飯塚駅は、筑豊炭田の中心として、多数の貨車が行き来した駅です。飯塚市の中心は隣の新飯塚駅に奪われ、乗顧客も新飯塚駅の半分ぐらいしかありません。
今は、多くの貨物支線や側線も整理され、往時の繁栄の面影は駅南のボタ山「筑豊富士」に留めるのみです。福岡県飯塚市菰田西一丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)筑豊本線(福北ゆたか線)の駅です。かつて国鉄上山田線の分岐駅だったところです。
朝晩には博多 - 直方間に2往復運行される特急「かいおう」が停車する。1985年(昭和60年)まで筑豊本線経由の寝台特急「あかつき」が停車していたが、現在は筑豊本線経由の寝台特急列車は廃止された。ホームは非常に長いが、朝のラッシュ時に運行される7両編成を含め、ホームの端まで列車が止まることはありません。
以前は山田方面に伸びる上山田線の起点だったが石炭産業衰退や山田市(現:嘉麻市)の人口減などが要因で上山田線は廃止されました。廃止後、西鉄バスによるバス代替輸送を行ったが、代替バスも2004年(平成16年)3月31日をもって廃止た。
当駅を境に桂川方面は単線となります。
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の合わせて2面3線を有する地上駅。かつての繁栄が偲ばれる大きなコンクリート駅舎ですが、現在は一部が利用されるのみで、大半は進学塾や飲食店として使用されています。駅前は駐車場と、廃虚のような商店街があります。駅東側と西側を結ぶ歩道橋が駅上を通っています。
九州交通企画が駅業務を行う業務委託駅。券売機は1台、みどりの窓口が設置されています。
待合室は只々広いだけで何もありません。今は無い売店では筑豊生まれの「ひよこ」をはじめ九州では有名な、千鳥饅頭、さかえ屋、チロルチョコなど筑豊銘菓を売っていたのでしょう。
のりば
1 ■福北ゆたか線 (上り) 新飯塚・直方・折尾方面
2 ■福北ゆたか線 (下り) 桂川・篠栗・博多方面
3 ■福北ゆたか線 (上り) 新飯塚・直方・折尾方面
(下り) 桂川・篠栗・博多方面
1893年(明治26年)7月3日 - 筑豊興業鉄道(後年筑豊鉄道に改名)が開設。
1895年(明治28年)4月5日 - 筑豊鉄道により本駅 - 臼井駅間開通(上山田線の前身)。
1897年(明治30年)10月1日 - 筑豊鉄道を九州鉄道(初代)に買収。
1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道(初代)が国有化され、帝国鉄道庁が所管。
1929年(昭和4年)12月7日 - 筑前内野 - 原田駅間開通により筑豊本線若松 - 原田駅間、及び、上山田線飯塚 - 上山田駅間に分類制定される。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
1988年(昭和63年)9月1日 - 上山田線全線廃止。
2009年(平成21年)3月1日 - ICカードSUGOCAの供用開始。
電報略号 ツカ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度- 1,142人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1893年(明治26年)7月3日
備考 業務委託駅
みどりの窓口 有