新世代クロスオーバー SUV「CX-30」。従来マツダのSUVラインアップはデミオをベースにしたCX-3と、その上のCX-5、北米モデルのCX-9の幅を削って日本向けに仕立て直した3列シートのCX-8というラインアップで構成されている。や海外専用モデルを省くと、CX-8、CX-5、CX-3が、それぞれ大中小という構成です。
CX-3はアッパーボディの構造材までデミオと共用という制約があったため、リヤシートとラゲッジスペースがデミオ水準になるのはやむを得ない。そのためCX-3は、斬新なデザインで好評価は得つつも、人によってはスペース的な要望を満たせなかった。例えば子育て世代を念頭に置くと、大型のベビーカーを収納するには無理があり、多くのユーザー層のニーズを満たすオールマイティな実用性は備えていなかった。
CX-3はクーペ型SUVでパーソナルユース、CX-30はファミリー層に向けた商品だといえるが、第7世代のデザインはそこに生活のにおいが漂わないスタイリッシュさを加味して、カッコ良いファミリーカーに仕立てられている。
CX-30はどうかといえば、フロントフェンダー上のハイライトはリヤタイヤ上端へ向けて下がっていく。こちらはサイドミラーあたりでZ字に折り返して、一度ドア下端まで下がったあと再び折り返して、フロントタイヤの上端へと戻る。ほとんどのラインはエンジンルームを起点に後ろ広がりになっており、こちらがスポットライトを当てているのはリヤシート、あるいは前後のシート両方だ。クルマのコンセプトをデザインに織り込みながら、どちらもまごう事なき第7世代の共通性を持たせたデザイン。SUVらしく車高が上げられており、結果、重心も45ミリ上がっている。またCX-30では座面の高さを上げ、3度背もたれ角(トルソアングル)を立ててある。いわゆるアップライトなドライビングポジションになっている。
CX-30にプラスされたものは、高い着座位置によって得られる乗降性の良さ、アップライトなポジションによる視界の良さ、豊かになった室内空間とリヤシートの居住性、さらにラゲッジのサイズとテールゲートのオープンラインの低さである。メーターモジュールの組み立て家具を積み込む時の手の逃げ代まで考慮して荷室の幅を決めてある。
グレード:20S
全長(mm) 4,395
全幅(mm) 1,795
全高(mm) 1,540
ホイールベース(mm) 2,655
乗車定員(名) 5
車両重量(kg) 1,380〜1,530
タイヤサイズ
215/55R18
エンジン:SKYACTIV-G 2.0
サスペンション (フロント):マクファーソンストラット式
サスペンション (リア) :トーションビーム式
エンジン種類 :水冷直列4気筒DOHC16バルブ
エンジン総排気量 (L) :1.997
エンジン最高出力 (kW<PS>/rpm):115〈156〉/6,000
タンク容量 (L):51