奥出雲おろち号(おくいずもおろちごう)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が木次線で運転している臨時列車である。
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概要
木次線の利用促進を目的として、JR西日本が1998年から運転を行っているトロッコ列車である。2000年には、第7回しまね景観賞(工作物・その他部門優秀賞)を受賞した。
2005年度の利用者総数は19,770人(前年度比1,517人増)で1998年の運転開始以来最高であったが、2007年度は10月28日に2万人を突破し2004年7月21日に累計乗車数が10万人に達している。2010年度の利用者数は、16,712人(乗車率72.1%)で、島根県外からの観光客が利用する人気列車として島根県を代表する観光資源として成長している。
2009年度から出雲の國・斐伊川サミットが運行経費などを負担している。2011年には「奥出雲おろち号」のマスコットキャラクターが決定された。
運行概況
4月から11月までの金曜日・土曜日・休日およびゴールデンウィークと夏休みならびに紅葉シーズンの平日に木次駅 - 備後落合駅間で1往復運転されている。2010年度から日曜日を中心に備後落合行きのみ出雲市駅始発で延長運転されている。
ダイヤは往路が午前中に、復路が午後に設定され、以前は広島県側からのアクセスには不便だったため、夏休み期間中は土曜日限定で「奥出雲だんだんおろち号」としてさらにもう1往復運転されていた(2007年・2008年は設定なし)。
なお、トロッコ列車の運転にあわせて「奥出雲おろち号」の車内や長時間停車駅ではお弁当やそばなどの沿線の特産品が発売されている。
停車駅
出雲市駅 → 直江駅 → 荘原駅 → 宍道駅 → 加茂中駅 → 出雲大東駅 → 木次駅 - 日登駅 - 下久野駅 - 出雲八代駅 - 出雲三成駅 - 亀嵩駅 - 出雲横田駅 - 八川駅 - 出雲坂根駅 - 三井野原駅 - 油木駅 - 備後落合駅
出雲市駅始発で運転される列車は、南宍道駅・幡屋駅・南大東駅には停車しない。
使用車両
ディーゼル機関車であるDE15 (2558) またはDE10 (1161) と12系客車2両(スハフ12 801、スハフ13 801)が連結された3両編成で、車体塗装は白・青・灰色地に星模様を散らした塗装としている。銀河鉄道をイメージしたデザインである。
DE15 2558とDE10 1161は木次寄りに連結されている機関車で、「奥出雲おろち号」の専用塗装となっている。DE15 2558は運転当初から専用機関車として使用されているが、冬季は除雪列車にも使用されるためラッセルヘッド取り付け部はそのまま残されている。DE10 1161は2010年の4月から専用機関車として使用されている。
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スハフ12 801はスハフ12 3001(←スハフ12 40)を改造した控車で、2号車として編成の中間に連結されている。冷暖房とトイレ・洗面台が完備された控車で、座席は簡易リクライニングシートとなっている。1号車の指定席番号で2号車の同じ座席が使用できる。
スハフ13 801はスハフ12 148を改造した車両で、1号車として備後落合寄りの先頭に連結されるトロッコ車両である。従来の車掌室部分の一部に運転室が新設され、前面には前照灯とスカートとスノープラウが設置された。客室部分は窓のないオープン構造で、車内には不燃化木材が使用され[、一部の座席は外側向きに設置されている。照明はランプ風の照明としている。後部の出入口は撤去されている。
奥出雲おろち号
概要
種類 普通列車
現況 運行中
地域 島根県、広島県
運行開始 1998年4月25日
現運営者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
路線
起点 木次駅・出雲市駅
終点 備後落合駅
使用路線 JR西日本:木次線・山陰本線
技術
車両 DE15 2558・DE10 1161・12系客車
(後藤総合車両所)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 直流1,500 V(出雲市 - 宍道間)
非電化(宍道 - 備後落合間)
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