極楽橋駅(ごくらくばしえき)は、和歌山県伊都郡高野町大字高野山国有林第8林班にある南海電気鉄道の駅である。駅の標高は538mである。駅番号はNK86。駅の周囲はほとんど人家もなく、ほぼ高野山へのケーブルカーとの乗換客だけです。
南海電気鉄道
高野線
鋼索線
高野線は当駅が終点、鋼索線は当駅が起点である。
駅構造
高野線ホームは櫛形3面4線、鋼索線ホームは頭端式2面1線となっている。駅舎は大きな三角屋根の木造駅舎です。難波方には事業用車の留置線がある。
高野線と鋼索線の乗り換えのために作られた駅で、周辺には駅以外の建物がなく駅前広場などもありません。券売機は設置されておらず、乗車券は改札窓口で購入する。改札口および出口は狭くこぢんまりしている。
自動改札機は扉の無い簡易型のもので、磁気乗車券のみに対応しており、乗り越し精算や、PiTaPa・ICOCA等ICカードによる入出場の場合は、改札窓口内に設置された端末での、係員による手作業処理となる。両線の駅舎は不動谷川を挟んで両岸にあり改札内の連絡橋で結ばれている。
のりば高野線 橋本・なんば方面
1 一般種別(各停・急行・快速急行)用
2 一般種別(各停・急行・快速急行)・観光列車「天空」用
3 特急こうや用
4 特急こうや・観光列車「天空」用
ホームの上屋下には長椅子が多数設置されています。
鋼索線 高野山行き
(左側) 乗車専用
(右側) 降車専用
特急用の3・4番ホームは列車到着までは封鎖される。また、鋼索線列車は高野線列車の発着に合わせて運行されており、乗り切れない場合は約7分後に臨時列車を運行して捌いている。2009年、鋼索線ホームにスロープと車椅子用自動昇降機が新設された。
専ら乗換駅として利用されている。以前は当駅で下車する利用客はかなり稀で、ほとんどの乗客はそのまま鋼索線を利用して高野山駅まで向かうか、その反対方向への乗換えをするだけである。高野山駅から先の道路はバス専用と一般道路があり、バス専用道路は人も通行できないため、歩いて高野山中心部に向かう場合は、当駅から登山道(和歌山県道118号高野橋本線)を進み、女人堂へ出るルートと、高野山駅から大門方面へ進むルートの2つがある。
駅周辺
駅の北側に駅名の由来となった極楽橋があり、不動坂という高野山への参道に通じている。駅から極楽橋の袂へは改札を出て右に折れ、林道を歩いてケーブル駅への連絡橋をくぐり、右(駅構内方向)の道を登ると抜けることが出来る。不動坂(極楽橋駅~高野山女人堂間の約2Kmにある旧道と新道)は高野参詣道の一つ京大坂道の区間として2016年に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に追加登録され、橋の塗装が塗り替えられた。
1929年(昭和4年)2月21日 - 高野山電気鉄道が神谷駅(現在の紀伊神谷駅)から延伸した際の終点として開業。
1930年(昭和5年)6月29日 - 鋼索線 当駅 - 高野山駅間が開業。
1947年(昭和22年)3月15日 - 社名変更により南海電気鉄道の駅となる。
2000年(平成12年)10月 - 駅業務を子会社の南海ビルサービスに委託。
2009年(平成21年)2月6日 - 紀伊清水駅、学文路駅、九度山駅、高野下駅、下古沢駅、上古沢駅、紀伊細川駅、紀伊神谷駅、高野山駅、紀ノ川橋梁、丹生川橋梁、鋼索線とともに近代化産業遺産(高野山参詣関連遺産)に指定される。
駅番号 NK 86
所属事業者 南海電気鉄道
電報略号 コ゛ク
駅構造 地上駅
ホーム 櫛形 3面4線(高野線)
頭端式 2面1線(鋼索線)
乗降人員
-統計年度- 41人/日
-2016年-
開業年月日 1929年(昭和4年)2月21日
乗入路線 2 路線
所属路線 高野線
キロ程 64.5km(汐見橋起点)
難波から63.8km
◄NK85 紀伊神谷 (1.5km)
所属路線 鋼索線(高野山ケーブル)
キロ程 0.0km(極楽橋起点)
(0.8km) 高野山 NK87►
備考 業務委託駅