白バイ(しろバイ)とは、警察が主に交通取締業務に必要な各種装備を取り付けた白塗りのオートバイの日本での呼称である。英語圏では単にPolice motorcycle(警察のオートバイ)と呼ばれる。
日本では警察のオートバイ(Police motorcycle)の中でも、専門の訓練を受けた白バイ隊員が乗務する特別な車両を「白バイ」と呼ぶ。白バイは装備や規格は警察庁で規定していて、主に大型自動二輪車が用いられる。警察で一般的に用いられるオートバイは黒バイなどと呼ばれ区別されている。
オートバイの機動力を示す実用例の一つで、指名手配中や逃走中の被疑者の捕捉といった一般的な警らにも使用されているほか、マラソンや駅伝競技における先導車として使用される。皇宮警察本部の白バイは交通取り締まりは行わず、専ら要人警護に専従する。警察のみでなく陸上自衛隊の警務隊も白バイ(警務用オートバイ)を保有し、交通統制や車両誘導などの任務に使用される。
警察庁内の公式文書には交通取締用自動二輪車あるいは交通指導取締用自動二輪車と表記される。
バンディット(Bandit)は、スズキが販売しているオートバイの車種。排気量、製造年次、仕様地別に数種類がある。車名のバンディットとは「山賊」や「無頼漢」などを表す語。
なおバンディットの正式型番はGSF(ジーエスエフ)である。
GSF1200/S / S-ABS・バンディット1200 / S
GSF1200は1995年に発売された。低回転域のトルクの重厚さを売りにした車両であり、4000回転で最大トルクを発揮する強力なエンジンを搭載している。日本国外ではBandit1200の車名で輸出されていた。国内ではモデルチェンジとして発売されたイナズマ1200を挟み、2000年に再びモデルチェンジを受けてバンディット1200として発売されることになった。なお共に型番「S」のハーフカウル仕様もある。また、GSF1200Sには、二輪車には当時珍しかったABS搭載車種も存在した。
白バイ仕様(形式はBC-GV75C、車名もバンディットではなくGSF1200P)も存在しており、ハーフカウル仕様のGSF1200SのABS仕様をベースモデルとして、専用カウル、速度取締メーター、SMPスイッチ、サイレン、パトライトの取り付けやサイドパニアケース、大型エンジンガード、大出力オルタネーター、警察無線用機材などの専用部品の装着が行われている。2004年の千葉県警察を皮切りとして、警視庁を中心に各道府県警においても、旧型のVFR750P(RC35)の置き換えとして導入が進んでいる。都道府県によっては導入数は現在[いつ?]の主力車種であるVFR800P(RC49)に並ぶほどとなっている。なおスズキは2004年8月6日に国土交通大臣へ対しGSF1200Pのリコールの届出を行っている。リコール内容はスピードセンサーパネル圧入不良。
2000年3月発売
形式 BC-GV77A
フレームナンバー GV77A-100001~
機種番号 GSF1200Y(ネイキッド) / GSF1200SY(ハーフカウル)
カラー ソニックシルバーメタリック(YD8) / ダークスペースブルー(Y7H)
2001年11月発売
形式 BC-GV77A
フレームナンバー GV77A-101226~
機種番号 GSF1200SK2
カラー ソニックシルバーメタリック(YD8) / ダークスペースブルー(Y7H)
2003年2月発売
形式 BC-GV77A
フレームナンバー GV77A-101630~
機種番号 GSF1200SK3
カラー ソニックシルバーメタリック(YD8) / パールディープシーブルー(YAR)
2003年10月発売
形式 BC-GV77A
フレームナンバー GV77A-101859~
機種番号 GSF1200SK4
カラー ソニックシルバーメタリック(YD8) / パールディープシーブルー(YAR)
2004年7月発売
形式 BC-GV77A
フレームナンバー GV77A-102101~
機種番号 GSF1200SK5
カラー ソニックシルバーメタリック(YD8)
2005年1月発売
形式 BC-GV77A
フレームナンバー GV77A-102284~
機種番号 GSF1200ZK5
カラー グラススプラッシュホワイト/パールスズキディープブルー(LR5)
2006年3月発売
形式 BC-GV79A
フレームナンバー GV79A-100001~
機種番号 GSF1200K6/SK6
カラー パールネブラーブラック(YAY) / キャンディインディブルー(LR5)
2006年9月発売
形式 BC-GV79A
フレームナンバー GV79A-100626~(SAK6) / GV79A-100636~(AK6)
機種番号 GSF1200AK6/SAK6
カラー パールネブラーブラック(4CX)
2006年にフルモデルチェンジを行ない、全体的に扱いやすさを優先させたデザインとなり、「S」については風防のデザインが大幅に変更された。なお9月に「油冷エンジンを搭載した最終モデル」と公式発表した油冷ファイナルエディション(GSX1400も同様の特別仕様車をイギリスに導入している。ただし日本には導入されていない)を発売している。これはEUの排ガス規制であるユーロ3に油冷エンジンが適合できなくなったためだと言われている。専用装備としてABS、金色のホイール、専用エンブレムが奢られている。
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
エンジン 1254 cm3
水冷4ストローク直列4気筒DOHC
最高出力 74.0kW(100.0PS)/7,500rpm
最大トルク 107N・m(10.9kg・m)/3,500rpm