ライフ(LIFE)は、かつて本田技研工業が生産・販売を行っていた軽自動車、および現在中国市場向けに製造・販売しているハッチバック型自動車の商標である。
1970年代に生産された初代は4ドアとバックドア(ハッチバック)機構を持つショートカムバック型の2ドアワゴン / バンの設定があり、同じプラットフォームを使う派生車種として、セミキャブオーバー型バンのライフステップバンとピックアップトラックのライフピックアップがあった。横置きエンジン + 前輪駆動のレイアウトは、前作の「N360」や「Z」と同様であるが、エンジンは空冷から水冷に変更された。
初代の生産終了以降「ライフ」の名を引き継ぐモデルはなかったが、長いブランクを経て1997年に発表された軽トールワゴンとしてライフは復活した。2代目以降のモデルは八千代工業で製造され、その2代目はボディ形状から「ステップバンの再来」などと言われた。
1997年に軽トールワゴンとして復活して以来、長らくホンダにおける軽自動車の中心としてモデルチェンジを繰り返しながらも生産や販売が続けられた。しかしN-BOXを中心とする「Nシリーズ」の展開そしてN-WGNの生産開始を機に、2014年4月に生産・販売を終了した。
エンジンとトランスミッションを直列に横置きした、いわゆるジアコーザ式レイアウトを採用し、エンジンもN360と同様の直列2気筒ながら、空冷から水冷EA型へと変更されたことで、油臭や暖房能力の不足も解消され、快適性が大幅に向上した。翌年に発表されたシビックとの共通点も多く、その後のホンダ製乗用車の基礎が確立された時期のモデルでもある。また、ライフは日本で最初にエンジンにタイミングベルトを採用した自動車でもある。
販売期間が4年未満と短いが、初代シビックの世界的なヒットにより乗用車工場をシビックの生産に傾注させるため、ライフの生産を打ち切る決断がなされたためであった。これには軽自動車への車検の義務化や保安基準が新しくなったことにより、小型乗用車との価格差が縮まり価格的なメリットが薄れ、軽乗用車市場が縮小していたという側面もあった。シビックの最廉価グレードが40万円前半であったのに対し、ライフは最終的には最も安いグレードでさえ35万円を超えるようになっていた。これに加え生産面についても製造原価が両者はほとんど同じであったことが、製造中止の引き金になったという。
4サイクル直列2気筒エンジンに一次振動を消すバランサーシャフトという組み合わせは、中村良夫が東急くろがね工業時代に特許を取ったものであり、ライフ発売後、他社からも同様のエンジンを搭載した軽乗用車が販売された。
1971年(昭和46年)
6月1日 - NIII 360の後継車として登場。新設計の直列2気筒エンジンを搭載し、それまでのホンダの軽自動車と比べ、ファミリーカーとして快適性を向上させていた。また、ホンダ軽自動車初の4ドアの採用でもあった。
9月6日 - ライトバンモデルを追加。
10月25日 - 3ドアハッチバックタイプの「ワゴン」を追加。
1972年(昭和47年)
5月1日 - ツインキャブ仕様エンジンを搭載した「ツーリング」を追加。
9月20日 - ライフステップバンを発売し、現在の軽トールワゴンと同様のパッケージングを具現化した。
1973年(昭和48年)
8月21日 - ライフピックアップを発売した。
1974年(昭和49年)
10月、ライフステップバン、ライフピックアップとともに製造・販売を終了(ただし、新車販売の届出〈登録〉は同年12月までに終了)。これにより、1988年(昭和63年)3月のトゥデイ(3ドアセダン)の発売までの13年5か月間、ホンダは軽乗用車の販売を一旦休止する。その後、ホンダの小型乗用車レンジは、しばらくの間シビックが担っていたが、シビック自体がモデルチェンジの度に大型化していたこと、地方ディーラーからのラインナップ拡充の要望、さらに軽乗用車事業からの撤退に至り、この3つの理由から1981年(昭和56年)にシティを発売し、空前の大ヒットとなる。販売終了前月までの新車登録台数は累計35万8,020台。
初代 SA/WA/VA型(1971年 - 1974年)
ホンダ・ライフ(初代)
SA/WA/VA型
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1971年 - 1974年
ボディ
乗車定員 4人
ボディタイプ 2ドア/4ドアファストバックセダン
3ドアハッチバック(ワゴン/バン)
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン EA型:バランスシャフト付4サイクル 水冷 360cc 直2 SOHC
変速機 4速MT/5速MT/3速AT
サスペンション
サス前 マクファーソンストラット
サス後 車軸式
車両寸法
ホイールベース 2,080mm
全長 2,995mm
全幅 1,295mm
全高 1,340mm
車両重量 510kg
系譜
先代 ホンダ・N360
後継 ホンダ・トゥデイ(初代)
※販売開始まで11年間の空白期間あり
1970年代に生産された初代は4ドアとバックドア(ハッチバック)機構を持つショートカムバック型の2ドアワゴン / バンの設定があり、同じプラットフォームを使う派生車種として、セミキャブオーバー型バンのライフステップバンとピックアップトラックのライフピックアップがあった。横置きエンジン + 前輪駆動のレイアウトは、前作の「N360」や「Z」と同様であるが、エンジンは空冷から水冷に変更された。
初代の生産終了以降「ライフ」の名を引き継ぐモデルはなかったが、長いブランクを経て1997年に発表された軽トールワゴンとしてライフは復活した。2代目以降のモデルは八千代工業で製造され、その2代目はボディ形状から「ステップバンの再来」などと言われた。
1997年に軽トールワゴンとして復活して以来、長らくホンダにおける軽自動車の中心としてモデルチェンジを繰り返しながらも生産や販売が続けられた。しかしN-BOXを中心とする「Nシリーズ」の展開そしてN-WGNの生産開始を機に、2014年4月に生産・販売を終了した。
エンジンとトランスミッションを直列に横置きした、いわゆるジアコーザ式レイアウトを採用し、エンジンもN360と同様の直列2気筒ながら、空冷から水冷EA型へと変更されたことで、油臭や暖房能力の不足も解消され、快適性が大幅に向上した。翌年に発表されたシビックとの共通点も多く、その後のホンダ製乗用車の基礎が確立された時期のモデルでもある。また、ライフは日本で最初にエンジンにタイミングベルトを採用した自動車でもある。
販売期間が4年未満と短いが、初代シビックの世界的なヒットにより乗用車工場をシビックの生産に傾注させるため、ライフの生産を打ち切る決断がなされたためであった。これには軽自動車への車検の義務化や保安基準が新しくなったことにより、小型乗用車との価格差が縮まり価格的なメリットが薄れ、軽乗用車市場が縮小していたという側面もあった。シビックの最廉価グレードが40万円前半であったのに対し、ライフは最終的には最も安いグレードでさえ35万円を超えるようになっていた。これに加え生産面についても製造原価が両者はほとんど同じであったことが、製造中止の引き金になったという。
4サイクル直列2気筒エンジンに一次振動を消すバランサーシャフトという組み合わせは、中村良夫が東急くろがね工業時代に特許を取ったものであり、ライフ発売後、他社からも同様のエンジンを搭載した軽乗用車が販売された。
1971年(昭和46年)
6月1日 - NIII 360の後継車として登場。新設計の直列2気筒エンジンを搭載し、それまでのホンダの軽自動車と比べ、ファミリーカーとして快適性を向上させていた。また、ホンダ軽自動車初の4ドアの採用でもあった。
9月6日 - ライトバンモデルを追加。
10月25日 - 3ドアハッチバックタイプの「ワゴン」を追加。
1972年(昭和47年)
5月1日 - ツインキャブ仕様エンジンを搭載した「ツーリング」を追加。
9月20日 - ライフステップバンを発売し、現在の軽トールワゴンと同様のパッケージングを具現化した。
1973年(昭和48年)
8月21日 - ライフピックアップを発売した。
1974年(昭和49年)
10月、ライフステップバン、ライフピックアップとともに製造・販売を終了(ただし、新車販売の届出〈登録〉は同年12月までに終了)。これにより、1988年(昭和63年)3月のトゥデイ(3ドアセダン)の発売までの13年5か月間、ホンダは軽乗用車の販売を一旦休止する。その後、ホンダの小型乗用車レンジは、しばらくの間シビックが担っていたが、シビック自体がモデルチェンジの度に大型化していたこと、地方ディーラーからのラインナップ拡充の要望、さらに軽乗用車事業からの撤退に至り、この3つの理由から1981年(昭和56年)にシティを発売し、空前の大ヒットとなる。販売終了前月までの新車登録台数は累計35万8,020台。
初代 SA/WA/VA型(1971年 - 1974年)
ホンダ・ライフ(初代)
SA/WA/VA型
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1971年 - 1974年
ボディ
乗車定員 4人
ボディタイプ 2ドア/4ドアファストバックセダン
3ドアハッチバック(ワゴン/バン)
駆動方式 FF
パワートレイン
エンジン EA型:バランスシャフト付4サイクル 水冷 360cc 直2 SOHC
変速機 4速MT/5速MT/3速AT
サスペンション
サス前 マクファーソンストラット
サス後 車軸式
車両寸法
ホイールベース 2,080mm
全長 2,995mm
全幅 1,295mm
全高 1,340mm
車両重量 510kg
系譜
先代 ホンダ・N360
後継 ホンダ・トゥデイ(初代)
※販売開始まで11年間の空白期間あり