由比駅(ゆいえき)は、静岡県静岡市清水区由比今宿にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線の駅である。駅番号はCA12。
もともと由比は東海道五十三次16番目の宿場町であり、現在の東海道本線にあたる官設鉄道線の開業時から駅設置の請願が出されていた。
しかし実現の見込みがなかったため、折衷案として隣の蒲原町で蒲原駅設置の運動がちょうど起こっており、同駅を蒲原宿と由比宿のあった間である旧堰沢村の位置へ、国府津 - 静岡間の開業翌年である1890年に設置することにした。
しかしそれでも由比町では、同地で産出される海産物や果物を運び出すには鉄道が不可欠と考え、1913年に再び駅設置の請願書を国有鉄道を当時管理していた鉄道院に提出、2年半後にようやくそれが認められて駅が設置される事になった。
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駅構造
単式ホーム2面2線と島式ホーム1面2線を有する地上駅。旧国鉄の雰囲気が残る、平屋のコンクリート造駅舎です。北側から駅舎、単式ホーム、島式ホーム、単式ホームの順に並んでいる。
島式ホームの2・3番線が本線、単式ホームの1・4番線が副本線となっており、一部の普通列車が1・4番線で特急列車や貨物列車、ホームライナーを待避する。
3つのホームは跨線橋で連絡している。
東海交通事業の職員が業務を担当する業務委託駅で、富士川駅が当駅を管理している。駅舎内にはJR全線きっぷうりばや自動改札機などが設置されている。
早朝・夜間は無人となる。切符売場にはタッチパネル式の券売機が1台設置されています。
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毎年5月3日に当駅至近の由比漁港で開催される由比桜えびまつりに合わせて、臨時列車が設定されている。当駅では折り返しが行えないため、当駅始発の列車は折り返しが行える富士駅や東田子の浦駅から当駅までは回送で運転されている。
ただし、2014年の台風18号による復旧工事中は、富士 - 由比間での折り返し運転が行われ、由比行きが一時的に設定されていた。(この時は東京寄りにある渡り線を使用しての折り返し)
のりば
番線 路線 方向 行先 備考
1・2 CA 東海道本線 上り 沼津・熱海方面 1番線は平日は2本、土休日は1本のみの使用
3・4 下り 静岡・浜松方面 4番線は現在、定期列車の発着はなし。
駅周辺
国道1号(富士由比バイパス)
東名高速道路
旧東海道
由比漁港
バス路線
乗り場 主要経由地 行先 運行会社
由比駅上 寺尾橋 富士急静岡バス
分県登山ガイド 21 静岡県の山 加田 勝利 山と溪谷社
由比川橋・蒲原駅・蒲原病院 富士駅
かつては興津駅まで行く便が存在した。
年表
1916年(大正5年)4月15日:国有鉄道東海道本線の蒲原 - 興津間に新設開業。一般駅。
1971年(昭和46年)10月1日:貨物の取扱を廃止。
1979年(昭和54年)3月:駅舎改築。
1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取扱を廃止。
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道(JR東海)の駅となる。
2008年(平成20年)3月1日:TOICAのサービス開始。
2020年(令和2年)3月28日:エレベーターおよび多機能トイレの供用を開始。
由比駅
ゆい
Yui
◄CA11 蒲原 (3.5km)(5.9km) 興津 CA13►
所在地 静岡市清水区由比今宿
北緯35度5分49.92秒
東経138度33分9.78秒
駅番号 CA 12
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 CA 東海道本線(静岡地区)
キロ程 158.4km(東京起点)
電報略号 ユイ
駅構造 地上駅
ホーム 3面4線
乗車人員
-統計年度- 1,502人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1916年(大正5年)4月15日
備考 業務委託駅(夜間無人駅)
JR全線きっぷうりば 有
まっぷる 静岡 浜名湖・富士山麓・伊豆'21 (マップルマガジン 東海 1) 昭文社 旅行ガイドブック 編集部 昭文社