島原鉄道 保線車両 富士重工業製(TMC370)
保線用モーターカーとして、富士重工業製の小型機TMC100Bを保有しており、レール等の資材運搬に使用していました。1999年にはより大型のTMC370が入線した。同機は前後とも自動連結器を有して救援車両の牽引にも対応し、残存していた機関車D3703が置き換えられました。
島鉄では貨物列車に使用されていたC12形蒸気機関車の置き換えを目的として1968年に川崎車輌で製造された330馬力の内燃機関を2台搭載する液体式ディーゼル機関車(D37形)を使用していました。1984年の貨物輸送廃止により1988年に01・02が廃車となり03は事業用として残され、雲仙普賢岳噴火災害後の復旧工事にも使用されたのですが、モーターカーTMC370の導入に伴い1999年に廃車となり、南島原市にある「ふかえ桜パーク」に静態保存されました。
手前はバラスト輸送貨車:バラスト(線路の砂利)を輸送する貨車。バラストを輸送するだけでなく、散布できるようになっています。後ろにレール運搬貨車:クレーンがついており、クレーンでレールの上げ下げをします。
島鉄のTMC100は富士重工宇都宮製作所で製造されたもので1961年に登場。1999年にTMC370が登場すると引退し現在では保存扱いになっています。TMC100は機関出力75kW(102PS)、車体前後にピンリンク式連結器、後部に簡易連結器を持ち、床下には転車装置を装備しています。