CF6-80C2K1F型エンジン
CF6(アメリカ軍識別符号:F103)は、アメリカ合衆国のゼネラル・エレクトリック(現GE・アビエーション)が開発した航空機用高バイパス比ターボファンエンジンである。原型となったのはアメリカ空軍のC-5大型輸送機用に開発されたTF39 ターボファンエンジンで、世界初の実用高出力・高バイパス比エンジンであった。現在では軍用・民間を問わず様々な航空機に使用されている。また、後継機としてGEnx エンジンが開発された。
CF6-80C2は、1985年10月から運用開始された。推力は52,500-63,500lbf(234 to 282kN)である。燃料消費率が同水準の推力のエンジンと比較して向上している。 CF6-80C2は、同一のハードウェアでエンジン制御部の"Rated Plug"を交換することで最大推力が16段階に調節でき、その用途の広さからこのエンジンは幅広い分野で使用されている。 CF6-80C2-A1は、ファン径が93in(2.36m)で空気流量は1,750lb/s(790kg/s)である。圧縮比は30.4でバイパス比は5.15である。静止時の推力は59,000lbf(263kN)である。-80Aに比べると、高圧圧縮機に特設ステージが1段、低圧タービンには第5段目が追加されている。
CF6-80C2は現在、ボーイング747やMD-11の様なワイドボディ機に搭載されている。CF6-80C2はエアバスA300、A310、ボーイング767向けにETOPS-180の認可を受けている。また、アメリカ空軍のC-5M スーパーギャラクシー、航空自衛隊のC-2にも搭載されている。
CF6-80C2
最大出力時における燃料消費率 0.307-0.344
バイパス比 5-5.31
低圧タービン/高圧タービン段数 5/2
乾燥重量(Lb.) 9,480-9,860
最大出力時における 総圧縮比 27.1-31.8
海面高度での最大出力(Lb.) 52,500-63,500
最大直径(インチ) 106
全長(インチ) 168
ファン/圧縮機の段数 ファン1段/低圧4段/高圧14段
川崎 C-2