せと風の丘パーク(愛媛県)
愛媛県の佐田岬半島にある伊方町(旧瀬戸町エリア)は、年間平均風速8.3m(高さ40m地点における数値)の日本でも有数の風の強い地域である。
この強風を利用し、瀬戸ウインドヒル発電所が2003年10月1日に完成し、11基の三菱重工業株式会社製の巨大な風車が立ち並んでいる。グルグルと回っている羽は1枚の長さ29.5m・重さ4.3tで、風車1基に3枚が取り付けられています。
その巨大な風車群を観光できるスポットとして、せと風の丘パークも開業。佐田岬半島のほぼ中央に位置し、風車群の他にも、風光明媚な瀬戸内海や宇和海の風景を360度のパノラマで楽しむことができる。
海のグラデーションと自然が作り出したリアス式海岸、広く感じる空を堪能できる。絶景とともに伊方町に立ち並ぶ風車を望み、風力発電の仕組みを学べるスポット。 この強風を地元では「まじ」と呼び農業に悪影響を与える「悪魔の風」と揶揄されていた。
このマイナスのイメージしかなかった風を、プラスの発想へ変換を試み、風力発電を中心にした風のまち作りへとつなげた。行く行くは近隣の「伊方ウィンドファーム」などを含めて伊方町の風車の数は総計60になり、日本最大級の風力発電地帯の一つとなる予定。