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二子新地駅 東急電鉄 田園都市線

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二子新地駅(ふたこしんちえき)は、神奈川県川崎市高津区二子二丁目にある、東急電鉄の駅である。


当駅は田園都市線の単独駅である。田園都市線の列車のほか、複々線を利用して溝の口駅まで乗り入れる大井町線の列車のうち各駅停車の一部が停車するが、当駅前後の複々線区間では田園都市線用の線路を経由しての停車となる。大井町線用の線路にはホームがないため、溝の口駅とは異なり正式な大井町線の駅としては扱われていない(高津駅も同様の扱いである)。駅番号も田園都市線のDT08のみが付与されている。

駅名は「ふたこしんち」と濁らず読むが、地名の二子は「ふたご」と濁って読む。
駅名の由来
かつて、江戸幕府が江戸護衛の最前線と位置付けていた多摩川には架橋が制限されていたため、長く渡船「二子の渡し」が両岸の大山街道を連絡していた。しかし、時代が流れ、ここに橋が架けられることとなった。

その際、この付近一帯には街道宿が数軒立地していたほかは静かな田園地帯であり、かつ繁華街がなかったため、役人接待のために芸者を呼び、歓楽街が開かれ、それが「二子新地」と呼ばれた(関西では、歓楽街のことを「新地」と呼ぶ)。

当駅は開業当初、地名から「二子」という名称だったが、「二子新地」に立地していたことから「二子新地前(ふたこしんちまえ)」と改称された。しかし、時が流れて歓楽街は姿を消し、車内案内放送の発音によっては「双子死んじまえ」と聞こえるとの批判もあったことから[要出典]、「前」を取って現駅名へと改称された。

 

新版 田園都市レストランガイド 完全保存版 (エイムック 3533 別冊田園都市生活)   田園都市生活編集部 エイ出版社

 

当駅周辺が三業地として華やいだ時代の面影を21世紀の現在に伝えるように、当時から民家が建ち並んでいた地域のほぼ全域に「二子三業組合」の銘板が配された街灯柱が建てられており、今も町内を明るく照らし続けている。また、その経緯ゆえか、当駅周辺には居酒屋が多く立地し、近隣には料亭もいくつか残っており、往時を偲ばせる。

駅構造
相対式ホーム2面4線を有する高架駅。改札口は2か所で、多摩川花火大会開催時にはさらに臨時改札口が設置される。

複々線化工事が行われるまではバリアフリー設備や駅構内トイレが設置されていなかったが、同時施工された駅改良工事によってエレベーター・エスカレーター・幅広型自動改札機および多機能トイレが設置された。なお、駅の入口付近にも川崎市が管理する仮設トイレがある。

2007年6月までは早朝と夜間(朝7時以前および夜21時以降)のみ駅員無配置だったが、同年7月からは終日駅員が配置されるようになった。

駅売店「toks」は、早朝から14時までの営業である。また、川崎信用金庫のATMが駅構内に設置されている。

 

田園都市生活 50 (エイムック 2687)     エイ出版社

 

複々線化工事の前はホームが狭く、田園都市線の地上区間で唯一駅名標が壁面に埋め込まれている箇所があった。

 

ウォーカームック 61804‐75 溝の口ウォーカー (ウォーカームック 370 ひと駅ウォーカー)     角川マガジンズ

 

エスカレーターは、当初下りホームへは下り方向のみ設置され、上り方向はなかったが、上りホームに上下双方のものが設置されたのに合わせ、下りホームにも上り方向のものが追加で設置された。
当駅は田園都市線の中で自動改札機の導入が遅い方であった。それまでは早朝と深夜に券売機が閉鎖され、当駅から乗車する場合は下車駅の出札口または車内で精算する必要があった。また、JRの無人駅などに見られる乗車駅証明書発行機も設置されていなかった。
当駅と高津駅との駅間距離は600mしか離れておらず、これは東急田園都市線では最短である。

のりば
番線 路線 方向 行先 備考
1 DT 田園都市線 下り 鷺沼・長津田・中央林間方面 OM 大井町線溝の口行き含む
4 上り 二子玉川・渋谷・押上〈スカイツリー前〉・春日部方面[7] OM 大井町線大井町方面含む


大井町線の通過線にホームはないが、下りが2番線、上りが3番線である。そのため、ホームの番線表示は1・4番線が振られている。なお、上下線とも案内標や発車標には大井町線に関する言及がない。
田園都市線各駅停車全列車と、大井町線各駅停車のうち種別表示が青色の列車のみ停車する。当駅に停車する大井町線列車は日中(11 - 15時台)に上下線で毎時各4本(合計20往復)、および早朝5 - 6時台の上り(大井町方面)で3本と夜間・深夜20 - 24時台の下り(溝の口方面)で5 - 8本(曜日により異なる)である。
世田谷区たまがわ花火大会・川崎市制記念多摩川花火大会開催日のみ4番線ホームの二子玉川寄りに下車客専用として使用される臨時階段が設置され、ここから二子橋西詰脇の高架下に設けられる臨時改札口を通じて河川敷へとアクセスすることができる。なお、それ以外の日はホームに仕切りがされており、使用できない。

複々線化・駅改良工事
当駅は、2000年ごろから2009年までの予定で、田園都市線複々線化工事に関連して大規模な改良工事が行われた。
従来は、上りホームが現行のホームとほぼ同じ位置に、下りホームが現行の下り線の内側にあったが、移設・解体・再建を経て現行の構造になり、前述したバリアフリー対応とされた。なお、複々線化の完成に先行して上下ホームの内側に通過線2本が完成したが、溝の口方が未完成だったため一時期には大井町線列車などの留置線としても使用された。

駅周辺
かつての「二子三業組合」が町内に建てた街灯柱が、今も町内各所で使われ続けている
駅周辺は住宅街が広がる。
多摩川 - 週末になるとバーベキューなど行楽で訪れる人々で賑わう。
二子橋
二子神社
岡本かの子文学碑「誇り」 - 岡本太郎制作。
川崎歴史ガイド - 大山街道コースの出発地。
川崎諏訪郵便局
小黒恵子童謡記念館 - 徒歩約13分。土・日曜日のみ開館。
高津スポーツセンター - 徒歩約8分。
川崎市制記念多摩川花火大会


1927年(昭和2年)7月15日 - 玉川電気鉄道溝ノ口線二子電停として開業。当時は軌道法による専用軌道の停留所だった。
1935年(昭和10年)頃 - 二子新地前に改称。
1943年(昭和18年)7月1日 - 大井町線に編入され、狭軌 (1,067mm) に改軌し、鉄道駅となる。
1966年(昭和41年)3月18日 - 二子橋梁(専用橋梁)竣工に伴い高架駅となる。
1977年(昭和52年)12月16日 - 二子新地に改称。
2005年(平成17年)
1月31日 - 複々線化工事進捗により下り線を切り替え、新下りホームを使用開始。同時に下りホームがバリアフリー化された。
8月27日 - 複々線化工事進捗により上り線切り替え、旧下りホームを仮設上りホームとして使用開始。
2006年(平成18年)7月30日 - 旧上りホームを改築の上、上り線を再度切り替えて新上りホームとして使用開始。同時に上りホームがバリアフリー化された。
2008年(平成20年) - 仮設上りホーム跡に通過線2本を設置。
2009年(平成21年)
7月4日 - 新設改札(西口)供用開始。
7月11日 - 複々線化工事が完成、大井町線延伸。同線の一部列車停車開始。


二子新地駅
Futako-shinchi
◄DT07 二子玉川 (0.7km)(0.6km) 高津 DT09►
所在地 川崎市高津区二子二丁目2番1号
北緯35度36分25.5秒 東経139度37分20.6秒座標: 北緯35度36分25.5秒 東経139度37分20.6秒
駅番号 DT08
所属事業者 東急電鉄
所属路線 ■田園都市線
(■大井町線列車を含む)
キロ程 田園都市線:10.1km(渋谷起点)
大井町線:11.1km(大井町起点)
駅構造 高架駅
ホーム 2面4線(うち乗降は2面2線のみ)
乗降人員
-統計年度- 21,734人/日
-2019年-
開業年月日 1927年(昭和2年)7月15日
備考 東急電鉄直営駅

 

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