幕末、関門海峡での6次にわたる攘夷戦は、元治元年8月、長州藩兵と英・仏・蘭・米4カ国連合艦隊との交戦をもって終結しましたが、同時にこれは明治維新の具体的始動につながりました。
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この歴史的事件で下関海岸砲台に装備された長州藩の青銅砲は、すべて戦利品として外国に運び去られ国内から姿を消していました。
パリのアンバァリッドに、長州藩毛利家の紋章のある青銅の大砲が保存されています。 この大砲には、次のように刻まれています。十八封度砲 嘉永七歳次甲寅季春 於江都葛飾別墅鋳之 葛飾別墅とは現在の江東区南砂2-3付近の長州藩主松平大膳大夫の屋敷を指しています。長州藩では嘉永6年(1853)、三浦半島の砲台に備え付けるために大砲を鋳造するため鋳砲か家を江戸に呼び寄せ、佐久間象山の指導のもと、砂村の屋敷内で大砲の鋳造を始めました。
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長州藩はこの大砲を三浦半島から、下関に移しました。鋳物師(いもじ)の郡司喜平治が、1844年に萩・松本の郡司鋳造所で作った 。荻野流一貫目青銅砲(砲身長185.9センチ、口径8.8センチ、重さ1トン)の一 つ。伝統的な和式大砲で、一貫目玉(3.75キロ)を発射できる。
1966年春、渡欧中の作家古川薫氏がパリ・アンヴァリッド軍事博物館に保管されている、攘夷戦長州砲を発見、以来返還運動が進められましたが実現困難のところ、郷土出身の外務大臣安倍晋太郎氏の努力とフランス政府の好意によって1984年6月、貸与の形式で里帰りを見るに至りました。
下関東ロータリークラブにより、フランス政府の了解を得、創立20周年記念事業として、これを原寸大かつ精密に模造し下関市に寄贈しました。
実物は、フランス・パリのアンヴァリッド軍事博物館から貸与され下関市立長府博物館に保管。
大砲の種類:「荻野流一貫目青銅砲」、
天保15年(1844年)萩の鋳物師・郡司喜平治が作成
場所:みもすそ川公園 山口県下関市みもすそ川町1
みもすそ川公園(みもすそがわこうえん)は、山口県下関市にある都市公園(街区公園)。源平合戦の最後の舞台となった壇ノ浦に面し、国道9号と関門海峡に挟まれて立地する。
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長州砲のレプリカ(八十斤長州砲)
公園は幕末の下関戦争時に活躍した長州藩の砲台跡であることから、5門のレプリカが海峡に向けて設置されている。
うち1門は、硬貨を投入することで砲撃音と煙の演出を楽しむことができる。
使用可能時間帯は9:00~17:00。
装置がスタートしてからの約1分間は、使用できません。
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