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40口径安式30.5cm連装砲 三笠 (戦艦)主砲

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主砲 40口径30.5センチ連装砲2基4門
主砲は前級と同じ「アームストロング 1898年型 30.5cm(40口径)砲」である。その性能は重量386㎏の砲弾を仰角15度で最大射程13,700mまで届かせられる性能を持っていた。これを新設計の砲塔に収めた。この砲塔は左右150度に旋回でき、砲塔の砲身は仰角15度・俯角5度の間で上下できた。砲弾の装填機構は固定角装填形式で、バーベットは揚弾筒を内蔵しどの旋回角度でも毎分1発の間隔で発射できた。
なお、「三笠」のみ砲架は新型のBVI型となり、揚弾筒は2段階となって防御効果が高まり、装填機構の改良により発射速度は約2割ほど早くなった。

対応艦種 戦、巡、駆 目標 対艦
重量 377.63t 装填速度 50.0秒/発
 発射初速 732m/s
砲弾 305mm弾 最大仰角 15.0度
 最大俯角 -5.0度
 旋回速度 3.0度/秒
対艦射程 3896m 俯仰速度 5.0度/秒

英国アームストロング社によって製造された連装砲。
製造当時世界最高の砲熕兵器と謳われたほどの性能を誇る。
戦艦三笠に装備された主砲であり、日露戦争において多大な活躍を見せた。

富士型戦艦、敷島型戦艦の主砲として連装砲塔に搭載された「アームストロング 30.5cm(40口径)砲」。
386kgの砲弾を最大仰角15度で13,700mまで届かせることのできる性能を持つ砲である。

仰角15度、俯角5度。左右150度の旋回角度を持つ。発射速度は砲塔内の砲弾・装薬庫未使用の場合で5分に1発だった。
主砲身の俯仰・砲塔の旋回・砲弾の揚弾・装填は主に水圧で行われ、補助に人力を必要とした。
砲身の基部が露出した砲塔が主流だった富士型戦艦設計当時、現代の砲塔形式と同じ物となっている完全に装甲で覆われたこの砲塔は画期的な試みであり、防御能力は格段に向上していた。
しかし、砲塔旋回機構の構造が複雑であったため、弾薬庫から砲弾を輸送する揚弾筒が従来と同じくバーベットとは別個であり、揚弾の際には首尾線方向に砲塔を戻す必要があった。砲塔の形状が洋ナシ形の奥に向けて尖った形状となっているのはこれが原因。
発射の度に砲塔を戻す手間を省くため揚弾筒の上部脇に5斉射分の砲弾・装薬庫を設けているが、被弾時に誘爆の危険性があった。
また、砲塔の上部は発射時の爆煙の換気機構の能力不足を補うためにスリット状となっており、ここに敵弾を受けた時には容易に貫通を許す不具合があった。

 


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