木野山駅は、旧津川村の中心に位置し高梁川沿いの小さな集落、岡山県高梁市津川町今津にあります。付近には小学校などもあります。西日本旅客鉄道(JR西日本)伯備線の駅です。
相対式ホーム2面2線を持つ列車交換が可能な地上駅。互いのホームは屋根無しの跨線橋で繋がっています。駅舎の屋根はホーム側にも伸び、ホーム上屋となっています。
ホーム上に待合室があります。下りホーム側に勝手口がある。構内立入禁止という看板があるが、ほとんど無視され、駅構内を通り抜けて反対側に渡る人が少なくない。ホーム上には桜の木が植えられ、花見シーズンになると、花見客や、鉄道撮影を行う人がたまにいる。なお、一線スルー化はされておらず、通過列車は大きく減速いたします。
駅舎は上りホーム側にあり、コンクリート構造で入口頭上に駅名看板が掲げられています。簡易委託駅で駅に窓口などは設けられておらず、ICOCAエリアを外れたため自動改札機・自動券売機の設置はありません。
待合室にはFRP製の椅子が設置されています。管理は新見駅が担当しています。
木野山駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
駅舎側 ■伯備線 上り 倉敷・岡山方面
反対側 ■伯備線 下り 新見・米子方面
駅前の商店での乗車券販売を行う簡易委託駅です。
1926年(大正15年)6月20日 - 伯備南線の美袋駅 - 木野山駅間延伸時に、終着駅として開業。
1927年(昭和2年)7月31日 - 伯備南線が備中川面駅まで延伸し、途中駅となる。
1928年(昭和3年)10月25日 - 伯備南線が伯備線の一部となり、当駅もその所属となる。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる。
電報略号 キノ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度- 65人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1926年(大正15年)6月20日
備考 簡易委託駅(駅舎外発券)
木野山神社
港町倉敷を流れる高梁川を遡った所、木野山に鎮座する神社です。955年、村上天皇の御代に創建されたとのことです。当初は木野山山頂に鎮座していましたが、大正時代伯備線の開通に伴い木野山駅前に里宮が建立されました。
古くから山岳を主宰し水源を司る神様として、五穀豊穣、海幸豊饒などの信仰を集めてきました。奥宮の両側に末社が鎮座する高寵神(たかおかみ)、闇寵神(くらおかみ)の両神は、山峰、渓谷、雨を掌る神様であり、「狼さま」と呼ばれ木野山の神使として篤く信仰されています。豊穣の信仰とともに家畜守護でも有名であり、江戸時代には藩主板倉家に軍馬飼育場守護神として備中松山に分社を勧請されました。また、悪鬼を払うことから邪気退散、病気平癒の神様として知られ、流行病、精神病に霊験があるとされています。明治初年、コレラが流行した折りには、近隣諸国から参拝がひきもきらず、ご分霊の請待も相次いだそうです。今日でも県下あちこちに、コレラ平癒を祈願した木野山神社の分社が残っています。