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三ツ子島(旧呉海軍病院三ツ子島消毒所・空母天城着底地)

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三ツ子島(みつごじま)は、広島県呉市の倉橋島の北約100 mの広島湾上に浮かぶ無人島である。三子島の表記もある。南側の大きな島と北側の小さな島の2島を総称した名前で、面積は約0.1 平方キロメートルある。呉市音戸町渡子に属する。

南側の大きな島は、メキシコ産の工業塩を輸入し貯蔵するための場所として利用されている。運営しているのは三ツ子島埠頭株式会社で、日本の工業塩の75%を担っている。
北側の小さな島は、長さ約276 m、幅約43 m、周囲約580 m、面積約7600 平方メートル、標高約20 メートルで、2つのこぶのような岩山がある。

昭和初期以降、この島には大日本帝国海軍が伝染病予防のための消毒施設(検疫所)として「呉海軍病院三ツ子島消毒所」を置いていた。元々海軍は明治時代には広島湾内にあった似島消毒所を用いていたが、老朽化と組織再編に伴いこの地に消毒所を設けることとなり、1923年(大正12年)9月着工、1928年(昭和3年)11月竣工した。この建物の基礎が今も島に残されている。天城 (雲龍型空母)は呉港外の三ツ子島沿岸にて停泊係留され、飛行甲板上に樹木を並べて島に偽装し、対空浮き砲台として使用された。島に空母天城は碇泊されていたが呉軍港空襲により損傷し浸水横転のうえ着底している。


2009年に財務省中国財務局呉出張所は、国有地であった三ツ子島の北側の小島を入札で売却することを発表した。2010年2月9日に入札が行われ、個人10人と8法人が参加し、南側の島で工業塩集積所を運営している三ツ子島埠頭株式会社が1億1万円で落札した。同社は、工業塩集積所の近隣で何らかの活動が行われると自社の操業に悪影響が出る可能性があることを理由として入札に参加し、島は現状のままで管理するとしている。


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