火災現場で着る防火衣は、耐熱性の素材でできていて、約800~1200℃の熱に30秒間耐えられる検定を受けたものです。防火ヘルメットは、顔を保護する収納式のシールドと、首まわりを火傷から守る防火衣と同じ素材のしころというものが付いています。
手袋は、ケプラーという切れにくい素材でできています。なので、全身が火傷やけがから保護されています。重さは約5キロです。
一般的に消防士が着用する最新の防火服にはISOの耐熱基準が適用されています。
データ的には、防火衣の表面に80キロワット/平方メートルの熱量を受けた場合、防火衣の裏側の温度が24度上昇するまでに13秒以上確保できなければならないとされ、また、火炎の熱ですぐに燃えないよう炎を水平に10秒間接炎させ、穴があいたり溶けたりしない難燃性能が必要とされています。
素材は熱に強く切れにくいケブラー及びザイロンという繊維を使用していますが、あくまで防火衣であり、耐熱服(さらに特殊な仕様)とは異なります。