帷子ノ辻駅(かたびらのつじえき)は、京都府京都市右京区太秦帷子ケ辻町にある京福電気鉄道の駅。京福電気鉄道嵐山本線と北野線の2路線が接続する乗換駅で運転上の重要拠点。乗換客が多く、線内中間駅では唯一の有人駅となっています。駅ナンバリングはA8。
付近の地名は「太秦帷子ケ辻町」だが、駅名「帷子ノ辻」の表記には「ケ」ではなく「ノ」を用いる。
駅構造
単式・島式ホーム各1面の計2面4線の地上駅。単式ホームと島式ホーム間は構内踏切や地下道で行き来できる。改札口は1番ホーム(単式)に面した南側地上にある。有人改札のみで自動改札機は設置されていないが、ICカードの簡易処理機が手押し車に載せられた状態で置かれている。
かつては地下に改札口と駅務室があったが、2011年にバリアフリー化の為に駅南側地上に移設された。旧改札口には、入場のみ可能なゲートが設置されている。
地上にあるプラットホーム全体を建物が覆っているため、一見橋上駅舎のように見える。この建物は京福電鉄所有のビル「ランデンプラザ帷子」であり、テナントにはスーパーマーケットの「フレスコ」、衣服の安売り店「オンセンド」、100円ショップ「ダイソー」等がある。なおかつてのテナントはジャスコ帷子ノ辻店だった。もともと線路の北側にのみ店舗入り口があったが、駅南側に新設の改札口が設置されたために、改札口のすぐ前に階段のみの店舗入り口が作られている。
現在、ランデンプラザ帷子の南に接して存在したスーパーマーケット「京都厚生会」(ポロロッカ)の跡地は京都銀行帷子ノ辻支店となっている。
のりば
1 ■嵐山本線(下り) 嵐山 方面
2 ■嵐山本線(上り) 四条大宮方面
3 ■北野線 北野白梅町方面
4 ■北野線 北野白梅町方面
■嵐山本線(下り) 嵐山方面(行楽期運転の北野白梅町からの直通列車)
単式ホームに1番線があり、2番線と相対している。
島式ホームの両側に2番線と4番線があり、2番線の東方に切り欠き式ホームの3番線がある。
2~4番線は同一ホーム上で乗り換えできる。
1番線と他のホームの乗り換えには、構内踏切または地下道を通る必要がある。
北野線は3・4番線を交互に使用する。(撮影所前駅開業までは4番線のみ使用し、3番線は回送車が留置されていた。)(4番線の嵐山方には、通常、レールに車止め用の物が設置され、嵐山方面との行き来は行われていない)。ただし、行楽期の昼間時間帯に運転される北野白梅町~嵐山直通列車は、配線の関係上、上下方向とも4番線発着となり、その間は北野線折り返し列車は3番線を使用する。
配線の関係上、四条大宮方面と北野白梅町方面の相互間をホーム上で折り返して直通運転することはできない。いったんホームを通り過ぎて嵐山方面へ進み、本線上に設置された渡り線を用いて折り返す。
駅周辺
太秦駅(JR嵯峨野線)- 北へ約300メートルの距離。北西の山陰本線跨線橋(歩行者・自転車用)もしくは北東の同線踏切を渡り若干迂回することになる。2016年4月以降は撮影所前駅が最寄りとなった。
太秦病院
松竹撮影所
京都市立蜂ヶ岡中学校
京都府道112号二条停車場嵐山線
桓武天皇皇子仲野親王高畠墓(6世紀の前方後円墳。仲野親王(桓武天皇の皇子、9世紀に死去)の墓に治定されている。現在は宮内庁が管理。別名 片平大塚古墳、垂箕山(たるみやま)古墳)
蛇塚古墳(日本有数の巨大な横穴式石室が露出する6世紀の前方後円墳。)
1926年(大正15年)3月10日 - 京都電燈が経営する嵐山電鉄北野線の高雄口(現在の宇多野) - 帷子ノ辻間の開通時に開業。当駅で同電鉄の嵐山本線に接続する。
1942年(昭和17年)3月2日 - 路線継承により京福電気鉄道の駅となる。
1973年(昭和48年)3月21日 - 帷子ノ辻駅ビル竣工
2011年(平成23年)3月12日 - 1番ホーム南側に地上改札口を設置し、地下改札口を閉鎖。1番ホームと2 - 4番ホームを結ぶ構内踏切を設置。
帷子ノ辻駅
かたびらのつじ
Katabiranotsuji
所在地 京都市右京区太秦帷子ケ辻町
北緯35度0分54.47秒
東経135度42分0.59秒
駅番号 ●A8
所属事業者 京福電気鉄道
駅構造 地上駅
ホーム 相対・島式2面4線
乗降人員
-統計年度- 3,452人/日
-2017年-
開業年月日 1926年(大正15年)3月10日
乗入路線 2 路線
所属路線 ■嵐山本線
キロ程 5.2km(四条大宮起点)
◄A7 太秦広隆寺 (0.8km)(0.5km) 有栖川 A9►
所属路線 ■北野線
キロ程 3.8km(北野白梅町起点)