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土佐市トーチカ

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 アメリカ軍を迎え撃つため磯部(ものべ)川から仁淀川まで陣地構築がなされ、その一環として旧陸軍によりトーチカがつくられた。上陸してきたアメリカ兵を撃つためのトーチカは戦後、8つぐらい残っていたが現存は殆どない。トーチカは南北が11m、東西が8m、高さが4m、壁の厚さが2m。銃眼は5つ、砲口がある。現在は物置として個人が利用している。

また海岸沿いにトーチカ以外に無数の防空壕もつくられた。

トーチカは、鉄筋コンクリート製の防御陣地を指す軍事用語。日本語では特火点と訳される。トーチカが城塞と区別される点は機関銃やそれに準ずる自動火器、あるいは小型高性能な火砲の登場でごく小規模な単位で、敵部隊の攻撃を阻止できるようになった事である。


トーチカは一般に円形や方形などの単純な外形で、全長が数メートルから十数メートル程度、銃眼となる開口部を除いて壁でよく保護された防御施設である。土嚢で作った壁の上に丸太類を渡して土を盛り天蓋とするだけでも簡易トーチカとすることができる。特筆すべきはコンクリート製の本格的なもので、榴弾砲の直撃にも耐えうるため、排除が困難を極めるところであり、資材が不十分な場合でも、必要とあれば現地部隊の努力で石やサンゴ礁の硬い砂、廃材など、あらゆるものが利用される。一般の家屋を改造してトーチカとすることもある。トーチカの壁には視察用と銃眼を兼ねた必要最小限の穴が設けられている。また、戦車を埋め、砲塔のみを露出させて即席トーチカとすることもある。初めから余剰の戦車/海軍艦艇の砲塔を利用して建築されたトーチカも見られた。
構造の大部分が地面より下になっており、他のトーチカ等に接続される場合の通路は掘り下げられた溝状の塹壕(トレンチ)や、地上からの直接の出入り口がなく地下道によって接続されるもの、さらにはその地下道によって後方の大きな保塁や要塞とつながっているものもあった。


トーチカは正面を向いた銃眼以外にはほとんど穴が空いていないため、視察観測が不能となる死角が多く生じる。このため、通常は複数のトーチカを並べて互いにカバーしあい、敵に対して十字砲火を浴びせられるように配置される。「大西洋の壁」のドイツ軍の一部の機関銃トーチカのように、海岸と正対する位置に(敵の艦砲射撃の的になる)銃眼を設けず、左右斜め前方に射線を形成できるようにしたものを組み合わせ、上陸してくる敵兵を十字砲火で制圧するように設計されているものもあった。
日本においても、遺構として北海道の根室市から苫小牧市にかけての太平洋岸に複数のトーチカ群が残されており、硫黄島では、破壊された一式陸上攻撃機を活用した掩体壕の残骸を現在も見ることができる。北方領土には、旧ソ連がトーチカとして設置したIS-3重戦車が遺棄されている。


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