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掃海艇みやじまMSC-69

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掃海艇みやじまMSC-690は、海上自衛隊のはつしま型掃海艇です。掃海艇の名前は、日本の島の名称の中から命名されます。

宮島」は、日本三景の一つであり、安芸の宮島で知られ、世界遺産に指定された厳島神社のある長さ約9Km、幅約6Kmの広島湾の中心に浮かぶ島です。所属は掃海隊群・第1掃海隊

 

平成17年2月に「すがしま」型 掃海艇の10番艇として、ユニバーサル造船京浜事業所で建造され就役しました。すがしま」型掃海艇は、コンピューターを駆使した情報処理装置を採用し、機雷探知機、機雷処分具及び自動操艦装置を一元管制することにより、機雷捜索及び処分能力を格段に向上させております。

機雷は船舶の音や磁気等を感知して爆発します。そのため、掃海艇は護衛艦や商船と異なり、船体は木製、エンジンや機器等はアルミ合金等を使用することにより磁気を帯びないような設計となっております。また、静粛性向上のため、電気推進器2基を搭載しています。

掃海部隊の主な任務は、我が国の平和と独立を守り国の安全を保つため、我が国周辺海域において、海上交通を保護することにあります。本艇をはじめとする掃海部隊の各艦艇は、港湾及び航路に敷設された機雷を排除し、通行船舶の安全を確保に努めています。

 

すがしま型掃海艇:はつしま型のペルシャ湾における経験から(自衛隊ペルシャ湾派遣)、イギリス海軍のサンダウン級掃海艇を参考として建造された木造掃海艇である。

 

 

PAP104-MK5

うわじま型までの従来の機雷戦装備から、NATO諸国の装備(機雷探知機(TYPE2093)、英GECマルコーニ社製情報処理装置(NAUTIS−M)ししじま及びくろしまはNAUTIS-M-1、機雷処分具(PAP−104Mark5)の3点セット)を導入したものに変更し、より近代的な機雷戦(掃海、掃討)に対応している。

感応掃海具としては、オーストラリア製のDYAD(ダイヤード/磁気)とPNM(音響)を採用した。これらは固有装備ではなく母艦または基地より曳航する形となっている。

なお、掃海目的を兼ねた固定武装として、20mm機関砲を前甲板に装備している。

この他にも、水中放射雑音の低減の為、発電機を上甲板に装備し、機雷掃討の際には電気推進への切換えを行えるようになっている。

GPSと連動した自動船位保持装置も本級より新たに導入された。

 

 

煙突は、艦橋からの後方視界向上を意図し、掃海艇では初めて2本並列配置となったが、運用の結果、艦橋左右後方の視界を妨げることから続くひらしま型では再び1本に改められている。

また、隊員の体格向上に伴い、天井の高さが今までの掃海艇比べて高く設計されており居住性は向上している。

機雷掃討の際の運動性能向上(静粛性向上のため出力180馬力(130キロワット)の電動モーター)、ホーバリング性能向上のため、可変ピッチプロペラやバウ・スラスター、プロペラ水流を横方向に向けられるシリング舵を採用し、これと連動する自動操艦装置の装備などで、運用性の向上が図られている。

 

 

 

 

排水量  基準:570トン

全長    54 メートル (177 ft)

全幅    9.4メートル (31 ft)

吃水    2.4メートル (7.9 ft)

深さ    4.5メートル (15 ft)

機関    三菱6NMUディーゼル(1,800hp)×2基, 2軸推進

速力    14 ノット (26 km/h)

乗員    45人

兵装    JM61M 20mm機関銃×1門

艦載艇  4.9m型複合作業艇×1隻

C4I     NAUTIS-M 戦術情報処理装置

レーダー        OPS-39 対水上

ソナー  2093型

特殊装備        機雷処分具PAP-104

係維掃海具

 

同型艦

682 「のとじま」683 「つのしま」684 「なおしま」685 「とよしま」686 「うくしま」687 「いずしま」688 「あいしま」689 「あおしま」690 「みやじま」691 「ししじま」692 「くろしま」


 

 

 


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