掛川駅は、東海旅客鉄道(JR東海)・天竜浜名湖鉄道の駅で静岡県掛川市南一丁目および南西郷にあります。北口 城下町・宿場町から発達した古くからの商店街・繁華街です。
平成期以降は掛川市役所の移転、大型スーパーマーケット(ジャスコ・ユニー)の撤退に代表される郊外化により、行政・商業の中心地としての機能は低下しており、2009年に掛川市中心市街地活性化基本計画が中心市街地活性化法に基づき認定された。ユニー跡地は現在は駐車場になっており、掛川駅前東街区第一種市街地再開発事業として再開発ビルが計画されています。
旧東海道沿い中町・連雀・仁藤商店街は片側式アーケードになっており、アーケードを抜けてからも商店街が続いています。旧東海道から逆川までの掛川城大手門を含む一帯の商店街は、白壁瓦屋根風の建屋が並ぶ城下町を模した造りとなっています。南口は北口に比べ比較的近年になって区画整理された住宅街です。南口は新幹線駅開業に伴い整備され、以後はホテルや駐車場が増えました。北口、南口ともに駅を出てすぐは一般自家用車とタクシーの乗り入れるロータリーになっており、北口のバス停はロータリー外縁、南口のバス停はロータリー南側の道路上バスカットとその対面に設置されています。
JR東海の東海道新幹線と在来線の東海道本線に加え、掛川駅を起点とする第三セクター鉄道の天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線の合計3路線が乗り入れています。天竜浜名湖線は、現在の天竜浜名湖鉄道に経営移管される前は日本国有鉄道(国鉄)の二俣線と呼ばれ、当時国鉄の路線であった東海道本線と同一事業者の路線でした。
東海道新幹線は、掛川駅新設時から各駅停車の「こだま」のみが停車しています。東海道新幹線内では新富士駅と三河安城駅も「こだま」のみの停車であるが、掛川駅がその中でも利用者数は一番多い。駅弁は、浜の釜めし・四季の二段重・喧嘩凧・しらす弁当・一豊御膳・うなぎ弁当(赤ワイン仕込)・濱松うなぎ飯などです。
新幹線は相対式ホーム2面2線を有する高架駅で、中央の2線は通過線(本線)となっています。在来線は単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線の合計2面3線のホームを有する地上駅である。3番線と4番線との間には留置線があります。
改札は北口(表口)、南口(新幹線口)および乗換口(新幹線と在来線の中間改札)があり、各改札と在来線ホームは地下通路と跨線橋で結ばれています。南口からは新幹線構内に直接入出場できる。
新幹線停車駅では唯一、木造駅舎(北口)を有しています。掛川市長であった榛村純一が木の文化を大切にするという姿勢をとっていたため、1940年(昭和15年)に建築された駅舎が現在も残っています。一方で、駅舎の耐震化がなされていないことから、掛川市では駅舎耐震化工事のための負担をする方針を打ち出しているが、一部費用の募金を個人、企業に呼び掛けています。
駅長・駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、東海道本線の菊川駅を管理。
みどりの窓口は北口駅舎に併設されたJR東海ツアーズ内と南口改札傍の2ヶ所にあります。新幹線特急券の自動券売機は、北口に1台、南口に3台、新幹線乗換口改札付近に2台設置。
駅舎東側に線路下を通る自由通路があり、改札内を通らずに南北を往来できます。新幹線高架下にはジェイアール東海静岡開発の運営する商業施設「アスティ掛川」があり、土産物売店、カフェなどがあります。
JR掛川駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先 備考
1 ■東海道本線 上り 静岡・沼津方面 朝ラッシュ
下り 浜松・豊橋方面 当駅折返し
2 ■東海道本線 上り 静岡・沼津方面 朝ラッシュ以外
3 ■東海道本線 下り 浜松・豊橋方面
4 ■東海道新幹線 上り 静岡・東京方面
5 ■東海道新幹線 下り 名古屋・新大阪方面
東海道本線の掛川駅始発の下り普通列車は豊橋・浜松行きが主であるが、1日に3本ほど(早朝、昼、夕方1本ずつ)岐阜駅までの直通便が設定されています。
新幹線のホームは、13号車 - 16号車の停車位置には屋根がついていない。なお、この新幹線掛川駅新設時の「こだま」号は12両編成が存在していた(16両編成化は1989年で新幹線掛川駅の開業は1988年3月)。
2006年(平成18年)10月に、静岡駅で東京発広島行き「のぞみ61号」(700系16両編成)にJR東海の社員が投身自殺した影響で、列車は1号車先頭部の連結器カバーが完全に外れるなどの損傷を受けたため走行不能となりました。そのため、当駅で運転を打ち切った。
1889年(明治22年)4月16日 - 官設鉄道静岡駅 - 浜松駅間の開通時に開業。
1895年(明治28年)4月1日 - 線路名称制定。東海道線(1909年に東海道本線に改称)の所属となる。
1935年(昭和10年)4月17日 - 二俣線が遠江森駅まで開通し接続駅となる。
1940年(昭和15年)6月 - 木造の現駅舎に改築(2代目)。
1984年(昭和59年)1月21日 - 貨物の取扱を廃止。
1985年(昭和60年)3月14日 - 荷物の取扱を廃止。
1987年(昭和62年)
3月15日 - 二俣線が第三セクター化、天竜浜名湖鉄道に転換。
4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄の駅は東海旅客鉄道(JR東海)が承継。
1988年(昭和63年)3月13日 - 東海道新幹線が停車開始。
1992年(平成4年)11月28日 - 在来線北口改札口に自動改札機導入。
1998年(平成10年)
3月6日 - 在来線南口(新幹線側)改札口にも自動改札機導入。
3月17日 - 新幹線改札口に自動改札機導入。
2002年(平成14年)6月11日 - サッカーワールドカップの帰宅客輸送のための当駅始発の深夜新幹線「特別号」を運転(下り2本名古屋行:途中浜松駅のみ停車、上り6本東京行:途中熱海駅のみ停車)。
2008年(平成20年)3月1日 - TOICA静岡地区取り扱い開始。天浜線用の改札口からもTOICAで退場することが可能になる。
2010年(平成22年)2月1日 - 駅に多機能トイレ・エレベーター・エスカレーターなどのバリアフリーと高架の連絡通路の使用開始。
2011年(平成23年)- 11月後半から新幹線の改札・ホームにおける出発案内板がフルカラーLED表示に変更された。
電報略号 カケ
駅構造 高架駅(新幹線)
地上駅(在来線)
ホーム 2面2線(新幹線)
2面3線(在来線)
乗車人員
-統計年度- 10,961人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1889年(明治22年)4月16日
乗入路線 2 路線
所属路線 ■東海道新幹線
キロ程 229.3km(東京起点)
◄静岡 (49.1km)(27.8km) 浜松►
所属路線 ■東海道本線
キロ程 229.3km(東京起点)
◄菊川 (7.1km)(5.3km) 愛野►
備考 駅長配置駅(管理駅)
みどりの窓口 有