丹波橋駅(たんばばしえき)は、京都府京都市伏見区桃山筒井伊賀西町にある、京阪電気鉄道京阪本線の駅。駅番号はKH30。かつて相互直通運転を行っていた近鉄京都線との乗換駅で、京都府内の京阪線駅では最大の乗降者数を誇る主要駅の一つです。
京阪線の開通から2ヶ月遅れて桃山駅として開業、1913年に現在の駅名に変更された。
駅構造
島式2面4線のホームを持つ待避可能駅。北口は地下駅舎となっている。南口は橋上駅舎となっており、全てのホームにエスカレーター・エレベーター、出口にはエレベーターが設置されている。近鉄京都線の近鉄丹波橋駅とは南口から連絡通路で結ばれており、乗り換え可能である。 北口は以前は地上駅舎で、ホームとは構内踏切で結ばれていた。
のりば
番線 路線 方向 行先
1・2 ■京阪本線 上り 三条・出町柳方面
両ホームには独立した待合室が設置されています。
3・4 下り 中書島・枚方市・淀屋橋・中之島線方面
内側2線(2番線と3番線)が主本線、外側2線(1番線と4番線)が待避線である。待避線への分岐がきつく、優等列車に連絡する鈍行列車が大きな音できしみながらゆっくり発車する様子が見て取れる。ほぼ終日に渡って優等列車(特急・快速急行など)と鈍行列車(準急・普通など)が、緩急接続を行う。
発車メロディが導入されている。
切符売場の券売機は6台。有人改札はシースルー式です。
自動改札機は、オムロン製が設置されている。全てPiTaPa・ICOCA対応。
駅構内店舗
南口橋上駅舎内にはアンスリー、マツモトキヨシ、JTB京阪トラベル(旧京阪交通社)、SWEETS BOX・麺座の店舗が営業している。このうち、麺座は「比叡」として系列店の中では最初(1974年10月)にオープンした。
駅周辺
伏見桃山城
桓武天皇陵
円通山大黒寺(薩摩寺) - 鷹匠町
金札宮(白菊明神) - 鷹匠町
延命山喜運寺 - 鷹匠町
京都市立伏見板橋小学校
国道24号
京都教育大学附属幼稚園
京都教育大学附属桃山小学校
京都教育大学附属桃山中学校
京都府立桃山高等学校
伏見京町北郵便局
京都市呉竹文化センター
京都リビングエフエム
バスのりば
京阪丹波橋駅には、バス路線は乗り入れていない。最寄りのバス停は駅の東側、国道24号の丹波橋。西側は竹田街道沿いの西丹波橋が最寄りだが、少し距離がある。
東側
京都市営バス 丹波橋停留所
南8号系統:竹田駅東口行(藤森神社経由) / 横大路車庫行
京阪バス 丹波橋駅東停留所
直通9号経路:京都橘大学行
西側
京都市営バス 西丹波橋停留所
81号系統、特81号系統:京都駅行(竹田街道経由) / 横大路車庫行
太平洋戦争中の1943年3月8日に奈良電気鉄道との乗り入れ準備のために駅を移設、京阪が阪神急行電鉄と合併し、京阪神急行電鉄となった翌年の1944年8月に着工。嵐山駅(現阪急嵐山駅)のポイント・信号設備を転用して太平洋戦争終了後の1945年12月に完成。奈良電堀内駅を当駅に統合し、ここに奈良電と京阪神急行の直通運転(奈良電の一部列車はさらに近鉄へも乗り入れ、京阪神急行 - 奈良電 - 近鉄の3社直通運転)が実現した。その後京阪と分離し、奈良電が近鉄に吸収合併され近鉄京都線となっても継続して相互直通運転を行っていた。当時は現在の2番線と4番線を奈良電の電車が使用していた。駅構内大阪側の平面交差が列車ダイヤ作成や増発の差し支えとなり、近鉄京都線の架線電圧1500V昇圧(1969年実施)と大型車導入、京阪本線ATS設置(1967年より順次実施)を契機に、1968年12月に相互乗り入れによる直通運転が廃止された。それに合わせて近鉄京都線の駅は近畿日本丹波橋駅(1970年3月1日より近鉄丹波橋駅)として独立し、近鉄線との連絡線は撤去されている(駅北側の駐輪場周辺や、駅南側の分岐線跡地にその名残が見られる)。相互直通運転廃止から約10年間は、双方の駅に相手駅の列車の発車案内装置が設置されていた。当時は丹波橋駅-中書島駅間(約1.4km)の高架化が計画されたが、具体化する事無く現在に至っている。
1987年6月1日のダイヤ改正で急行の8連化に伴い、それまで有った北口の構内踏切を地下道にしてホームを北側に延長された。併せて、それまでは北口の出入り口は西側にしかなかったが、東側にも出入り口が造られ、翌1988年には出入り口をかねた2つの駅ビルが竣工した。
平成に入り南口の橋上駅舎の拡張と、エスカレーター・エレベーター・多目的トイレの設置などの改良工事が行われ、その後、拡張部分にはジューサーバーや本屋などが造られた。また非常渡り線も撤去された。
1910年(明治43年)6月20日 - 京阪本線の伏見(現・伏見桃山) - 墨染間に、桃山駅として開業。
1913年(大正2年)7月29日 - 丹波橋駅と改称。
1943年(昭和18年)10月1日 - 会社合併により京阪神急行電鉄の駅となる。
1944年(昭和19年)
7月16日 - 急行の停車駅となる。
8月16日 - 奈良電気鉄道(現在の近鉄京都線)との連絡線工事着工
1945年(昭和20年)12月21日 - 奈良電気鉄道・堀内駅を統合。奈良電との共同駅となり、相互乗り入れ開始。
1949年(昭和24年)12月1日 - 会社分離により京阪電気鉄道の駅となる。
1967年(昭和42年)3月29日 - 南口の橋上駅舎および近鉄が旧堀内駅跡に設置した専用ホーム(現・近鉄丹波橋駅)との連絡通路使用開始。
1968年(昭和43年)12月20日 - 近鉄京都線との相互乗り入れ廃止。同時に近鉄専用ホームは近畿日本丹波橋駅として分離される。
1972年(昭和47年)3月22日 - 南口駅舎から西側に出る出口を追加。
1987年(昭和62年)3月10日 - 8両連結に対応するために構内踏切を廃止してホーム延長、北口改札を地下化。
1988年(昭和63年)
8月1日 - 「京阪丹波橋東ビル」オープン。
9月9日 - 「京阪丹波橋西ビル」オープン。
1991年(平成3年)7月1日 - 上下線の各ホームの待合室に冷房化使用開始。
1995年(平成7年)11月10日 - 南口に通り抜け型エレベーター2基設置。
1996年(平成8年)12月21日 - 南口橋上駅に身障者対応の多目的トイレ設置。
1997年(平成9年)
1月19日 - 駅事務所橋上駅へ移設。
1月21日 - 橋上駅舎とホーム間に上下エスカレーター4基設置使用開始。
3月31日 - 橋上駅舎とホーム間にエレベーター2基設置、駅舎拡張工事竣工。
8月25日 - 改札内に書店『ブックスK』開業。
9月1日 - コンコース拡張工事竣工。
1998年(平成10年)7月15日 - 駅構内に京都みやこ信用金庫(現・京都中央信用金庫)のATM設置、使用開始。
2000年(平成12年)7月1日 - 特急終日停車駅となる。※その後、近鉄丹波橋駅も特急終日停車駅となった。
2004年(平成16年)6月30日 - 駅構内に京都銀行のATM設置。
2007年(平成19年)
3月9日 - 橋上駅舎に「けいはんインフォステーション」を新設、コンシェルジュを配置。
7月9日 - 自動定期券発行機の導入により定期券うりばを廃止。
2009年(平成21年)4月 - 駅北西側の近鉄との連絡線跡地に機械式自転車置き場(有料)新設。
2010年(平成22年)9月24日 - 橋上駅舎の構内店舗のリニューアル工事竣工、営業開始。
2016年(平成28年)
3月15日 - 事故情報などをリアルタイムに知らせる「旅客案内ディスプレー」を設置。
3月19日 - ダイヤ改正で日中の普通電車の運用が無くなり、準急・特急のみ停車する時間帯が生まれた。
丹波橋駅*
たんばばし
Tambabashi
◄KH29 伏見桃山 (0.7km)(1.0km) 墨染 KH31►
所在地 京都市伏見区桃山筒井伊賀西町15番地
北緯34度56分19.15秒 東経135度45分55.46秒
駅番号 KH 30
所属事業者 京阪電気鉄道**
所属路線 ■京阪本線
キロ程 41.3km(淀屋橋起点)
電報略号 丹(駅名略称方式)
駅構造 地上駅***
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度- 44,441人/日
-2017年-
開業年月日 1910年(明治43年)6月20日
乗換 近鉄丹波橋駅(近鉄京都線)
備考 * 1913年に桃山駅から改称
*** 橋上駅舎と地下改札を併設
** 1945年から1968年は奈良電気鉄道→近畿日本鉄道との共同使用駅