吹田駅(すいたえき)は、大阪府吹田市朝日町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)日本貨物鉄道(JR貨物)東海道本線の駅である。駅番号はJR-A44。「JR京都線」の愛称区間に含まれている。
かつては東海道本線貨物支線(梅田貨物線ならびに北方貨物線)と片町線貨物支線(城東貨物線)の登記上の起終点であったが、実際の貨物線の線路は吹田信号場(旧:吹田操車場)まで続いていた。そのため、吹田貨物ターミナル駅の開業の際に、実態に合わせて当該3貨物線の起終点も同駅に変更され、当駅は東海道本線単独駅となった。
東海道本線において京都支社が管轄する最も西の駅でもある。
駅構造
貨物線をのぞけば、2面4線の島式ホームであるが、普通電車のみが停車する関係で内側の2線のみが使われる。外側は通過列車のみのため、ホームには安全柵が設置されている。また、柱や梁の一部が木製の、古い屋根が現在でも残されている。
東淀川方に両渡り線、および岸辺方に折り返し用の引き上げ線がある関係で、場内・出発信号機を有する。ただし、貨物線の場内信号機は当駅ではなく吹田貨物ターミナル駅の設備であるため、貨物線を経由する列車の運転取扱においては当駅での採時は行われない。
中央口の駅舎はイオン吹田店(旧:ダイエー吹田店)を核店舗とする商業施設「吹田さんくす」の一部になっている。エスカレーターとエレベーターの新設工事が行われていたために、当駅の大阪側の階段は2005年秋から約1年2か月間通行不可能であった。工事完了後、大阪側は大阪駅御堂筋口同様エスカレーターだけとなっている。
中央口切符売場には指定券券売機も含めて各種券売機が設置されています。中央改札口にみどりの窓口、改札機は3台。混雑防止のため、前後にずらして設置されています。
吹田駅東口は地下に改札があり、改札機は4台設置されています。またハートイン・神戸屋がある。ホームと東口改札は当駅北口の再開発後もスロープで結ばれている。トイレは設置されている。
直営駅で、高槻駅の管理下にあるが、茨木駅と共に地区駅長が配置され、当駅は岸辺駅を管轄している。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCAおよびその相互利用対象カードの利用可能駅である。
のりば
のりば 路線 方向 線路 行先
1 AJR京都線 下り 外側線 (通過列車のみのため閉鎖)
2 A JR京都線 下り 内側線 新大阪・大阪・三ノ宮方面
3 上り 高槻・京都方面
4 AJR京都線 上り 外側線 (通過列車のみのため閉鎖)
ダイヤ
日中時間帯は1時間に8本が停車する。朝ラッシュ時は本数が多くなる。朝6時台には当駅始発の大阪方面行きが設定されている。
国鉄時代の1986年11月1日のダイヤ改正以降、当駅止まりの各駅停車は設定されていなかったが、1995年9月1日のダイヤ改正で当駅始発の新三田行きが朝に3本(新大阪駅→当駅間は回送・塚本駅は通過)設定され、1997年3月8日および1998年10月3日に高槻発に変更になった。2011年3月12日のダイヤ改正で当駅折り返しの各駅停車が再び設定された。
また、2011年3月12日ダイヤ改正までは、当駅京都方の引き上げ線で「タンゴエクスプローラー」の回送列車が折り返す設定があった。事故・各種トラブルなどでダイヤに乱れが生じた場合は、京都方面行きの各駅停車が当駅で運転を打ち切られ、折り返し当駅始発として運転されることが多い。
このため吹田行きの方向幕も設定されている。前述の大阪駅側への両渡り線設置に伴い、ダイヤが乱れた場合には快速電車を新大阪駅発着に変更(新大阪駅~当駅間は回送)の上で、当駅で折り返すことも可能となった。
駅周辺
大和大学
JR西日本吹田総合車両所
JR西日本社員研修センター
アサヒビール吹田工場 - アサヒビール発祥の地でもある。
イオン - 駅ビルを含む商業施設吹田さんくすの中核店舗
メロード吹田 - 吹田駅北側の再開発で1996年に完成した38階建て高層ビル。
吹田市立さんくす図書館
さんくすホール
吹田ケーブルテレビ (SUTV)
吹田勤労者会館(室内プール)
高城B遺跡 - 古墳時代から中世にまで続く集落跡。
「旭通商店街」「新旭町通商店街」「錦通り商店街」「栄通り商店街」「中通り商店街」「本通り商店街」「千日通商店街」「新旭町通食品街」「片山商店街」
阪急電鉄千里線の吹田駅へは、直線距離で600mほど離れている。吹田市民は混同されないように、JRの駅である当駅を「JR吹田」、阪急電鉄の吹田駅を「阪急吹田」と区別している。
JRおおさか東線に開業予定の南吹田駅(吹田市南吹田)とは約2km離れている。両駅間で直通はできず、新大阪駅経由となる。路線バスの乗り入れについては不明である(2018年12月現在)。
バス路線
中央口(JR吹田停留所)
阪急バス
1番のりば
10系統 桃山台駅前行き(大曽根・JR岸辺南口・七尾西・亥子谷・南千里経由)(JR岸辺南口止め有り)
2番のりば
2系統 桃山台駅前行き(吹田市役所前(阪急吹田)・JR吹田北口・片山小学校前・上山手町・亥子谷・南千里経由)(亥子谷止め有り)
3系統 桃山台駅前行き(吹田市役所前(阪急吹田)・吹高口・亥子谷・南千里経由)
4系統 千里中央行き(吹田市役所前(阪急吹田)・JR吹田北口・片山小学校前・原町二丁目・亥子谷・新小川・阪急山田経由)
12系統 千里中央行き(吹田市役所前(阪急吹田)・吹高口・JR岸辺北口・七尾・下山田・山田樫切山・新小川・阪急山田経由)(阪急山田止め有り)
13系統 JR吹田北口行き(循環)(吹田市役所前(阪急吹田)・JR吹田北口・片山小学校前・上山手町・竹谷・原町二丁目経由)
19系統 JR吹田北口行き(吹田市役所前(阪急吹田)・吹高口・上山手町・片山小学校前経由)
20系統 五月が丘南方面行き(循環)(吹田市役所前(阪急吹田)・JR吹田北口・片山小学校前・上山手町・竹谷経由)
3番のりば
31系統 摂津ふれあいの里行き(阪急相川・ダイキン工業前・南摂津駅・鳥飼八防・上鳥飼経由)(ダイキン工業前、上鳥飼止め有り)
4番のりば
10系統 吹田市役所前(阪急吹田)行き
85系統 豊中行き(吹田警察前・水道部前・江坂駅前・服部・豊中市役所前経由)(服部、江坂駅前止め有り)
95系統 江坂駅前行き(吹田警察前・水道部前経由)
5番のりば
86系統 豊中行き(吹田市役所前(阪急吹田)・豊津・江坂駅前・服部・豊中市役所前経由)(服部止め有り)
93系統 江坂駅前行き(吹田市役所前(阪急吹田)・豊津・大池経由)
京阪バス
6番のりば
9A号経路 摂南大学 行き(上新庄駅北口・豊里・京阪守口市駅・八番・大日駅経由)(京阪守口市駅止め有り)
当初はラッシュ時のみの運行であったが後に9号経路(上新庄駅 - 京阪守口市駅)の路線を延長して日中も運行されるようになった。
過去の路線
過去には国鉄バス・近鉄バス・阪急バスなどが国鉄八尾駅(国鉄バス末期は松下厨房器前)に、京阪バスは京阪門真市駅や近鉄八戸ノ里駅などを結んでいた。(吹田八尾線の項も参照)。
東口(JR吹田北口停留所)
阪急バス
1番のりば
2系統 桃山台駅前行き(片山小学校前・上山手町・亥子谷・南千里経由)(亥子谷止め有り)
6系統 阪急千里山行き(片山小学校前・上山手町経由)
13系統 JR吹田北口行き(循環)(片山小学校前・上山手町・竹谷・原町二丁目・片山小学校前経由)
19系統 JR吹田行き(片山小学校前・上山手町・竹谷・吹高口・吹田市役所前(阪急吹田)経由)
20系統 五月が丘南方面行き(循環)(片山小学校前・上山手町・竹谷経由)
21系統 万博記念公園駅行き(片山小学校前・上山手町・亥子谷・新小川・山田樫切山経由)(土休日運行)
2番のりば
4系統 千里中央行き(片山小学校前・原町二丁目・亥子谷・新小川・阪急山田経由)
5系統 桃山台駅前行き(片山小学校前・原町二丁目・亥子谷・南千里経由)
200系統 JR吹田北口行き(循環)(片山小学校前・関西大学(山手ゆにわ遊園前)・片山町二丁目経由)
3番のりば
2・4・19・20系統 JR吹田行き(吹田市役所前(阪急吹田)経由)
2018年12月の吹田市民病院移転に伴い、(吹田)市民病院停留所を廃止し、市民病院前停留所を片山小学校前に名称変更した。
1876年(明治9年)8月9日 - 官設鉄道の高槻駅 - 大阪駅間に新設開業。旅客・貨物の取り扱いを開始。
1895年(明治28年)4月1日 - 線路名称制定。東海道線(1909年より東海道本線)の所属となる。
1918年(大正7年)8月1日 - 当駅を分岐点として、神崎駅(現在の尼崎駅)方面への貨物支線(北方貨物線)が開業。
1929年(昭和4年)3月15日 - 片町線貨物支線(城東貨物線)が延伸し当駅に乗り入れ。
1934年(昭和9年)6月2日 - 上淀川仮信号場の廃止により、梅田駅方面への貨物支線(梅田貨物線)の分岐駅となる。
1979年(昭和54年)
8月1日 - 現在の中央口駅舎が使用開始となる。
10月 - 駅周辺の再開発が完成し、駅ビルを含む商業施設「吹田さんくす」が開業。
1984年(昭和59年)2月1日 - 当駅での貨物の取り扱いが廃止。アサヒビール吹田工場へ専用線が続き、貨物輸送を行っていた。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
1988年(昭和63年)3月13日 - 路線愛称の制定により、「JR京都線」の愛称を使用開始。
2002年(平成14年)7月29日 - JR京都・神戸線運行管理システム導入。電光掲示板導入。
2003年(平成15年)11月1日 - ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
2007年(平成19年)
1月27日 - エレベーター、エスカレーターの使用を開始。
3月18日 - 駅自動放送を更新。
2012年(平成24年)
4月 - 新大阪・大阪・三ノ宮方面に折り返し設備が新設される。
7月 - 当駅の駅員による、ICOCA悪用の不正乗車事案が発覚(記事)。
10月8日 - 北方貨物線ならびに城東貨物線の起点が当駅から吹田貨物ターミナル駅に改められる。
2013年(平成25年)3月16日 - 梅田貨物線の起点が当駅から吹田貨物ターミナル駅に改められる。
2015年(平成27年)3月12日 - 接近メロディ導入。
2018年(平成30年)3月17日 - 駅ナンバリングが導入され、使用を開始する。
吹田駅
すいた
Suita
◄JR-A43 岸辺 (2.4km)(3.1km) 東淀川 JR-A45►
所在地 大阪府吹田市朝日町1-1
北緯34度45分47.43秒
東経135度31分25.21秒
駅番号 JR-A44
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 A 東海道本線(JR京都線)
キロ程 548.8km (東京起点)
京都から35.2km
電報略号 スイ
駅構造 地上駅
ホーム 2面4線(乗降は2面2線のみ)
乗車人員
-統計年度- 22,972人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1876年(明治9年)8月9日
備考 直営駅
みどりの窓口 有