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いすゞ・ギガ 大型トラック(2代目)

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ギガ(GIGA)は、いすゞ自動車が製造する大型トラックである。海外では2代目Cシリーズ及びEシリーズとして販売される。


2代目(単車系:2015年-、トラクタ:2016年-)
2015年 東京モーターショー2015にて発表
2015年10月28日:トラクタ系に先行して二代目ギガの単車系をフルモデルチェンジし、全国で発売開始。いすゞ製大型トラックで同じ車名を継続してフルモデルチェンジを行うのはこのモデルが初めてとなる(今まではニューパワー→810→ギガと、FMC毎に車名が変わっていた)。キャッチコピーは「走ろう、いっしょに。


キャブ骨格および構成部品の大部分をフォワードやエルフと共通化(新型ギガのキャブモノコックそのものはフォワードのワイドキャブと同じである)、ラジエタ開口部を拡大し冷却性能および空力性能ならびに経済性能を向上した。また、ヘッドライトやミラー等の部品は2010年代以降の初代ギガと同一の部品を継続使用し、車内灯等はプロフィアから流用している。
キャブ内々装ではインパネをセミラウンドインパネ化し、シートのホールド性及び通気性を向上している。また、ステアリングスイッチ及び4インチ液晶モニターのマルチインフォメーションディスプレイを採用した。
キャブはフルキャブ、天井を高くしたフルキャブ・ハイルーフ、ベッドレスのショートキャブ、キャブ上方にベッドを設置した二階建て構造のショートキャブ・マキシルーフと四通り設定されている。また、グレードは標準とカスタムが設定されている。


エンジンは排気量9.8Lの6UZ1を継続採用している。ただし、ターボチャージャーを連続可変容量化する等の改良をおこない、低中速のトルクを向上させている。また、ecostop(エコストップ)をカーゴ及びダンプ系に標準装備し、エンジン本体の改良と併せて燃費を向上させている。
トランスミッションにおいてはSmoother-Gx(スムーサーGx)を採用している。また、エンジンリターダを標準採用とした事により補助ブレーキの制動能力を向上させている。なお、6UZ1-TCSかつ12段スムーサーGx搭載車においては慣性走行機能「Smartグライド」を採用し、燃費を向上させている。
プリクラッシュブレーキシステムはミリ波レーダーに加えてカメラを参照する二重検知方式とする事により、前方の検知精度が大幅に向上している。また、従来の衝突被害軽減ブレーキ機能に加え、移動障害物に対する衝突回避支援機能を追加している。また、カメラが走行車線を認識し、車両が走行車線から逸脱するとシステムが判断した場合、警報音とメーター内の液晶モニターの表示による車線逸脱警報により運転者に警告する機能が追加されている。
旧来のみまもりくんを発展させたMIMAMORIを標準採用とし、様々な情報支援および車両コンディション把握の容易化を実現している。また、MIMAMORIで得た車両データを高度純正整備システムたる「PREISM」において活用する事により、車両稼働率の確保をバックアップする体制を整えている。
上記の新機軸・新機構を備えながら在来車型からの重量増を抑えている。


2015年12月24日:CNG車を追加。大型トラックでは初のCNG車であり、エンジンは6UV1を使用している。
2016年4月11日:トラクタをフルモデルチェンジ。ショートキャブの標準ルーフ車を追加し、エンジンは6WG1と6UZ1を継続使用するが、6UZ1はターボチャージャーの仕様変更、インタークーラーとラジエーターの大型化、EGRクーラーの高効率化、サプライポンプの変更、新インジェクターの採用、超高圧コモンレールの採用によりトルクアップを図り、燃費を向上させた。また、単車系に新開発の排気量7.8L 2ステージターボの6NX1エンジンを追加した。


2017年4月27日:単車系をマイナーチェンジ。平成28年排出ガス規制に適合。スムーサーGx搭載車は慣性走行機能「Smartグライド+g」を採用し、燃費を向上。ヘッドライトと室内灯をLED化した他、メーター照明を常時点灯化した。また、6×4ミキサに6NX1エンジン搭載車を追加した。
2017年10月25日:Gカーゴをベースに、アッシュベージュメタリックの専用キャブカラー、ISUZUロゴが刺繍された本革調シート、赤色のシートベルトなどを特別装備した「いすゞ自動車創立80周年記念特別仕様車」を100台限定で販売。
2018年6月22日:トラクタをマイナーチェンジ。単車系同様、平成28年排出ガス規制に適合。スムーサーGx搭載車は慣性走行機能「Smartグライド+g」を採用し、燃費を向上。ヘッドライトと室内灯をLED化した他、メーター照明を常時点灯化した。また、4×2エアサス車に、ホイールベース3,830mmの第5輪荷重11.5t車を新規設定した。


2019年12月26日:単車系をマイナーチェンジ。キャッチコピーは「もっと走れる明日のために。
安全面では、プリクラッシュブレーキシステムには歩行者・自転車検知機能を追加した。また、可変配光型LEDヘッドランプ、ドライバーステータスモニター、ブラインドスポットモニターを全車型に標準装備した他、スムーサーGx搭載車には全車速ミリ波車間クルーズを標準装備した。全高3.8m級のハイルーフを一部車型で標準装備した他、イスリングハウゼン社製シートを一部車型で標準装備するなど居住性の改善が図られた。「MIMAMORI」並びに「PREISM」の機能も追加され、バッテリー電圧などの項目が追加された。タイヤ空気圧モニタリングシステムをオプション設定している他、安全装置の作動状況や使用状況を報告するセーフティドライブ報告機能も装備している。


2020年2月27日、レーンキープアシストを単車系の一部車型に、後輪スーパーシングルタイヤを一部車型にそれぞれオプション設定した。レーンキープアシストは車線維持支援機能・車線逸脱抑制機能・低速時パワステアシスト機能も装備している。
2020年4月28日、トラクタをマイナーチェンジ。単車系同様に安全面の向上が図られ、プリクラッシュブレーキシステムには歩行者・自転車検知機能を追加した。可変配光型LEDヘッドランプ、ドライバーステータスモニター、ブラインドスポットモニターを全車型に標準装備した他、スムーサーGx搭載車には全車速ミリ波車間クルーズを標準装備した。また、軸重モニターを一部車型に標準装備した。単車系同様に居住性の改善も図られ、全高3.8m級のハイルーフを一部車型で標準装備した他、イスリングハウゼン社製シートを一部車型で標準装備した。「MIMAMORI」並びに「PREISM」の機能も追加され、バッテリー電圧などの項目が追加された。タイヤ空気圧モニタリングシステムをオプション設定している他、安全装置の作動状況や使用状況を報告するセーフティドライブ報告機能も装備している。


2021年5月14日、マイナーチェンジ。トラックとしては初となるドライバー異常時対応システム(EDSS:Emergency Driving Stop System)を全車型にオプション設定した。ドライバー異常時対応システムは、異常自動検知型と押しボタン型の併用で、ドライバーステータスモニター(DSM)がドライバーの異常を検知するか、ドライバー自身がEDSSスイッチを押すことで作動する。作動後は登録したメールアドレスへ状況が通知される。ドライバーによるEDSSスイッチの誤操作対策として、EDSSキャンセルスイッチも装備している。
2021年7月30日、CNG車をマイナーチェンジ。ディーゼル車同様に安全面の向上が図られ、プリクラッシュブレーキシステムには歩行者・自転車検知機能を追加した。可変配光型LEDヘッドランプ、ドライバーステータスモニター、ブラインドスポットモニターを全車型に標準装備した。ディーゼル車同様に居住性の改善も図られ、全高3.8m級のハイルーフを一部車型で標準装備した他、イスリングハウゼン社製シートを一部車型で標準装備するなど居住性の改善が図られた。
2021年10月28日、国産大型トラックでは初となるLNG車を発売。エンジンはCNG車と同じ6UV1-TCNを搭載し、LNG独自の燃料システムを搭載する他、航続距離もCNG車と比較して大幅に向上した。


2022年10月4日:単車系をマイナーチェンジ。キャッチコピーは「New Five Star GIGA」。
燃費面では、6UZ1エンジンを改良した他、転がり抵抗の低いタイヤを新規設定するなど、一部車型で2025年度燃費基準適合+5%を達成した。Gカーゴ全車においても、空力の改善が図られ、スポイラー形状のリアフラップとサイドスカートを装着した日本トレクス製の「省エネパッケージ」を新規設定した。
安全面では、スムーサーGx搭載車のレーンキープアシストの性能向上が図られた他、ドライバー異常時対応システムの機能向上が図られ、レーンキープアシストと連動して直線やカーブ走行時に車線内を維持した状態で車両を緊急停止する機能を追加した。また、後退時車両直後確認装置の装着義務化に対応するため、バックカメラを全車型に標準装備した他、標識認識機能並びに標識連動型スピードリミッターを全車型に標準装備した。標識認識機能はカメラが標識を認識し、認識した標識の状況がメーターディスプレイに表示される。
装備面では、一部車型に新高機能シートを採用した他、インテリアの内装色が変更された。また、キーレスライドを新規設定した他、MIMAMORIをフルモデルチェンジし、運行指示書と連携した「商用車ナビゲーション」や「動画ドライブレコーダー」などの新機能を追加した。
なお、フルモデルチェンジに伴い型式末尾の記号が例えば6x2において初代ギガのQKG-CYL77AからQPG-CYL77Bに変更となっている。

日本国外生産・輸出
中国では慶鈴汽車において日本と同じギガ(中国名・巨咖)の車名で2017年から生産されている。中国仕様のトラクタは日本市場向けと比べ全長と全高が拡大された専用キャブとなっており、二段ベッドが標準装備されている。中国仕様の単車系は日本仕様と同様にシングルキャブとフルキャブを設定している。
Cシリーズ及びEシリーズが輸出されている地域では、フォワード(海外名:Fシリーズ)の販売はFV*が最大レンジとなる。
オーストラリアとニュージーランドでは、大型トラックにおけるトップシェアを獲得している
海外ではほとんどの地域で初代が継続販売されている。フィリピンでは、トラクタの一部車型を2代目へモデルチェンジしたが、単車系とトラクタの一部車型は初代が継続販売されている。これまでFシリーズFX*系(マレーシア名:ギガ)が最大レンジであったマレーシアでも、2022年7月から2代目の販売を開始した。なお、マレーシアではギガFX*系も継続して販売する。


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