東武5700系電車(とうぶ5700けいでんしゃ)は、かつて東武鉄道に在籍していた車両。特急用として製造され、後に急行・快速向けとなったが、廃車となるまで40年の長期にわたって優等列車に使用され続けた。
1946年の国鉄63系電車導入開始で始まった東武本線の戦後復興は、1948年に一つの転機を迎えることとなった。
東武電車 (キャンブックス) 大沼一英 JTBパブリッシング
国鉄から借り入れた二等客車2両を、前後から1両ずつ自社の電車で挟んだ4両編成による連合軍専用列車としてこの年にダイヤ上復活した日光・鬼怒川温泉行き特急列車において、避暑客でにぎわう8月より「華厳」・「鬼怒」という愛称をつけた上で、東武の自社保有車両については日本人一般乗客の乗車が認められるようになったためである。
もっとも、世相は一時の絶望的な物資不足を脱し、ようやく安定の方向へ向かいつつあったものの、通勤用の一般車でさえ運輸省が制定した規格形車両以外の製造が困難な当時の状況下では、特急運用に用いるのに適した車両を新造するのは至難の業であった。そのため、この記念すべき戦後初の一般向け特急列車には、1937年(昭和12年)から1939年にかけて製造されたモハ5310形(元デハ11・12形)・クハ350形(元クハ11・12形)を整備の上で充当することとなった。
東武鉄道大追跡 岸田 法眼 アルファベータブックス
だが、これらは戦時中にロングシート装備の一般車に格下げされ、戦時中の酷使などもあって荒廃していたものを整備の上で再度固定クロスシート装備に改造しており、特急用車両として設備面での見劣りは否めなかった。
しかも、この時期には国鉄が1950年(昭和25年)6月より上野 - 日光間で快速「にっこう」の運行を開始するなど、日光線の優等列車運行について積極姿勢を示し、国鉄と東武の間では競合が激しくなりつつあった。そこで、東武鉄道は接客設備の改善による乗客の増加をもくろんで本格的な特急用車両の導入を決定、1951年(昭和26年)と1953年の2回に分けて以下の12両を新造した。
東武5700系電車
基本情報
製造所 日本車輌製造東京支店・汽車製造・ナニワ工機
主要諸元
編成 2両
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1,500V
(架空電車線方式)
最高運転速度 95 km/h
車両定員 56人(Mc / Tc)
自重 38.7t (Mc)
32.5t (Tc)
全長 18,700 mm
全幅 2,840 mm
全高 4,160 mm
台車 住友金属工業FS106
主電動機 直流直巻電動機TDK-528/9-HM
歯車比 3.44(62:18)
制御装置 電動カム軸式ES-534A
制動装置 AMA-RE電磁自動空気ブレーキ
保安装置 東武形ATS
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