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南極で発見され隕石(コンドライト)

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隕石(いんせき、英: meteorite)とは、惑星間空間に存在する固体物質が地球などの惑星の表面に落下してきたもののこと。「隕」が常用漢字に含まれていないため、「いん石」とまぜ書きされることもある。昔は「天隕石」「天降石」あるいは「星石」などと書かれたこともある。惑星間空間に存在する固体物質が地球あるいは惑星表面に落下してきた際、大気を通過中に高熱で気化せずに残ったものが隕石である。

 

シホテアリン隕石 (隕鉄) 1947年 重量1.5〜2.5g   東京サイエンス

 

1985年までに発見された2700個の隕石中、落下するところが目撃されたのはおよそ45%である。南極では日本をはじめとして各国の南極観測隊が1985年まででも7500個の隕石を回収した。隕石カタログ(Catalogue of Meteorites 2000年版)には2万2507個(南極隕石1万7808個を含む)が掲載されている。このうち2万1514個(95.6%)が石質隕石、865個(3.8%)が鉄隕石、116個(0.5%)が石鉄隕石である。

 

隕石―宇宙からの贈りもの (科学のとびら)   島 正子 東京化学同人

 

放射性同位体を用いた測定によって、隕石の多くはおよそ45億年ほど前にできたもので、太陽系の初期、惑星が形成された当時の始原的な物質であろうと推定されている。また、隕石の起源天体と流星物質の起源天体は必ずしも同種ではない。

大きさ
地表に到達するまでに小片になることもあれば、大きな塊のまま到達することもある。
大気との衝突によって多数の破片になり、楕円形の地域(長径数キロメートルから数十キロメートル)に、数十個から数百個程度、まれには数万個程度の微小な物質となって落下する(「隕石雨」と呼ばれる)。この場合は数百グラムから数キログラム程度のものが多い。
大きな塊のまま落ちてくることもあり、北アメリカのバリンジャー隕石孔(直径1.2キロメートル)を作った隕石は数万トン から数十万トンの質量だったと推定されている。隕石そのものが発見された中で最大なのは(1988年の『世界大百科事典』出版当時で)ナミビアのホバ隕石で、重さ66トンである。

 

Starborn ☆ カンポ・デル・シエロ 隕石ナゲット 20-30g Campo Del Cielo Meteoriteは1576年にスペイン語によって発見されました。現在アルゼンチンチャコ・グラ...   Starborn Creations

 

語源
英語では meteorite メテオライトの語源は、ギリシャ語 「meteoron メテオロン」(天上のもの)で、 meteoros メテオロス「空中高く」の意の形容詞に由来する。 隕の字は「高所から下に落ちる」という意味で、これを meteor の訳語に使ったのは宮里正静(明治8年・1875)の隕星石が最初と思われる[要出典]。その後、明治20年代には隕石あるいは大隕石の語が用いられている。


南極の隕石の命名
南極やサハラ砂漠のように、隕石の採集が密集している地域では、地理的情報を伝える一般的な接頭辞と、適切な一連の数字の接尾辞を付けるべきでであるとされる。
南極で発見された隕石は、総称して南極隕石と呼ばれる。南極隕石は同じ地点で大量に発見されるため、特別な命名がなされる。
日本の南極地域観測隊がやまと山脈で発見した隕石は、総称してやまと隕石 (Yamato meteorites) と呼ばれる。当初は命名規則どおり、 (a) 、 (b) 、 (c) などの符号をつけて識別していたが、数が膨大になったため、現在は「やまと75105」(Yamato 75105, Y-75105) などと番号で呼ばれる。5桁の数字の上2桁は発見年を示し、残りの3桁はその年に発見された隕石の通し番号を示している。この隕石はやまと山脈で1975年に発見された105番目の隕石であることを意味している。同様に、あすか基地周辺で発見された隕石は Asuka (A-)、アランヒルズ周辺で発見された隕石は Allan Hills (ALH-) と名づけられる。この命名は、正式な命名規則が決定するまで、暫定的に国際的に認められることになっている。


コンドライト (英: chondrite) は、石質隕石(ケイ酸塩鉱物を主要組成とする隕石)のうち、コンドルールという球粒状構造を持つ隕石である。ただし、コンドルールはないがコンドルールのある隕石に似た化学組成のCIコンドライトも、コンドライトに分類される。
コンドライトは、熱による分化をしていない母天体に由来する。ただし、熱の影響をまったく受けていないわけではなく、熱変成を受けたコンドライトは少なからず存在する。これらは、分化した隕石のように母天体の放射性核種の壊変エネルギーによる熱変成ではなく、太陽系形成時の熱変成と考えられている。

分類
含まれるコンドルールの岩石学的分類と化学的分類があり、詳しくは、それらを組み合わせて使う。たとえば L4 は、化学的分類が L、岩石学的分類が 4 ということである。

 

微隕石探索図鑑: あなたの身近の美しい宇宙のかけら   ヨン・ラーセン 創元社

 


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