六甲道駅(ろっこうみちえき)は、兵庫県神戸市灘区永手町四丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線の駅である。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。神戸市灘区の中心市街地で、灘区総合庁舎や大規模商業施設、超高層マンションなどが集積している。区役所が移転してからは名実共に区の中心市街地機能を有している。当駅の南約600mには阪神電車本線の新在家駅、北約700mに阪急電鉄神戸線の六甲駅がある。
吹田駅 - 須磨駅間で省線電車の運転が開始された時に塚本駅・立花駅・甲子園口駅・元町駅とともに新設された。名前の通り六甲山への登山道が通じていた所であったが、沿線の宅地化が進んでいたことも開設の背景にあった。
阪神・淡路大震災によって当駅付近は、高架線もろとも駅舎が倒壊するという甚大な被害を受けた。当初、復旧には瓦礫の撤去を行った後、高架線を新造するため2年はかかると言われていたが、診断の結果、レールを敷く部分の梁や床は崩れていなかったため、これらの路盤をジャッキで元の10メートルの高さまで持ち上げて水平に戻し、崩壊した橋脚のみ復旧する、という前代未聞の工事が奥村組により行われ、震災発生の約3ヶ月後の4月1日に営業を再開した。この時の復旧作業についてはNHK総合テレビ「プロジェクトX~挑戦者たち~」(2005年(平成17年)1月11日放映「鉄道分断 突貫作戦 奇跡の74日間」~阪神・淡路大震災~)で取り上げられた。
その後、神戸市の震災復興事業により、駅周辺は神戸東部副都心として再起を遂げている。
島式2面4線(12両編成対応)のホームを持つ高架駅でペデストリアンデッキを備えています。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。駅舎内にジェイアール西日本交通サービスが運営する駅ナカ託児所「JR六甲道キッズルーム」がある。当駅の神戸方から住吉駅の手前までスラブ軌道となっている。改札口に改札機は7台、ICカード専用機も設置されています。
直営駅(三ノ宮駅の被管理駅)。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCAと提携ICカードが使用可能である。オープンカウンター式のみどりの窓口があり切符売場には券売機は5台、指定席券売機も複数設置されています。駅弁も販売されている。
のりば
六甲道駅プラットホーム
ホーム 路線 方向(線路) 行先 備考
1 ■JR神戸線 下り(外側線) 三ノ宮・姫路方面 平日朝夕の快速の一部
2 ■JR神戸線 下り(内側線) 三ノ宮・姫路方面
3 ■JR神戸線 上り(内側線) 尼崎・大阪・京都方面
4 ■JR神戸線 上り(外側線) 尼崎・大阪・京都方面 朝の快速の一部
日中時間帯は1時間あたり快速が4本、各駅停車が8本停車する。朝ラッシュ時の大阪方面は外側快速が8分間隔、各駅停車が4分間隔で発車する。
当駅に停車しない特急・新快速・貨物列車は、1・4番のりばを通過していく。停車列車は後述の列車を除き2・3番のりばに入るため、1・4番のりばは基本的にロープで封鎖されている。
1番のりばに停車する三ノ宮・姫路方面の列車は、平日の朝に運転される快速のみである。土曜・休日ダイヤで1番のりばに停車する列車はない。
4番のりばに停車する大阪方面の列車は、平日朝ラッシュ時のすべての快速と、土曜・休日ダイヤの朝の一部の快速のみである。
1934年(昭和9年)7月20日 - 国有鉄道東海道本線の吹田駅 - 須磨駅間の電気運転開始と同時に、住吉駅 - 東灘駅(貨物駅、現在は信号場)間に新設開業。旅客営業のみ。
1972年(昭和47年)4月20日 - 快速の停車駅となる(外側線の快速は通過)。
1976年(昭和51年)10月26日 - 住吉駅 - 東灘駅間高架化事業完成。
この高架化事業の一環で、1871年(明治4年)7月完成の旧・石屋川隧道(日本初の鉄道トンネル)は廃棄された。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる。
1988年(昭和63年)3月13日 - 外側線の快速も停車するようになる(すべての快速が停車)。
1995年(平成7年)
1月17日 - 阪神・淡路大震災により駅舎が倒壊し不通となる。
4月1日 - 当駅を含む灘駅 - 住吉駅間が運転再開し、JR神戸線は全線で運転再開。
2003年(平成15年)11月1日 - ICカードICOCA供用開始。
2014年(平成26年) - 3番のりばで可動式ホーム柵を試験運用(予定)。
電報略号 ロコ
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度- 24,929人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1934年(昭和9年)7月20日
備考 直営駅
みどりの窓口 有
神 神戸市内駅
* この間に東灘信号場有(1.4km先)