近江鉄道804は近江鉄道800系電車です。近江鉄道の通勤型電車である。
は西武401系を1990年(平成2年)から1997年(平成9年)にかけて譲り受け、自社彦根工場にて改造の上で登場したもので、近江八幡・貴生川寄りからモハ800形(820形)-モハ1800形(1820形)の順に編成されている。
ワンマン運転対応工事施工(車外バックミラー・料金表・運賃箱設置等)
空気制動の電気指令ブレーキ化
連結面寄り裾角の切り欠き
電気連結器の撤去
モハ800形の連結面寄りのパンタグラフ撤去
主要機器に関しては上述制動装置の改造以外はほぼ西武在籍当時のまま使用されている。車体塗装は西武時代と変わらず黄色一色とされており、本系列全編成の標準塗装となっている[注釈 4]。また現在、従来ステンレス地むき出しで無塗装とされていた客用扉の黄色塗装化およびシートモケットの更新、つり革の交換が順次施工されている。
15編成計30両を数えた元401系譲受車のうち大半が本系列に改造され、2015年(平成27年)3月現在13編成26両が在籍している。
2015年(平成27年)後半から扉の開閉時に鳴動するドアチャイムの新設が行われている。
800系
本系列のうち11編成22両を占める基幹形式である。正面形状が220形類似の額縁タイプの三面折妻形態に、前照灯および標識灯が角型タイプの一体ケース収納型に改造されているが、本形式では非貫通構造とされた点が異なる。また、種車401系の形態上の相違点の存在や、改造が長期にわたっていることから、編成ごとに形態の差異が見られる。
竣工に際しては全編成とも近江鉄道従来車の改造扱いとされ、西武鉄道時代からの車籍は継承されていない
804F
モハ804-モハ1804
1999年(平成11年)登場。種車は元423Fである。本編成は普通屋根・埋め込み型雨樋縦管の中期型車体を持つが、客用扉窓固定支持が金属押さえタイプである他、座席肘掛が網棚一体型である等、後期型との折衷設計となっていることが特徴である。
車番モハ:804-モハ1804 西武時代の旧番:クモハ424-クモハ423 屋根構造:普通 雨樋縦管:埋込 行き先表示器:LED 客用扉窓:金属 座席肘掛:網棚一体型 ドアチャイム:有
運用者 近江鉄道
製造所 西武所沢車両工場[注釈 1]
種車 西武401系
改造所 近江鉄道彦根工場
改造年 1993年 -
改造数 22両
運用開始 1999年