馬橋駅(まばしえき)は、千葉県松戸市馬橋にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・流鉄の駅である。
当駅は東日本旅客鉄道(JR東日本)の常磐線を走行する常磐緩行線、武蔵野線(馬橋支線)、流鉄の流鉄流山線の2社3路線が乗り入れ、接続駅となっている。
駅開業時の地平駅舎は東側にあり、現在の東口側は駅開業以来の古い商店街が存在する。間宿があった旧水戸街道にもほど近い市街地である。対照的に駅西側は西口出口開設後の住宅街である。
西口側は、新坂川を渡る歩道橋にのみつながっていて、川向こうに西口広場や駅前駐輪場がある。東口および西口の徒歩10分以内は概ね住宅地であり、商店やスーパーマーケットなどが点在する。また1990年代より中層のマンションが目立つようになった。
駅北東には臨済宗大徳寺派の寺院「万満寺」があり、鎌倉時代作の金剛力士像は旧国宝・現重要文化財に登録され「仁王さまの股くぐり」で知られる。駅南西には、北松戸工業団地の北端部がある。
2011年5月6日、西口に建設された駅ビル「馬橋ステーションモール」が開業した。
乗り入れ路線
東日本旅客鉄道
常磐線(JR東日本)(JL 常磐緩行線)
日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者)
武蔵野線(馬橋支線)
流鉄
■ 流山線
駅構造
JRと流鉄は別改札である。JR駅舎の真下にある出入口は東口である。橋上駅舎と跨線橋により改札外でつながる東西の出入口はどちらの会社線に乗降する際も使えるが、切符売場と改札口が両社別である。両社間に連絡改札口は存在しないため、乗り換えの際は一度改札外に出る必要がある。
駅名にはJR東日本のロゴしかないが、流山線階段上には「流山線」と表記された案内標識がある。
跨線橋と西口歩道橋の境目部分の流山線階段上にスピーカーが設置されているが、これはJRのもので、JR線の遅延案内放送に使われる。
駅舎内の施設(駅ナカ・駅ビル)
駅ナカ商業施設として駅ビル「馬橋ステーションモール」がある。地上1階から5階の複合施設である。
当駅改札と同フロアが地上3階であり、医療機関(歯科医院、整形外科)、コンビニエンスストア、薬局、居酒屋などの専門店を有する。
2階部分は月極めの公営駐輪場(収容台数315台)、5階部分には松戸市役所馬橋支所がある。
改札外
駅ビル:馬橋ステーションモール
医療機関(歯科医院、整形外科)、コンビニエンスストア、薬局、居酒屋などの専門店、市役所支所を有する複合施設(地上1階~5階)
コンビニ:NewDays
ステーションATM:VIEW ALTTE
指定席券売機
饋電線の接続
JR東日本ステーションサービスが受託する業務委託駅である。緩行線のみに島式ホーム1面2線を持つ地上駅で橋上駅舎を有する。自動改札機が設置されている。みどりの窓口は2006年5月25日限りで廃止され、代わりに指定席券売機で指定券や長距離乗車券類の発売を行っている。駅舎内にトイレ・エスカレーター・エレベーター・待合室がある。
始発列車から6時30分までは駅員無配置で遠隔操作システムにより機器類を制御している。
流鉄のホームから階段が伸び、JR橋上駅舎を結ぶ跨線橋につながるが、これは1971年の常磐線複々線化以前に常磐線下り線と総武流山電鉄(当時)がホームを共用していた名残りである[。現在この跨線橋は改札外通路である。跨線橋は流鉄階段上辺りでそのまま専用の歩道橋(西口)とつながり、駅西側を流れる新坂川を越えた場所に出られる。
のりば
番線 路線 方向 行先
1 JL 常磐線(各駅停車) 上り 松戸・北千住・代々木上原方面
2 下り 新松戸・柏・我孫子方面
発車メロディ
発車メロディはオカリナ奏者宗次郎の楽曲『四季〜愛しき子供達へ〜』のアレンジ曲が使用されていたが、著作権上の理由で2005年(平成17年)3月7日をもって別の曲に変更された。この曲はJR東日本の発車メロディの中でも特に暗いイメージがあり、過去に松戸駅・新松戸駅・柏駅などでも使われていたが、今ではこの曲を使用する駅はない。
2018年現在の発車メロディは1番線はせせらぎ、2番線は春 トレモロVer.であったが、2019年(平成31年)3月16日のダイヤ改正後からは、駆け込み乗車の減少に効果があることから電車備え付けの発車メロディを使用している。
駅周辺
東口
駅前広場
タクシー乗り場
松戸東警察署馬橋駅前交番
万満寺 - 旧国宝・現重要文化財仁王像・「仁王の股くぐり」が有名。
馬橋駅入口バス停留所
馬橋郵便局
千葉銀行馬橋支店
松戸市馬橋東市民センター
松戸市立図書館 馬橋東分館
大川病院
文教堂 馬橋駅前店
馬橋 - 地名の由来となった橋。説明看板がある。
国道6号
西口
馬橋ステーションモール
松戸市役所馬橋支所
都機工
松戸馬橋西郵便局
千葉興業銀行馬橋支店
朝日信用金庫馬橋支店
馬橋消防署
松戸市馬橋市民センター
松戸市立図書館馬橋分館
東武ストア馬橋店
ハローマート馬橋店
くすりの福太郎馬橋店
マツモトキヨシ
千葉県立松戸馬橋高等学校 - バス利用
バス路線
駅東口側は駅出口から少し離れている場所にバス乗り場がある。バス路線は南北方向の鉄道線に対して東西方向に伸びており、松戸市八ヶ崎・西馬橋・旭町・栄町西などからの連絡を担う。
東口(馬橋駅入口停留所)
駅東口構内(駅前広場)には乗り入れず、萬満寺の門前町にルーツを持つ馬橋市街地の一角にある転向場内に停留所がある。駅出口から370m(徒歩5分)も離れているが、トイレやベンチ、雨除け、テレビ付きの乗務員休憩室などを揃えており、かつての萬満寺脇の道路上に存在した頃に比べバス待ちの快適性を向上させ、経路短縮も図っている。ただし、松戸市ゆめいろバスは駅に近い「馬橋東口商店街」停留所にも停車する。
■松戸新京成バス
系統 経由地 行先
7 八ヶ崎・千葉西病院 常盤平駅北口
松戸市ゆめいろバス(中和倉コース)
系統 経由地 行先
左回り ⑭北松戸駅・⑯専大松戸高校・⑱県立松戸高校 ①総合医療センター
右回り ⑤中和倉商店街
西口(馬橋駅西口停留所)
西口とつながる歩道橋の出入口前にある広場内に乗り場がある。改札口から徒歩1分程度。
運行事業者 系統 経由地 行先
■松戸新京成バス 6A 蓮田橋・支所前 新松戸駅
■■京成バス(松戸) 松72 馬橋高校・日大病院入口・古ヶ崎・松戸営業所 松戸駅
馬橋高校・日大病院入口・古ヶ崎・樋野口橋
廃止された系統
新京成バスが4方面乗り入れていたが、1970年代以降、交通事情や周辺環境の変化により廃止されたり他路線への振替がなされている。
松戸新京成バス・新京成電鉄
小金原線馬橋系統 貝の花方面行
幸谷線 北小金駅行
六和支線
京成電鉄
新松戸線 新松戸駅行、日大歯科病院行
浅草線
東武鉄道
松戸線
その他
当駅から新松戸駅(流山線は幸谷駅)までJR常磐線と流山線はほぼ並行する。同駅までの運賃は1997年3月31日までは普通旅客運賃が両者同額であった。その後3度の消費税率引き上げにより、JR線は引き上げ分が転嫁されて現在は「140円(ICカードは136円)」になり、その後2019年10月1日に、流山線も「120円から130円」に値上げした。
ただし、流山線は定期旅客運賃が高くなる。また、運転本数は流山線が日中毎時3本に対し、常磐線は日中毎時6本と差がついている。
当駅から南流山駅へ向かう線路(馬橋支線)は全線複線である。一部、単線のように見える部分があるが、その部分は馬橋駅の構内として扱われている。
1898年(明治31年)8月6日:日本鉄道土浦線の駅が開業。
1906年(明治39年)11月1日:買収により国有化される。
1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定により常磐線の所属となる。
1916年(大正5年)3月14日:流山線開業。
1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道発足。
1967年(昭和42年)10月1日:日立製作所専用線開設。
1971年(昭和46年)4月20日:綾瀬 - 我孫子間複々線化に伴い、貨物扱いを廃止(北松戸駅に移転)。
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、国鉄の駅は東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
2001年(平成13年)11月18日:JR東日本でICカード「Suica」の利用が可能となる。
JR東日本
まばし
Mabashi
所在地 千葉県松戸市馬橋121
北緯35度48分41.8秒
東経139度55分2.3秒座標: 北緯35度48分41.8秒 東経139度55分2.3秒
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 マハ
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度- 25,780人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1898年(明治31年)8月6日
乗入路線 2 路線
所属路線 ■常磐線(各駅停車)
(正式には常磐線)
駅番号 JL24
キロ程 19.1km(日暮里起点)
綾瀬から11.4km
◄JL 23 北松戸 (1.3km)(1.6km) 新松戸 JL 25►
所属路線 武蔵野線(貨物支線・馬橋支線)
キロ程 3.7*km(JR貨物・南流山起点)
◄南流山 (3.7km)
備考 業務委託駅
* 貨物支線はJR東日本が第1種鉄道事業者であるが、同社では営業キロを設定していない。第2種鉄道事業者である日本貨物鉄道(JR貨物)のみ営業キロを設定している。