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Channel: 観光列車から! 日々利用の乗り物まで
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石炭車セム1形(セム1号車)

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筑豊炭田の石炭輸送に使用されていた2軸石炭車。

九州で永く愛用されていた、2軸石炭車。元は九州鉄道所有の9t積み鋼製石炭車ソブで日車製も一部にある。明治末期に製造された「テタ」(鉄製炭車) 国有化でテタ12000形が元で、大正期に「増トン工事」2t→15tと拡大が行われ、現在の形になり、昭和3年に大改番でセム1形となりました。 因みにセム1形の内、1~2181は昭和3年改番前はテタ15000M44形 でした。 これはそのトップナンバーで直方石炭記念館に保存。

セム1号車は明治37年当時の九州鉄道行橋製作所で製造され、そ の後明治40年に九州鉄道が国有化された時に同時に移管された。両数は3千両に達し、改造車の関係で番号が10000代のインフレ飛び番も存在する。(セム3140~セム8000の数形式が間に入っている)。この車は鋼製炭箱、エアブレーキ装備である。

炭箱も原型から大型化するが、時期によって木板で継ぎ足したもの、鋼板で大型化したもの2種類ある。エアーブレーキ未施工のまま一生を終えたものもいる。改造の積み重ねが更新になって寿命が延び、若松工場ではセム1号車を意識的に廃車時に保留し保存した。九州鉄道での製造時は輸入鋼材を使っていたようで台枠に英国の鋼材メーカーの陽刻がある。


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