太秦駅(うずまさえき)は、京都府京都市右京区太秦上ノ段町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の難読駅です。JR転換後に設置された新参駅です。駅周辺は住宅地。「嵯峨野線」の愛称区間に含まれている。「映画村の太秦」の印象で利用する観光客の他にも、近辺に住宅などが建ち並んでいるということもあって、駅規模の割に利用客は比較的多い。
円町駅開業前は当駅で下車し、嵐電・帷子ノ辻駅から北野線で北野天満宮や立命館大学衣笠キャンパスへ向かう利用者も多かった。また、早くから駐輪場が設置されていたので、自転車でキャンパスへ通学する立命館大学や佛教大学などの学生もいた。
嵐電の帷子ノ辻駅は南に約300m離れているが、乗換客は割合に多い。帷子ノ辻駅へは当駅東側にある嵯峨野線の踏切を渡り南西へ向かう方法もあるが、同駅西側にある歩行者・自転車用の跨線橋を渡って南東へ進むほうがやや早い。
駅の東500mほどに広隆寺、東映京都撮影所及び東映太秦映画村があり、かつては映画村へは花園駅から行く方がわかり易くやや早かったが、2011年9月に映画村リニューアルの際に新ゲート「撮影所口」が新設され当駅から徒歩5分とアクセスが大幅に向上した。(かつてはゴールデンウィークには、東映京都撮影所が休暇のため撮影所を開放して、東映太秦映画村の 「臨時駐車場」や映画村の「裏口」として利用する場合があった。)
相対式ホーム2面2線を持つ地上駅。駅舎は和風のコンクリート造駅舎です。2010年3月に前後の区間の複線化が完成したことで、分岐器や絶対信号機がない停留所となった。
駅舎は北側にあリ、1番ホームと接する南側を除く3方向に出入口が設けられている。西側の出入口は隣接する立体駐輪場への連絡口を兼ねている。駅舎側の1番ホームと相対する2番ホームを連絡するために跨線橋が設けられている。跨線橋は各ホーム東端に位置し、昇降手段は階段のみ(複線化により方向別停車になったが、エレベーターやエスカレーターなどのバリアフリー設備は整備されていない)。トイレは改札内にあり、男女別・車椅子対応である。新設駅のため配線は単線時代の従来の線路(2番線)にもう一線(1番線)を追加した形である。
亀岡駅が管理し、駅業務をジェイアール西日本交通サービスへ委託する業務委託駅です。みどりの窓口があり改札口に改札機が2台設置。切符売場にはタッチパネル式の券売機が2台設置されています。ICOCA利用可能駅。JRの特定都区市内制度における「京都市内」の駅です。待合室はそれ程広くなく椅子の数も少ない。撤退したキオスク跡には自動販売機コーナーが設けられています。
太秦駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 ■嵯峨野線 上り 二条・京都方面
2 ■嵯峨野線 下り 亀岡・園部・福知山方面
2010年3月の複線化工事完成までは、1番線を上下副本線、2番線を上下本線とした一線スルー配線になっており、通過列車は2番線を通過していたが、乗客への利便性向上のため京都行きの普通列車全列車と、当駅で行き違いを行わない園部方面の普通列車は、副本線である駅舎側1番のりばに停車していた。また、1989年の開業から1990年に電化されるまでの1年間、当駅に停車する全列車が1番のりばに停車し、2番のりばは使用されなかった(跨線橋には柵がされていた)。これは駅設置に際して2番線(南側)に隣接する民家から駅設置反対の声が強かったことに配慮したものと言われている。実際駅開業日のテープカット等の式典中、民家からマイク使用による駅設置反対の抗議演説が大音量で延々と行われるという事件も起きている。一時期は昼間の列車は上下線とも1番のりばに統一されていたが、2007年3月18日の改正で嵯峨野線の列車パターンがかなり変わり、昼間の園部方面行き電車の2番のりば停車が復活した。現在は複線化により方向別停車となっている。
1989年(平成元年)3月11日 - 山陰本線の花園駅 - 嵯峨駅(現在の嵯峨嵐山駅)間に新設開業。
1992年(平成4年)11月 - みどりの窓口営業開始。
2003年(平成15年)11月1日 - ICカードICOCA供用開始。
2010年(平成22年)3月7日 - 当駅を含む花園駅 - 嵯峨嵐山駅間が複線化。交換設備廃止。
電報略号 ウツ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度- 4,373人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1989年(平成元年)3月11日
備考 業務委託駅
みどりの窓口 有
京 京都市内駅