島根県漁業取締船 「せいふう」は平成9年に老朽化したそれまでの取締船「清風」の代船として新造されました。
知事により「せいふう」と命名。
(船名の系譜:「島風」→「清風丸」→「清風」→「せいふう」)
島根県条例(水産関連法規)違反の取締で、東西に細長く、隠岐諸島を有する島根県沖海域の取締を一手に引き受けています。EEZ(排他的経済水域)時代の業務の遂行のために、いろいろな装備が施されています。島根県沿岸沖合海域における違反操業の防止指導。島根県沿岸沖合海域における違反操業の検挙。国の取締船と連携した島根県沿岸沖合海域における外国漁船の違反操業の防止。
高速力:軽合金製滑走型の船体と2サイクル高速ディーゼル機関を採用し、近年高速化(15〜25ノット)している漁船に対応する。長い航続距離:本県は東西に長い海岸線を有していることに加え、排他的経済水域の設定に伴い沖合化する取締海域に対応する。高い凌波性能:120トンの船体と船体減揺装置により、冬期の北西季節風が強くしけの多い本県周辺海域における取締行動に対応する。
自衛艦艇のような塗装色で、漁船の高速化時代に対応し、船体の軽量化のため軽合金製の船体の採用し5翼プロペラの採用などで高速化対策技術が施されている。また、スタビライザや、高速走行時のピッチング対策としてアンチピッチングフィンの採用など、荒天候時の対策が施され船体の揺動の減少につとめている。
所有者:島根県
船質・船型
軽合金・滑走型
全長×幅×深さ
36m×6.5m×3.14m
総トン数
120トン
竣工
平成9年2月21日