水戸岡鋭治デザイン 310号「みなと」 長崎電気軌道
JR九州の「ななつ星in九州」をはじめとして多くの鉄道車両を手掛けた水戸岡鋭治氏のデザインで路面電車を1両リニューアルし、2017年4月10日より運行を開始しました。
310は、アルミサッシの側窓・弾性車輪、運転士用座席の設置など新機軸を取り入れた日立製作所のモデルカーとして製作された。塗装も上半分ライトグレー、下半分グリーンと在来車とは異なる塗り分けであったが、360形入線を期に、長崎電気軌道標準のクリームとグリーンの塗り分けに変更、車輪も同型車と同じものに交換されている。
ワンマン化改造は1973年(昭和48年)より順次施され、1984年(昭和59年)から翌年にかけて近代化改装と冷房装置の設置、行先表示器の自動化・大型化が実施されている。 2017年(平成29年)には310号が長崎市の「路面電車魅力向上費補助」による助成を受けリニューアル工事を施された。愛称は「みなと」で、デザインは水戸岡鋭治が担当している。車体塗装は港町をイメージしたメタリックブルーに、長崎名物のひとつである「尾曲りネコ」のイラストが随所に配置されている。車内はつり革や床に木材を多用した内装に、教会を連想させるステンドグラスや船舶用電灯、龍踊りのイラストなど、長崎らしさを感じさせるものになっている。同年4月10日、浦上車庫にて水戸岡鋭治出席のもと出発式が行われ、同日午後より運行を開始した。
「みなと」は単なる移動手段としてではなく乗車している間は内装と車窓の風景を楽しんだり、外装は長崎の景観と一体化して走行している様子を楽しんだりできる車両となっています。
多くの方がご乗車いただけるよう通常の営業車両として運行している。