ラビット(Rabbit )は、富士産業(現・SUBARU)が1946年から1968年まで製造販売したスクータータイプのオートバイである。
一般にはラビットスクーターの名でも知られる。
富士産業 「ラビット」が活躍する映画ALWAYS 三丁目の夕日は、昭和33年(1958年)の東京の下町を舞台とし、夕日町三丁目に暮らす人々の暖かな交流を描く映画です。(当時の港区愛宕町界隈を想定しています。)
建設中の東京タワーや上野駅、蒸気機関車C62、東京都電など当時の東京の街並みをミニチュアとVFX(CG)で再現した点が特徴です。昭和30年代の街並みが再現されたコンピュータシミュレーションでは、東京工科大学メディア学部の研究室が協力したとのこと。
映画に出てくる、三丁目の住宅、商店、街並みは全てセットで再現されており、東宝第2、9ステージ及び、館林市大西飛行場に建設されたオープンセットで撮影されました。三輪自動車ミゼット、家電、店内の商品等は殆どが各地から集められた本物。
「ラビット」は町医者、宅間先生の往診に使用するスクーターです。映画の中では1955年発売のS-71-2型を使用。
1945年の終戦により中島飛行機から改名した富士産業が、1946年製造開始。第二次世界大戦終了直後に入手したアメリカ合衆国製のパウエル式スクーター(ポウエルと表記する資料もある)を手本に、日本国内の経済性や道路事情を考慮して開発された。
一部モデルは海外へも輸出されたが、一般家庭への自動車の普及や本田技研工業のスーパーカブの台頭などもあり、1968年6月末をもって生産を終了した。
富士重工業のラリーパーツを製造するSTIでは、スバルマークとともにラビットマークも使用する。
傍系会社の富士ロビンが、マキタの子会社となりマキタ沼津(現・マキタ)に社名変更された際に、同社が製造する消防ポンプ・防災機器(のちマキタ沼津→マキタを経てIHIシバウラへ譲渡)のブランド名もそれまでのロビンからラビットのブランド名とマークに変更した。