第十こふじ は、似島汽船宇品の~似島を結ぶ定期フェリーです。 本航路初の両頭船である。両頭船の特長は、前後に駆動装置を持つため、どちらを船首にしても進むことができ、車が前進で乗船できるので、運転手の負担が軽減されることはもちろん、積み込み時間が短縮できるなど多くの利点を持つ。「時代にあった居住空間」をテーマに、シルバー室、喫煙室を設置し、お客様の居住性を追求した造りとなっている。
似島汽船(にのしまきせん)は、広島県広島市南区に本社を置く海運会社です。似島での市街地との交通手段は、古くは「待ち便」を利用した。これは似島の商店主の持ち船で、主な目的は榎町の市場から商品を仕入れるためであったが、住民の市街地往来の便にも提供された。櫓(ろ)を備えた小舟で、十数人の乗客は交代で櫓を押して対岸へ渡ったという。
連絡船の就航は、大正末期に中下・山田の両氏が、長さ15m、焼き玉エンジン15馬力、定員40人の木造船で始めたのが最初である。その後、昭和4年に広島市より年間400円の補助を受け、これを機に長さ15.5m、焼き玉エンジン17馬力、定員45人の木造船となった。この時の経営者は山田・小西の両氏だった。太平洋戦争中には、長さ15.8m、焼き玉エンジン25馬力、定員50人の船となり、その後、長さは同じでWエンジン(2気筒)40馬力、定員60人の木造船へと変わっていった。戦争中も連絡船は運航を続け、似島と広島の唯一の海上交通として役割を果たした。
戦後の昭和20年11月、復員してきた山田氏は、小西氏と連絡船の共同経営を始めた。この2人の経営は、昭和28年2月28日まで続いた。「第十五小富士丸」の就航とともに、浜本氏(現在の経営者)が山田氏より営業権を譲り受け、小西氏と共同経営を始めることになった。そして、昭和31年4月6日より浜本氏の単独経営となり、平成19年1月1日からは似島汽船株式会社が運営を引き継ぎ、現在に至っている。
鋼鉄船
船舶番号 134757
信号符字 JK5493
IMO番号 9140059
船籍港 広島
船主名 濱本武義氏
運航者 似島汽船
就航航路 宇品~似島
造船所名 今村造船 呉
建造番号 382
起工年月 1995年7月
竣工年月 1995年12月
就航年月
総トン数 341トン
全長 45.00m
型幅 10.00m
型深さ 3.70m
機関 ディーゼル×1
機関馬力 1,600PS
航海速力 11.41ノット
旅客定員 600名
積荷 トラック(8t)14台
装備 冷暖房 自動ドア
似島汽船株式会社
本社所在地
〒734-0011
広島県広島市南区宇品海岸一丁目13-26
設立 1953年(昭和28年)2月28日
業種 海運業
事業内容 旅客定期航路事業
従業員数 船員7名、陸上整理員1名、事務所1名