トーマスオウトユニオン社が製作したトーマス(1957年)。トヨモーターを創業した川真田和汪が業績不振から辞任に追い込まれ、再興を期す為に再挑戦した。
川真田和汪はドイツの会社形態を参考に、全国初の部品メーカーが参加する協同組合生産方式の会社を名古屋市内に設立した。
トーマスエンジンは、強制空冷式で2サイクル100CC、5馬力、二段変速。横付け・中付け・農発用の三通りに使用でき、実用本位のバイクモーターであった。
しかし、時代は、完成車タイプのオートバイが主流であり、スポーツタイプに移っていき、また、50CCで手軽な乗用タイプのモペットオートバイが台頭。トーマスの販売は短期間に終わった。