六地蔵駅(ろくじぞうえき)は、京都府京都市伏見区にある京阪電気鉄道(京阪)、宇治市にある西日本旅客鉄道(JR西日本)および京都市営地下鉄(京都市交通局、地下鉄)の駅です。JR転換後に設置された駅で快速停車駅に昇格しました。周辺は大型ショッピングセンターやマンションが建ち並びたいへん賑やかです。
山科川を挟んで西側の京阪の駅は京都市伏見区にあり、東側にあるJRおよび地下鉄の駅は宇治市にあり2市に分かれた駅となっています。1913年の京阪の駅開設時、駅の西北西にある京都六地蔵(京の六地蔵めぐり)の一つで大善寺が古くから「六地蔵さん」と呼ばれ親しまれている事から、この駅名が付けられました。
長らく京阪の単独駅であったが、1992年に奈良線の増発のために列車交換設備を設けた新駅としてJRの駅が宇治市側に、2004年に地下鉄の駅がそれぞれ開業し、これ以降は京阪の宇治線、JR西日本の奈良線、地下鉄の東西線の3路線の駅が同じ名称を名乗っている。なお、地下鉄の駅は同地下鉄で唯一、京都市外に位置している。JRと地下鉄の駅は地上と地下のほぼ同位置だが、京阪の駅とは南西へ徒歩10分(距離にして約500m)程度離れており、両駅の連絡は山科川沿いの一般道路を経由する。
乗車カードは、JR西日本の駅は「ICOCA」、京阪と地下鉄の駅は「PiTaPa」と「スルッとKANSAI」の利用エリアに含まれている。また、地下鉄駅では「トラフィカ京カード」にも対応しています。
京阪宇治線開業時から1960年代中期までの約50年間は、「大正大洪水」や1953年(昭和28年)の13号台風、1961年(昭和36年)の第2室戸台風で駅周辺が浸水するなど水害が頻発していたが、天ヶ瀬ダムの築造や山科川に堤防が築かれた結果、水害の恐れはほぼ無くなった。また、山科川の堤防完成に前後して、外環状線の開通や、醍醐石田団地、小栗栖団地などの団地が造成されるなど駅周辺の宅地化が本格化し、京阪では列車増発の為に六地蔵駅の南東側に変電所を設置した。
改札口は1箇所のみで、島式ホーム1面2線の列車交換が可能な高架駅です。築堤上のホームには地下道で連絡します。1番線を上下本線、2番線を上下副本線とした一線スルーとなっているが、行き違いのない宇治方面行の列車でも2番線を発着とする列車があります。
ホームは曲線上にあるため列車とホームの隙間が比較的広く空いているところがあり、この対策として櫛状のゴムを設置している。ゴムは旅客の体重を支えることができる強度があるとともに、ゴムと車両が接触しても安全上問題がないとされている。なお、2013年度より開始する奈良線の複線化事業にあわせて駅を曲線の緩やかな京都方に移転することにより、ホームを拡幅するとともに列車とホームの隙間を緩和する対策がなされる。
宇治駅が管理している直営駅である。改札横にキヨスクがあります。
臨時列車が運転されるときは、2番のりばから京都行きが発車することもある。
ホーム 路線 方向 行先 備考
1 ■奈良線 上り 京都方面 全列車
下り 宇治・奈良方面 昼間の普通列車の一部
2 ■奈良線 下り 宇治・奈良方面 上記以外の列車
1913年(大正2年)6月1日 - 【京】宇治線開業と同時に開業する。
1917年(大正6年)9月26日 - 10月1日 - 【京】「大正大洪水」により周辺が浸水する。
1943年(昭和18年)10月1日 - 【京】会社合併により京阪神急行電鉄の駅となる。
1949年(昭和24年)12月1日 - 【京】会社分離により京阪の駅となる。
1951年(昭和26年)7月 - 【京】山科川が氾濫し、駅と周辺が浸水する。
1953年(昭和28年)9月25日 - 【京】台風13号で宇治川から逆流した水で山科川が氾濫し、駅と周辺が浸水する。10月1日に仮復旧し運行を再開する[3]。
1961年(昭和36年)9月16日 - 【京】第2室戸台風により駅と周辺が浸水する。
1966年(昭和41年)3月 - 【京】山科川堤防嵩上げ工事および橋梁架け替えに伴い、6日に中書島行きホームを、20日に宇治行きホームを堤防上にそれぞれ移設する[4]。旧駅跡はバスターミナルの用地となり、後に整備された。
1981年(昭和56年) - 【京】ホームに視覚障害者用誘導ブロックを設置する。
1984年(昭和59年)12月 - 【京】中書島行きホームに待合室を設置する。
1986年(昭和61年)3月 - 【京】トイレを水洗化する。
1992年(平成4年)10月22日 - 【JR】奈良線の桃山駅 - 木幡駅間に新設開業する。
1999年(平成11年)5月10日 - 【JR】同日に実施されたダイヤ改正により、終日快速停車駅となる。
2003年(平成15年)11月1日 - 【JR】ICカード「ICOCA」の供用を開始する。
2004年(平成16年)11月26日 - 【市交】東西線が醍醐駅から六地蔵駅まで延伸に伴い開業する。
2008年(平成20年)11月11日 - 【市交】構内に京都銀行がATMを設置する。
2010年(平成22年)9月1日 - 【京】車椅子対応エレベーターとオストメイト対応多目的トイレ設置するなど、バリアフリー対応を行う。
大阪から大津への短絡ルートとして醍醐線(六地蔵 - 醍醐 - 大津市馬場 12.5km)が京阪の手で1926年(大正15年)7月14日出願され、翌1927年(昭和2年)10月26日に認可されるが、1937年(昭和12年)2月26日付けで「醍醐線起業の廃止」が許可されています。
電報略号 ロク
駅構造 高架駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度- 7,394人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1992年(平成4年)10月22日
備考 直営駅
みどりの窓口 有