数 単式2気筒
シリンダ
(直径×行程) 550 mm × 660 mm
弁装置 ワルシャート式
ボイラー圧力 14 kg/cm2(初期型)
15kg/cm2(標準型)
ボイラー水容量 6.0 m3
大煙管
(直径×長さ×数) 140 mm×5,500 mm×35本
小煙管
(直径×長さ×数) 57 mm×5,500 mm×94本
火格子面積 3.27 m2
全伝熱面積 221.5 m2
過熱伝熱面積 41.4 m2
全蒸発伝熱面積 168.8 m2
煙管蒸発伝熱面積 147.4 m2
火室蒸発伝熱面積 17.5 m2
燃料 石炭
燃料搭載量 10.0 t
水タンク容量 22.0 m3
制動装置 自動空気ブレーキ
保安装置 ATS-P/Ps(498号機),ATS-SW/ATS-P(200号機)
最高運転速度 85 km/h
最大出力 1,400 PS
定格出力 1,280 PS