修大附属鈴峯前駅(しゅうだいふぞくすずがみねまええき)は、広島県広島市西区井口四丁目にある広島電鉄宮島線の駅。駅名の由来にもある学校は、広島電鉄の前身である広島瓦斯電軌によって創設され、現在も理事や評議員など関係者の一部を占める。
駅構造
当駅はホームが地面に接する地上駅という形態をとる。ホームは2面あり、2本の線路を挟み込むように向かい合って配された相対式ホームである。線路の南側に広電宮島口駅方面へ向かう下りホーム、北側に広電西広島駅方面へ向かう上りホームがある。高さの異なる上屋があるのは、線内専用車両と、市内線直通の低床車両が混在した名残です。
上下どちらのホームにもスロープと手すりが備え付けられ、バリアフリーに対応している。山陽本線を挟んで北側に駐輪場がある。
駅の広電西広島方には西日本旅客鉄道(JR西日本)と共同の踏切(鈴ケ峰踏切/鈴峯踏切)がある。この踏切は「開かずの踏切」であり歩行者の交通量も多く、緊急の対策が必要な踏切として国土交通省によってリストアップされている。
広島電鉄も2008年(平成20年)9月に拡幅工事を行うなど改良を施しているが、その後も死亡事故を含む人身事故が発生しており、安全啓発活動が行われている。
駅前後は西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線との並走区間。駅西方で八幡川を渡る。対岸は佐伯区。井口地区の西端に位置し、北側は丘陵部に住宅地が広がる。南側には新興住宅地と、その先は数々の企業が集まる商工センターの西地区となる。
広島修道大学附属鈴峯女子中学校・高等学校、鈴峯女子短期大学は北へ徒歩5分の距離。#歴史節にもあるように、同校をかつて運営していた鈴峯学園は広島電鉄の前身である広島瓦斯電軌によって設立された法人である。同学園は永らく学園理事・評議員の多くを広島電鉄および広島ガス関係者で占めるなど広電と関係が深かった。
広島工業大学高等学校
サンフィールド
広島井口西郵便局
広島市西部リサイクルプラザ
広島県漁業協同組合
魚と漁業の資料館
当駅は1941年(昭和16年)7月、実践女学校前駅(じっせんじょがっこうまええき)として新規に開業した駅である。駅名になっている実践女学校、すなわち広島商業実践女学校は同年4月、広島電鉄の前身である広島瓦斯電軌が法人を設置することにより開校した女子教育機関である。
広島瓦斯電軌は1939年(昭和14年)に創立30周年を迎えており、女学校の設立とそのための法人の設置は創立30周年記念事業の一環であった。当駅はその後、学校の歴史とともにその名前をしばしば改めている。
『広島市統計書』によると、2015年度の年間乗車人員の総数は推計で763千人であった。参考として、日数で除して1日当たりの平均乗車人員を算出すると2,085人となる。
1943年(昭和18年)に広島実践高等女学校となった同校は1947年(昭和22年)に鈴峯女子専門学校を併設、また学制改革により新制の鈴峯女子中学校を併設した。このころ駅名は鈴峯女専前駅(すずがみねじょせんまええき)へと改称される。
次いで1948年(昭和23年)には新制の鈴峯女子高等学校が設置され、1950年(昭和25年)に鈴峯女子専門学校が鈴峯女子短期大学となると、駅名もこのころ鈴峯女子大前駅(すずがみねじょしだいまええき)へと改められた。校名および駅名にある「鈴峯」は鈴ヶ峰に由来し、法人の名称も1951年(昭和26年)には鈴峯学園へと変更されている。
その鈴峯学園は2015年(平成27年)、広島修道大学などを運営する修道学園と法人合併した。短大は学生の募集を停止し、中学校・高等学校は広島修道大学附属鈴峯女子中学校・高等学校へ校名が変更された。これを受けて駅名は修大附属鈴峯前駅へと改称されている。
1941年(昭和16年)7月4日 - 実践女学校前駅として開業。
1947年(昭和22年)4月1日頃 - 鈴峯女専前駅に改称。
1950年(昭和25年)4月1日頃 - 鈴峯女子大前駅に改称。
2015年(平成27年)4月1日 - 修大附属鈴峯前駅に改称。
駅番号 ●M27
所属事業者 広島電鉄
所属路線 ■宮島線
キロ程 6.0km(広電西広島起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度- 2,085人/日(降車客含まず)
-2015年-
開業年月日 1941年(昭和16年)7月4日