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熊野市駅(JR東海)紀勢本線

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熊野市駅(くまのしえき)は、三重県熊野市井戸町にある、東海旅客鉄道(JR東海)紀勢本線の駅である。

特急「南紀」を含む全ての列車が停車し、また普通列車の一部が折り返すなど、線内の主要駅にして境界駅の一つでもある。

1940年8月、国鉄紀勢西線が新宮駅から延伸され、国鉄紀勢西線の終着駅として開業した。当時は現在の熊野市はまだ誕生しておらず、木本町の代表駅という位置付けであった。

開業から十年以上、和歌山方面からの終着駅の役目を担っていたが、1956年4月には紀勢西線がさらに新鹿駅まで延長されたため、中間駅となった。その後、1959年に紀勢西線と紀勢東線が接続し、亀山駅 - 和歌山駅(現在の紀和駅)間が紀勢本線となったことを受け国鉄紀勢本線の駅となり、さらに国鉄の分割民営化を経て現在に至っている。

1959年(昭和34年)の改称に当たっては「熊野市駅」にするか「熊野駅」にするかが国鉄や地元で問題となった。このうち、「熊野駅」では広大な熊野地域の観光中心地の印象を与えるし、熊野地域は隣接する和歌山県にも多くかかっており、三重県内である熊野市はその一部分で地域の中心ではない、という国鉄側の意見で「熊野市駅」とすることとなった。

なお、公式なローマ字表記は「Kumanoshi Station」であるが、国道42号の案内では「Kumano City Station」と表記されている。


1面1線の単式ホーム(1番のりば)と1面2線の島式ホーム(2・3番のりば)、合計2面3線を有する地上駅。駅舎は南の単式ホーム(1番のりば)側にあり、島式ホーム(2・3番のりば)へは跨線橋で連絡している。

駅舎は開業当初からの木造のもので、大きな三角屋根が特徴。駅前にはロータリーが整備され、バスやタクシーが乗り入れるなど、周辺の駅の中では規模が大きい。

終日有人駅(一部の時間帯を除く)で、みどりの窓口や自動券売機が設置されている(自動改札機は未設置)。駅長が配置された直営駅で、管理駅として二木島駅 - 鵜殿駅間の各駅を管理している。

のりば
番線 路線 方向 行先 備考
1 ■紀勢本線 下り 紀伊勝浦方面 特急「南紀」を含む
2 上り 尾鷲・名古屋方面
3 上り 尾鷲・名古屋方面 待避・始発
        下り 紀伊勝浦方面


特急列車・普通列車ともに、主に下りは1番線、上りは2番線を使用する。
夜間留置の設定が多い。
熊野大花火大会開催時には、当駅発着を含めて多数の臨時列車が運転される。

駅周辺
井戸川の河口附近に発達した熊野市(旧・木本町)の市街地の北の端に位置していて、同市の玄関口となっている。北の端ではあるが市街地の中にあるため、市役所をはじめとする公的機関に近い。イオン(徒歩10分)など大規模な商業施設もある。

公的機関
熊野市文化交流センター(熊野市立図書館)
熊野市役所
熊野市消防本部 熊野市消防署
津地方法務局 熊野支局
津地方検察庁 熊野支部・熊野区検察庁
三重農政事務所 熊野統計・情報センター
三重労働局 熊野公共職業安定所
三重労働局 熊野労働基準監督署
中部地方整備局 紀勢国道工事事務所 熊野維持出張所
津地方裁判所 熊野支部・津家庭裁判所 熊野支部・熊野簡易裁判所
三重県 熊野保健所
熊野警察署
学校
熊野市立井戸小学校
熊野市立木本小学校
熊野市立木本中学校
三重県立木本高等学校
その他
鬼ヶ城
熊野郵便局
大峰近隣公園
木本神社
七里御浜
花窟神社
NHK名古屋放送局 熊野ラジオ中継局
CBCラジオ 熊野ラジオ中継局
東海ラジオ放送 熊野中継局
井戸川
獅子岩
要害山
三重県道34号七色峡線
三重県道204号木本港熊野市停車場線
国道42号


バス路線
一般路線バス
三重交通
熊野新宮線(13系統)- 新宮駅前 / 大又大久保
松阪熊野線(56系統)- 三交南紀 / 松阪中央病院
コミュニティバス・公営バス
熊野市自主運行バス
清流・那智黒石の里線 - 尾川 / 新町
飛鳥・五郷線 - 桃崎・湯の谷 / 三交南紀
潮風かほる熊野古道線 - 二木島駅 / 三交南紀
南紀広域バス(御浜町、熊野市)
熊野古道瀞流荘線 - 瀞流荘 / 木本高校
北山村営バス
おくとろ公園(道の駅おくとろ) / 小松
中・長距離バス
いずれも三重交通による運行である。

名古屋南紀高速バス - 名古屋(名鉄バスセンター)
東京高速バス - 横浜(YCAT)・東京(池袋駅)・埼玉大宮(西武観光バスとの共同運行)


1940年(昭和15年)8月8日:国鉄紀勢西線の紀伊木本駅(きいきのもとえき)として開業。
1956年(昭和31年)4月1日:紀勢西線が当駅から新鹿駅まで延伸。
1959年(昭和34年)7月15日:現在の紀勢本線が全通し、紀勢本線所属となる。これにあわせて熊野市駅(くまのしえき)に改称。
1984年(昭和59年)2月1日:貨物の取り扱いを廃止。
1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止。
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により東海旅客鉄道の駅となる。
1990年(平成2年)3月:駅舎改築。

熊野市駅
くまのし
Kumanoshi
◄大泊 (2.4 km)(2.0 km) 有井►
Wikimedia | © OpenStreetMap
所在地 三重県熊野市井戸町809-3
北緯33度53分22.80秒 東経136度5分56.11秒
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 ■紀勢本線
キロ程 157.6 km(亀山起点)
電報略号 クノ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度- 465人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1940年(昭和15年)8月8日
備考 駅長配置駅(管理駅)
みどりの窓口 有
* 1959年に紀伊木本駅から改称。


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