鳥羽駅(とばえき)は、三重県鳥羽市鳥羽一丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)・近畿日本鉄道(近鉄)の駅である。駅番号は近鉄がM78。大半は近鉄の利用者で、JRの広い構内は閑散としています。
乗り入れ路線
JR東海の参宮線と、近鉄の鳥羽線・志摩線の3路線が乗り入れ、接続駅となっている。いずれの路線も当駅が起終点であるが、近鉄の2路線については鳥羽線列車の約半数がそのまま志摩線に直通する。
近鉄線利用時にはPiTaPa(スルッとKANSAI協議会)およびPiTaPaと相互利用可能なカードの利用が可能であるが、JR東海利用時にはTOICAを含むこれらのカードの利用ができない。
駅構造
地上駅である。
JRは0 - 2番線を使用し頭端式ホーム1面3線がある。1番線は0番線側の切り欠き部にある。なお、快速「みえ」は主に1番線から、普通列車は主に0番線から発車する。土産物店を併設した、2階建てのコンクリート造駅舎です。
近鉄は3 - 6番のりばを使用し島式ホーム2面4線を持つ橋上駅になっている。ホーム有効長は10両編成分を確保されている。近鉄のりばは鳥羽線建設前のJR線南側から現在の北側に移動している。このため、のりばの番号はJRと続き番号であるが、その順番には並んでいない。
改札口はJRホームに直結しているJR管轄の地上改札と、近鉄管轄の橋上駅舎内の2ヶ所がある。JRと近鉄の乗換は中間改札なしで可能である。ただし、どちらの駅舎も管轄担当社の券売機・窓口しかない。また、津駅・伊勢市駅・松阪駅・桑名駅などとは異なり、JRの乗車券で近鉄の自動改札機を通過することはできないため(有人改札通路を通過することになる)、事実上近鉄とJRで改札口が分離されている。
JR東海の駅は、東海交通事業の職員が業務を担当する業務委託駅で、伊勢市駅が当駅を管理している。近鉄の駅には駅長が置かれ、朝熊駅 - 賢島駅間を管理している。
のりば
JR線のりば
番線 路線 行先 備考
0 ■JR参宮線(主に普通) 松阪・名古屋方面
1 ■JR参宮線(主に快速)
2 1日1本のみ
近鉄線のりば
のりば 主な方向(路線) 行先 備考
3 主に M 近鉄線上り(鳥羽線) 四日市・名古屋・大阪・京都・奈良方面 主に当駅始発の特急
4 主に M 近鉄線下り(志摩線) 鵜方・賢島方面
5 主に M 近鉄線上り(鳥羽線) 四日市・名古屋・大阪・京都・奈良方面
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近鉄線ホームは下り本線は4番線、上り本線は5番線である。3・4番のりばは発車については上下両方向可能であるが、入線は宇治山田方面からしかできない。ただし、複線化までは3・4番のりばも上下両方向から入線が可能であった。なお、5・6番のりばは上下両方向からの入線・発車に対応しており、賢島方面へ折返し普通列車が出る場合、ホーム賢島寄りから発車する。
特徴
鳥羽観光の拠点駅である。
当初は砂浜に沿った海辺の駅であったが、海側が高度経済成長期に大幅に埋め立てられた。海側の幹線道路、土地はすべて埋立地である。海に近いため、3 - 5mの津波が押し寄せると想定されている。
中之郷方に連絡通路がある。
JR線と近鉄線を結ぶ改札内通路には階段しかなく、エレベーターやスロープは設置されていない。乗り換え用のICカードリーダーの設置もない
JR東海
通常は快速みえと普通列車のみ乗り入れてくるが、時期によっては修学旅行等の臨時列車が乗り入れる事もある。
2016年現在、日中時間帯(11時 - 16時)は快速みえと普通列車がそれぞれ1時間に1本発車し、早朝・夜間は快速みえと普通列車のどちらかが1時間に1本発車する。
JRの列車は夜間滞泊を行わず、そのまま多気駅方面へ折り返す。
1917年(大正6年)から1919年(大正8年)までは出発・到着とも1日8本で、うち急行は出発1本、到着3本が設定されていた。1922年(大正11年)には出発・到着とも1日13本(うち急行5本)に増加、名古屋・湊町・京都・奈良・亀山駅・山田発着便が設定されていた。
駅設備・営業面
JR東海
自動改札機・自動精算機に加え、自動券売機もない。切符の販売・確認・精算・回収は全て、改札に面した窓口の中にいる駅員が手作業で行う。無人時間帯は無人駅と同様に車内精算となる。
駅舎2階に土産物店や飲食店の入る「鳥羽駅名店街」がある
駅周辺
JR側
鳥羽駅前商店街
赤福鳥羽支店(JR側徒歩3分)
伊良子清白の家
賀多神社
日和山展望台
鳥羽錦町郵便局
常安寺
バス路線(鳥羽バスセンター)
駅敷地内ではなく国道42号を挟んだ向かい側に鳥羽バスセンターがあり、駅とは連絡橋でつながっている。
1911年(明治44年)7月21日 - 参宮線山田(現在の伊勢市) - 鳥羽間延伸により、その終着駅として開業。
1926年(大正15年)
4月10日 - 駅改築工事の竣工式を挙行。
8月15日 - 東京との直通列車の運行開始。
1929年(昭和4年)7月23日 - 志摩電気鉄道(現在の近鉄志摩線)鳥羽 - 真珠港間が開業。
1944年(昭和19年)2月11日 - 会社合併により、志摩電気鉄道の路線は三重交通の一路線となる。
1953年(昭和28年)
9月29日 - 東京とを結ぶ急行「伊勢」が復活。
秋頃 - 国鉄鳥羽駅のプラットホームに上屋を設置。
1957年(昭和32年)9月21日 - 名古屋行き快速「志摩」運行開始。
1964年(昭和39年)2月1日 - 三重交通から鉄道事業が分社化され、旧志摩電の路線は三重電気鉄道に承継。
1965年(昭和40年)4月1日 - 近畿日本鉄道が三重電気鉄道を合併。旧志摩電の路線は近鉄志摩線となる。
1969年(昭和44年)12月10日 - 標準軌化工事のため近鉄志摩線営業休止、バス代行を行う。
1970年(昭和45年)3月1日 - 近鉄志摩線が標準軌化工事を完成させ営業を再開。近鉄鳥羽線の五十鈴川 - 当駅間が開業して全通。近鉄の駅が北側に新築移転。
1971年(昭和46年)6月13日 - 三重交通の鳥羽バスターミナルが完成。
1972年(昭和47年)3月14日 - 東京行き急行「伊勢」廃止。
1974年(昭和49年)
1月6日 - 火災により国鉄駅舎と日和山エレベーター焼失。
10月1日 - 国鉄駅の営業範囲が「旅客、荷物、車扱貨物」へ改正される。
1975年(昭和50年)10月14日 - 国鉄駅舎完成、営業を開始。
1982年(昭和57年)10月1日 - 国鉄駅の営業範囲が「旅客、荷物」へ改正される。
1985年(昭和60年)3月14日 - 国鉄駅の営業範囲が「旅客」へ改正される。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道と近鉄の駅になる。
1993年(平成5年)8月1日 - JR駅の0番線ホーム増設。
1999年(平成11年)7月23日 - 近鉄新駅舎竣工。
2001年(平成13年) - 第3回「中部の駅百選」に選定。
2007年(平成19年)4月1日 - 近鉄の駅でPiTaPa使用開始。
2015年(平成27年)9月1日 - 近鉄の駅で「ご当地入場券」を発売開始
鳥羽駅
とば
Toba
所在地 三重県鳥羽市鳥羽一丁目8-13
北緯34度29分11.31秒
東経136度50分34.03秒
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
近畿日本鉄道(近鉄)
電報略号 トハ
駅構造 地上駅(一部橋上駅)
ホーム 3面7線[1]
乗車人員
-統計年度- (JR東海)337人/日
(近鉄)2,001人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1911年(明治44年)7月21日(JR)
1929年(昭和4年)7月23日(近鉄)
乗入路線 3 路線
所属路線 ■参宮線(JR東海)
キロ程 29.1km(多気起点)
◄(臨)池の浦シーサイド (3.7km)
所属路線 M 近鉄鳥羽線
駅番号 M78
キロ程 13.2km(宇治山田起点)
伊勢中川から41.5km
◄M77 池の浦 (2.6km)
所属路線 M 近鉄志摩線
キロ程 0.0km(鳥羽起点)
(1.0km) 中之郷 M79►
備考 共同使用駅
JR東海:業務委託駅
JR東海:JR全線きっぷうりば 有