T-6 (航空機・初代)(T6テキサン練習機を改造した零式艦上戦闘機)
タミヤ 1/48 傑作機シリーズ No.108 日本海軍 三菱 零式艦上戦闘機 22/22型甲 プラモデル 61108 組み立て、塗装が必要なプラモデル。別途、工具、塗料等が必要。 タミヤ(TAMIYA)
映画(零戦燃ゆ)撮影のために零戦に改造されたT-6です。三菱の製作。米軍岩国基地掩体壕の零式艦上戦闘機(零戦二一型 レプリカ)です。
T-6 テキサン (Texan;テキサス人の意)は、1930年代から1960年代にかけて使用されたノースアメリカン社製のレシプロ高等練習機。製造国アメリカの陸軍・海軍は元より、イギリスやイギリス連邦諸国で使用され、第二次世界大戦後は日本を含むさらに多くの国で使われた。アメリカ陸軍航空隊ではAT-6、アメリカ海軍ではSNJ、英連邦諸国では「ハーヴァード(Harvard)」と称された。
本機の元祖となったのは、1935年4月1日に初飛行したNA-16(英語版)である。低翼単葉のタンデム複座機という形態はこの時点で確立していたものの、主脚は固定式であり、機体も主翼以外は羽布張りであった。NA-16は、まずBT-9(英語版)の名称で量産が行われ、アメリカ海軍にもNJ-1の名称で採用された。
さらにフランスや中華民国など数か国に輸出されており、日本にも2機が見本として引き渡され二式陸上中間練習機開発の参考となった。また、オーストラリアはCA-1 ワイラウェイ(ノースアメリカン社での呼称はNA-33)としてライセンス生産を行った。
世界の傑作機スペシャル・エディションVol.6 零式艦上戦闘機 (世界の傑作機スペシャル・エディション Vo... 文林堂
このNA-16を元に、アメリカ陸軍航空隊の要求で兵装訓練用の武装を搭載可能とし主脚も引き込み式となったのがNA-26で、1937年に比較審査に合格し、当初は基本戦闘練習機(Basic Combat)BC-1として採用された。機体を全金属製とするなどの改良を施したBC-1Aはまもなく高等練習機(Advanced Trainer)に統合され、名称もAT-6となった。AT-6はアメリカ海軍にもSNJの名称で採用され、空母への着艦訓練用に着艦フックを装備したモデルもあった。また、大量のパイロットの育成を必要としていたイギリス連邦諸国からも多数の発注を受け、早期から大規模な量産が行われた。この大量生産に対応するための工場がテキサス州ダラスに建設されたことから、「テキサン」(テキサス人、テキサス州出身者の意味)の愛称で呼ばれるようになった。
操縦訓練だけでなく、対地攻撃、連絡、偵察、救難などに幅広く用いられ、1942年7月にはメキシコ沿岸で、通商破壊戦に従事するドイツ海軍の潜水艦の撃沈も記録している。
第二次世界大戦の終結後は、多くの機体がT-6Gとして再生され戦後の標準練習機となったほか、実戦でも活用された。朝鮮戦争では、後席に陸軍の偵察員を乗せて前線の敵後方に回り込み、低空から戦闘爆撃の誘導を行う「モスキート・ミッション」にも従事した。この任務には当初T-6Fが使用されたが、途中からT-6Gを改装したLT-6Gに交替した。フランスに供与されたT-6Gは、翼下にガンポッドやロケット弾を搭載しアルジェリア戦争で対地攻撃に用いられた。
新潮選書 零式艦上戦闘機 清水 政彦 新潮社
また、第一次中東戦争では、イスラエルやシリアなどが軽攻撃機として使用し、シリアは後部席に銃手席を設けるなどローカルな改造を施していた。他にもポルトガルの植民地戦争や印パ戦争では1970年代に入っても攻撃任務に投入されていた。
第二次世界大戦後には旧敵国であった日本やドイツにも提供され、最終的な使用国は40以上、生産機数は各型合わせて15,495機に及び、一部の国では1990年代に入ってもまだ現役にあった。保存されている機体や民間に払い下げられた機体には現在でも飛行可能なものが多く、海外のエアショーではしばしば飛行する姿を目にすることができる。また、リノ・エアレースでは本機のみが参加できる部門がある。
仕様(AT-6A)
乗員:2名
全幅:12.80m
全長:8.84m
全高:3.58m
翼面積:23.6m2
自重:1,770kg
総重量:2,340kg
エンジン:P&W R-1340-49(600hp)×1
最大速度:338km/h=M0.28
上昇限度:7,380m
航続距離:1,012km
武装:7.7mm機銃×2
用途:練習機、連絡機、偵察機、攻撃機、COIN機
製造者:ノースアメリカン
運用者
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国(アメリカ陸軍/海軍/空軍)
イギリスの旗 イギリス(イギリス空軍)
イギリス連邦諸国
日本の旗 日本(航空自衛隊、海上自衛隊)他
生産数:15,495機
運用状況:退役
タミヤ 1/48 マスターワークコレクション No.98 三菱 零式艦上戦闘機 二二型甲 第582航空隊 188 塗装済... 1/48スケール塗装済み完成品 タミヤ(TAMIYA)
登場作品
単発低翼のレシプロ機としてオーソドックスなスタイルと簡易で頑丈な構造を持ち、アメリカ軍の払い下げが多数流通し低価格であったことから、戦後の映画において改造または無改造で各種の機体に扮して出演している。特に零式艦上戦闘機風の外観に改造されたものが有名である。
日本の戦争映画では自衛隊が協力し、訓練機を教官が操縦した映像を使った作品も多い。
ヤフーモデル 1/72 A6M3 零式艦上戦闘機 32型 三菱色 着色計器板 (タミヤ他用) プラモデル用パーツ YMA7256 プラモデル本体は含まれません。組み立て塗装が必要なプラモデル用パーツ。別途、接着剤や工具、塗料等... ヤフーモデル(Yahu Model)
映画
『あゝ特別攻撃隊』
野沢少尉らが配備された百里原海軍航空隊および第三〇二海軍航空隊の機体として登場。航空自衛隊所属機が使用されており、百里原での訓練シーンでは元の黄色い塗装で、特攻のシーンでは暗緑色に塗られて登場(塗装が完璧ではなく、所々黄色の塗装が見えてしまっている)。
『エイセス/大空の誓い』
零式艦上戦闘機(『トラ・トラ・トラ!』と同一の機体)役で登場。
『零戦黒雲一家』
零式艦上戦闘機役で登場。機体は海上自衛隊の第201教育航空隊に所属するものを塗装し、訓練教官が操縦している[1]。
『遠すぎた橋』
P-47(コックピット周りからP-47Bと推測される)役で登場。
『トラ・トラ・トラ!』
零式艦上戦闘機、九七式艦上攻撃機(ヴァルティー BT-13との複合改造)役で登場。
『パールハーバー』
九七式艦上攻撃機(『トラ・トラ・トラ!』と同一の機体)役で登場。
『ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐』
九七式艦上攻撃機役で登場。
『ファイナル・カウントダウン』
零式艦上戦闘機(『トラ・トラ・トラ!』と同一の機体)役で登場。
零式戦闘機 (文春文庫) 零式戦闘機 (文春文庫) [文庫] [Apr 01, 1980] 柳田 邦男 柳田 邦男 文藝春秋