鞍馬駅(くらまえき)は、京都府京都市左京区鞍馬本町にある叡山電鉄鞍馬線の駅。終着駅である。
駅ナンバリングはE17。鞍馬寺の麓に位置し、駅前から続く参道脇には土産物店や飲食店などが軒を連ね、多くの観光客で賑わっています。
スルッとKANSAIのフリーパスタイプカードが使用できる駅としては最北端の鉄道駅である。2016年1月31日までは磁気式の共通カードも利用出来た。
なお、バス停留所も含めた最北端は、滋賀県高島市の京都バス・朽木学校前停留所であり、京都・大津市内との通し乗車に限り利用可能。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅。出入口は分離されており、出口のすぐ外側にトイレが設置されている。
かつてはスルッとKANSAI共通カード対応自動改札機が設置されていたが、2016年1月31日をもってスルッとKANSAI共通カードへの対応を取り止めた際に運用を停止した直後に撤去されている。
駅舎は鞍馬寺をモチーフとした寺院風の木造建築であり、京阪鴨東線開業時に改築された。
朝晩以外は駅員が配置されている。また、自動券売機が2台設置されており、9時30分から16時30分(観光シーズンなどは延長あり)まで稼動する。駅員が配置されている間は、出町柳からの電車が到着し、乗客がすべて下車するまでは、入口にロープが張られてホームに入場することはできない。
無人時間帯は電車にて無人駅と同様の扱いを行う。駅舎は閉鎖され、駅舎左側を回り有人時間帯の出口横の通路よりホームに入る。なお、駅前からホームまではほぼ平面である。
レトロ調の照明がある待合室。木製の長椅子が多数設置されています。
駅前に天狗のオブジェがあり、構内に長年この線を走り続けたデナ21形電車の先頭部と動輪が保存されている。
のりば
1 ■鞍馬線 宝ケ池・出町柳方面
2 ■鞍馬線 宝ケ池・出町柳方面
駅周辺
駅前は小さいながら広場を有する。半分は駐車場となっているが、周囲には前記した天狗のオブジェや土産物店などがあり、くらま温泉の送迎バスなども発着する。
鞍馬街道に出て左に行くとすぐに鞍馬寺の山門がある。街道沿いには昔ながらの民家も多く残っている。山間の狭い所にある集落であり、農耕地は主に駅と反対側の民家裏に少し存在する程度である。2000年代時点では観光以外としては林業が中心であるが、京都市中心部まで40 - 50分程度、大阪市内まで約1時間30分(中之島駅までは約1時間40分)の所要時間であり、通勤通学客もいる。
鞍馬寺
鞍馬寺が運営する鞍馬山鋼索鉄道の山門駅は徒歩で約5分、山門(仁王門)を通ってすぐの場所にある。
鞍馬山
由岐神社
鞍馬郵便局
くらま温泉
京都府道38号京都広河原美山線(鞍馬街道)
バス路線
駅から府道に出た所に、京都バスの「鞍馬」バス停留所がある。
32系統:花脊峠・花背山の家・花背交流の森・大悲山口 経由 広河原行/上賀茂神社・堀川通り・北大路堀川・北大路駅 経由 京阪出町柳駅行
バス自体は出町柳駅から出ているが、実際には当駅まで叡電を利用してからバスに乗り継いだほうが通し乗車するよりも鞍馬以北へ速く行ける。但し運賃はバスだけで通し乗車するよりも少し高くなる。
52系統:鞍馬温泉行/市原・地球研前経由国際会館駅行
95系統(北山バーディ号):以前は市原・江文神社前 経由 大原行が春分の日のみ運行されていたが、大原発の年1回片道化され、鞍馬発のバスは消滅した。
その他
第1回近畿の駅百選に選定されている。
京都模型より「昭和の駅舎シリーズ」として1/150サイズペーパーキットモデルが発売されている。
当駅にて叡電さぶれなどのオリジナルグッズを販売している。
1929年(昭和4年)10月20日 - 現在の駅の位置から400メートル起点寄りに鞍馬電気鉄道の鞍馬仮駅が開業。
1929年(昭和4年)12月20日 - 鞍馬駅(現駅)が開業。鞍馬仮駅廃。
1942年(昭和17年)8月1日 - 会社合併により京福電気鉄道鞍馬線の駅となる。
1986年(昭和61年)4月1日 - 京福電気鉄道が鞍馬線を叡山電鉄に譲渡、叡山電鉄鞍馬線の駅となる。
鞍馬駅
駅舎
くらま
Kurama
◄E16 貴船口 (1.2km)
所在地 京都市左京区鞍馬本町191
北緯35度6分46.69秒 東経135度46分21.13秒
駅番号 E17
所属事業者 叡山電鉄
所属路線 ■鞍馬線
キロ程 8.8km(宝ケ池起点)
出町柳から12.6km
駅構造 地上駅
ホーム 島式 1面2線
乗車人員
-統計年度- 863人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1929年(昭和4年)12月20日