明治27年開業の中津駅は、大分県中津市大字島田にある、九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅です。北九州都市圏に属する大分県北部の中心都中津市の代表駅で、特急列車を含む全ての列車が停車します。
大分県内では大分駅、別府駅に次いで3番目に利用客が多い駅です。県庁所在地の大分へ向かう列車より、福岡県の北九州方面に向かう列車の方が圧倒的に多い。
かつては耶馬渓鉄道(のち大分交通耶馬渓線)の乗換駅でした。
島式ホーム2面4線を有する30年以上前に高架化された高架駅です。各ホームには小倉方に斜行エレベーターが、大分方にエスカレーター(上りのみ)が設置されています。いずれも踊り場部分へつながっていて、改札階へは乗り継ぎが必要になります。
駅舎の南口に市の中心街や市役所があります。名店街のショッピングモールも南口です。
一方、北口に中津城址や幼少期をここ中津で過ごした福沢諭吉の立像があります。
直営駅で、みどりの窓口が設置されています。1階に改札口、みどりの窓口、ファミリーマート、中津駅名店街(中津市土産品販売組合)などがあります。
改札口には改札機は3台、頭上にはLED式の発車案内が設置されています。2009年(平成21年)3月1日に導入されたICカードSUGOCAの利用可能。
ちなみに当駅は福岡近郊区間には入っておらず、ワイワイカードも利用できない。大分県内の自動改札機設置駅は、大分駅・別府駅と当駅のみ(2010年現在)である。
1 ■日豊本線 (上り) 行橋・小倉・門司港・下関方面
(下り) 柳ヶ浦・宇佐・大分方面
2 ■日豊本線 (下り) 柳ヶ浦・宇佐・大分方面
3 ■日豊本線 (上り) 行橋・小倉・博多・門司港・下関方面
4 ■日豊本線 (上り) 行橋・小倉・門司港・下関方面
(下り) 柳ヶ浦・宇佐・大分方面
2009年(平成21年)3月のダイヤ改正より、日中の下り普通列車の大半が当駅折り返しとなったが、中津 - 柳ヶ浦間のワンマン運転開始により、上り普通ワンマン列車の大半が当駅まで延長されたため、当駅から大分方面へ向かう場合は、柳ヶ浦での乗り換えの必要がほぼなくなった。
ホームには「日本一長いハモの椅子」と書かれた長いベンチと、地元の一村一品運動を振興する目的で設置された「近辺の一村一品ご案内」という案内標が設置されています。
1897年(明治30年)9月25日 - 初代豊州鉄道が開設。
1901年(明治34年)9月3日 - 豊州鉄道を初代九州鉄道が買収。
1904年(明治37年)10月25日 - 移設。
1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道が国有化、帝国鉄道庁が所管。
1913年(大正2年)12月26日 - 耶馬渓鉄道(後の大分交通耶馬渓線)中津 - 樋田駅(後の「洞門駅」)間開通。
1975年(昭和50年)10月1日 - 大分交通耶馬渓線全線廃止。
1977年(昭和52年)6月 - 駅高架化工事完成により現3代目駅本屋完工。中津駅名店街が開業。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
2000年(平成12年)12月 - 中津駅名店街と繋がっていた井筒屋中津店(JR九州所有)がゆめタウン中津に移転、解体。
2008年(平成20年)12月 - 中津駅名店街改装、空き店舗の増加に伴い西側の街区を全面閉鎖。
2009年(平成21年)2月4日 - 始発列車より自動改札機の利用を開始。
2009年(平成21年)3月1日 - ICカードSUGOCAの小倉方面での利用を開始。
2012年(平成24年)12月1日 - ICカードSUGOCAの大分方面での利用を開始。
電報略号 ナツ
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度- 3,122人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1897年(明治30年)9月25日
備考 直営駅
みどりの窓口 有
耶馬渓線(やばけいせん)は、かつて大分県中津市の中津駅から同県下毛郡山国町(現・中津市)の守実温泉駅に至る、大分交通が運営していた鉄道路線である。地元では「耶鉄」と称される。
1913年(大正2年)に耶馬渓鉄道として開業。のちに大分交通の路線となった。山国川に沿って延びるこの鉄道は、沿線に青の洞門、羅漢寺、守実温泉などの観光地を控えていた。1970年代に入り、沿線の過疎化による利用者の減少と道路整備が進んだこと、さらに国鉄中津駅の高架化(1977年(昭和52年)完成)に伴う費用の応分の負担を要求されたことから、バス転換の方針が打ち出され、1975年(昭和50年)に全線が廃止された。